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イワモト ヴァイオリン教室のブログへようこそ。
イワモト ヴァイオリン教室では
「正しい音程」 (正確な音程)
「本格的な音色」(美しい音)でヴァイオリンを弾くための
基礎的な演奏技術を大切に指導し
一音いちおん丁寧に
各人の進捗に合わせた課題をレッスンしています。
有名な昔話の『長靴をはいた猫』のペロー版では
粉挽き職人の息子達は、長男は粉挽き小屋、次男はロバ、三男は猫を相続し、三男が
「猫を食べたら、後は何もなくなる」と嘆いたところから猫の計略が開始されます。
猫は三男に対して長靴と袋を求め、ウサギを捕まえてはカバラ侯爵からの献上品だと
して王様に献上して親しくなり、三男を水浴びさせておいたところを通りかかった
王様と姫に「泥棒に服を取られてしまった」と噓をついて三男を王様と引き合わせ、
カラバ侯爵の居城に王様を招待することになります。
王様を馬車で先導する際、猫は道で農民に会う度に「ここはカラバ侯爵の土地と答え
ないと細切れにされるぞ」と脅し、王様が農民に「ここは誰の土地か?」と訊くと
「カラバ侯爵様の土地」との答えに王様はカラバ侯爵の領地の広さに感心します。
そして猫は大男の城に着くと「ご城主は魔法の使い手だと聞いていますが、鼠には
化けられないでしょう?」と唆し、鼠になった大男を食べてしまうと、王様を大男の
城に「カラバ侯爵の城にようこそ!」と迎え入れ、王様はカラバ侯爵に感心すると
ともに、三男は姫にも気に入られ、王様の娘婿となり、猫も貴族に取り立てられて
鼠捕りは趣味でやるだけに…というあらすじです。
こうした物語に正論を振りかざすのは野暮だとしても、私はこの話に対して
結局、三男にとって王様の娘婿になるのが本当に幸せだったのだろうか?
結局、三男に食べられたくなく、鼠を食べ続けたくない猫の幸せの物語では?
と思ってしまいます。
前に書いた
『ヴァイオリンの魔法のランプ』により、ヴァイオリンは正しい音程の美しい音で
朗々と奏でられることを書きました。
文字の書き方も教えずに、単に、文字を良く見ろ!だの、黙読しろ…だの
とにかく線形を書いてOCR(光学式文字読取装置)にかける…だの
鉛筆を持つ手の形を論じている…などという国語の授業は絶対に有り得ないように
音程の取り方も教えずに、単に、音を良く聴け!だの、頭の中の音…だの
その結果
正しい音程の美しい音でハッピーエンドな演奏をするには?』でも書いたように
ヴァイオリンの本来の奏法を知らない人達は、正しい音程の取り方も知らないため
音程のクオリティを徐々に改善=なんとなく正しいと感じる音程に近づけるだけで
一方
ヴァイオリンの本来の奏法を知る人達は、正しい音程はよく響くポイントの[壺]
このことは
ビブラートのかけ方を取っても一目瞭然で
『『ヘンゼルとグレーテル』に想う、ヴァイオリンにおけるそもそも論』
で書いたように
ヴァイオリンは総ての音程で既述のように響くポイントで正しい音程を認識でき
もっとも響くポイントの音程が「Best」 で
響く範疇で多少上下での音程が「Better」だとすると
冒頭の
『長靴をはいた猫』の物語に対して
結局、三男にとって王様の娘婿になるのが本当に幸せだったのだろうか?
結局、三男に食べられたくなく、鼠を食べ続けたくない猫の幸せの物語では?
と思う人は少ないかもしれません。
けれども
結局、その指導で幸せなのだろうか?
結局、その指導は誰にとっての幸せなのか?ということから
ヴァイオリンを正しい音程の美しい音で朗々と奏でたい!と願う人が少しずつ
増えているからこそ
私の教室には音大生 演奏者 指導者の方へのレッスンというページもあるように、
趣味で学ぶ一般の方から、音大生(音楽大学生)、演奏者(プロ奏者)、指導者
(ヴァイオリンの先生)までもが習いに来ています。
そして
『『ハーメルンの笛吹き男』に想う ヴァイオリンの正しい指導と学習の大切さ』
で書いたように
ヴァイオリンを正しい音程の美しい音で朗々と奏でられずに終わるのか
是非とも
『長靴をはいた猫』の
猫が自分の置かれた状況を変えようと頭を使って行動し、最後には幸せを掴むように
指導者であるあなたも現状に気づき自ら考え行動すれば、最後にはあなたもあなたの
生徒さんも幸せになれる、ということに気づいて欲しいと願わずにはいられません。
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カテゴリ: 音程の[壺](つぼ ツボ)