遂に見つけた魔法のエチュード!

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 「正しい音程」 (正確音程
 「本格的な音色」(美しい音)でヴァイオリンを弾くための
 基礎的な演奏技術を大切に指導
 一音いちおん丁寧に
 各人の進捗に合わせた課題をレッスンしています

ヴァイオリン教室 バイオリンレッスン 遂に見つけた魔法のエチュード

かつて

 四郎先生(私達門弟は、鷲見四郎先生のことを、今でも尊敬を込めてこうお呼びしま

 す)がベルリンに留学した際に、丁度ベルリン・フィルとの協演に来ていた

 オイストラフから「あなたは私の弟子だと名乗っていい」という台詞とともに

 「最近は一度会っただけで弟子だという者が多すぎる」「せめて一週間は習ってから

 弟子だといって欲しい」と言われたと聞いたことがあります。

そうした点で

 ある人が「もしも街中を歩いていて、こちらが気づかないでいても、相手が気づいて

 声をかけてくれるのが知り合いというもの」と言っていましたが、音大卒生の多くが

 その経歴で「室内楽を●●●●、□□□□、▲▲▲▲に師事」と著名な先生の名前を

 列挙してはいるものの、はたして本当に弟子といえるのか?もしかすると知り合いで

 すらさえないのでは?と思わずには居られません。

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ということで

 私はプロフィールで師事した先生として、鷲見三郎先生と鷲見四郎先生をご紹介いた

 だいた平野正雄先生、そして連続して一週間師事したわけではないものの、内外で

 何度もお会いして何回も飲み歩いた…ではなく(笑)何回も指導受けることが

 出来たという点で、シェリング先生とスターン先生の名前だけを掲げ、他の方々は

 「マエストロの方々」とだけ表記しました。

そうしたなか

 二度目にお会いした際に向こうから「IWAMOTOさん」と呼んでいただけた点では

 知り合い以上だと思っている…というのは勿論冗談で(笑)特に右手の奏法や、

 さらにはつい最近ようやく見つけることができた理想のE線(それについては後日

 記事にする予定です)の選択にもつながる指導も何度も受けられたマエストロである

 ユーディ・メニューイン先生から伺った様々な事柄は、今思い出しても勉強になる点

 に溢れています

そして

 それは何もメニューイン先生に直接指導を受けた人だけでなく、ネットで検索しても

 すぐに調べられることとして、メニューイン先生が神童としてもてはやされていた

 当時に、更なる研鑽を積むべく師事したイザイから「アルペジオを練習しなさい」

 と言われたという話があります。

とはいえ

 「アルペジオを練習しなさい」と言われた…というだけでは、確かにアルペジオは

 音階とは異なる運指…というよりも、音階よりも左手確実なものにする課題

 (それが何故なのか…ということについては、真面なヴァイオリンの先生であれば

 即座にわかる筈です)ということはわかっても、具体的に何をどうするのか?という

 ことはわかりません。そうした点で、神童とはいえメニューイン先生がイザイ

 師事した年齢は日本でいえばまだ小学生でしかないので、何か具体的なエチュード

 指示があったのでは?という私の疑問に対して、メニューイン先生はワン・フレーズ

 弾いてくださったものの、私はそれが何なのかはわかりませんでした。というより

 あまりにも単純なフレーズであったことからエチュードだと認識しなかったうえに、

 多くのソナタやコンチェルトの指導受けことのほうに気を取られてしまい、その

 エチュードの具体的な名前を尋ねることもないままに歳月が流れてしまいました。

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そうしたなか

 世間ではよく

 バッハ/無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ(無伴奏)は何とか弾けても

 パガニーニ/24のカプリース(綺想)は難しくて弾けない…などといわれますが

 これはとんでもない勘違いで

 『大体不適? 音程の取り方も知らずにバッハ/無伴奏を弾く無謀さ

 にも理由を書いたように

 パガニーニ/24のカプリース(綺想曲)こそがヴァイオリンの基礎

 バッハ/無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ(無伴奏)は応用

 という観点については

 かつて初心者向けの教本の構成と解説を依頼された…というよりも、西麻布界隈を

 一緒に飲み歩き、その教本の執筆もこちらのお店で缶チューハイ片手に行った(笑)

 玉木宏樹氏とも完全に一致していました。

そして

 ここ数十年というもの、綺想曲が基礎・無伴奏が応用という認識で

 来る日もくるひも毎日、綺想を復習い、無伴奏を練習する日々を送るとともに

 それだけでももちろん、綺想において自らの技術水準を維持できるうえ

 何といってもそのうえで無伴奏を復習うことでさらなる演奏技術の向上が図れ

 私が「毎日必ず綺想を復習ってから無伴奏を練習しています」と言うと

 玉木氏から「ヴァイオリニストの鑑みたいだなぁ」と言っていただけていましたが、

 それだけでは何か根本的なものが足りないという想いが、それ以前からありました。

そうしたことから

 ヴァオリンのエチュードとして何か良いものはないか…ということ

 かつては専門の図書館や楽譜店に立ち寄る度に色々と探してみるとともに、

 インターネットが普及してからは事ある毎に検索し続け、目ぼしい譜面は

 輸入したりしていましたが、納得のいくエチュードはみつかりませんでした。

そうしたなか

 最近はネットの情報が増えるとともに、特に画像検索が充実してきたので、

 文字情報ではなく画像検索も行い続けていたところ、ある譜面の冒頭が目に入り、

 それこそが既述のようにかつてメニューイン先生が弾いてくださったアルペジオの

 フレーズであったことを、今頃になって漸く発見した私は、早速そのエチュード

 取り寄せてみました。

すると

 既述のように

 譜面を一見しただけでは、無伴奏はなんとか弾けそうに見え綺想は難しく見えても

 実際はそうではなく、先ず綺想曲が弾けるようにならないと無伴奏は弾けない

 ということと全く同じで

 譜面を一見しただけでは、カイザーより易しいアルペジオの音形が並んでいるものの

 実際はそうではなく、その音形の総てが一音残らずヴァイオリニストの音程と運弓の

 基礎が完璧であることを要求されるエチュードであることがわかりました。

と同時に

 神童としてもてはやされていた当時のメニューイン先生の欠点を見抜いたうえで、

 自らのかつての師の影響も受けたヴァイオリニストによって創られたこの素晴らしい

 エチュードでの練習を指示したイザイの慧眼ぶりにも驚かされました。

そして

 私も含めてプロ演奏者や指導者にあっては、そのエチュードの全を復習って

 30分~40分程度で済むものの、それを毎日一回弾くだけで、自らの演奏技術

 根本を鍛え直しさらに発展させる効果が得られるとともに、

 そうではない初歩の学習者にあっても、そのエチュードの課題のどれか一つを

 それよりやや上級の学習者にあっては、そのエチュードの課題のどれか数個を

 学習者の状況に応じて選択しレッスンするだけでも、その学習効果は極めて高い

 まさに魔法とも呼ぶべきエチュードであることがわかりました。

ヴァイオリン教室 バイオリンレッスン 遂に見つけた魔法のエチュード

では

 そのエチュードは何?とお思いになるかもしれません。

ヴァイオリン教室 バイオリンレッスン 遂に見つけた魔法のエチュード

けれども

 既述のように

 譜面を一見しただけでは、無伴奏はなんとか弾けそうに見え綺想は難しく見えても

 実際はそうではなく、先ず綺想が弾けるようにならないと無伴奏は弾けない

 にもかかわらず

 巷では、綺想は難しくて弾けないけれども、無伴奏なら何とか…などという

 とんでもない誤解が蔓延ってしまっています

それと同じで

 今回発見したエチュードも、譜面を一見しただけではカイザーより易しそうでも

 実際はそうではなく、その音の総てが一音残らずヴァイオリニストの音程と運弓の

 基礎が完璧であることを要求されることわかると魔法のエチュードとなるものの、

 そうした点に気づかず譜面を一見しただけの判断しかされてこなかったため、今まで

 歴史的にも全く評価されなかったのだと思います。

そうしたことから

 今回発見したエチュードについては、私のサイトの『主な使用教材』の一覧も含めて

 単純に書名を掲げることはしていません。そして、何故そのエチュードにおいて基礎

 が完璧であることを要求されるのか?ということを理解できるまで指導を行った方々

 に対してのみ、既述のようにレッスンでも用いることにしています

そして

 そうした生徒さん方のみならず、私の周囲の演奏者や指導者の方々のためにも

 このエチュードを何回も取り寄せ続けていますが、それを復習うことによって

 既述のように自らの演奏技術の根本を鍛え直しさらに発展させる効果が得られて

 いる点で、まさに魔法のエチュードであることを実感させられています

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(このエチュードのPeters版の楽譜のタイトルにウェーブとぼかしを施した画像です)


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