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イワモト ヴァイオリン教室のブログへようこそ。
イワモト ヴァイオリン教室では
「正しい音程」 (正確な音程)
「本格的な音色」(美しい音)でヴァイオリンを弾くための
基礎的な演奏技術を大切に指導し
一音いちおん丁寧に
各人の進捗に合わせた課題をレッスンしています。
グリム童話『貧乏人と金持ち』は
むかし、神様がまだ人々の間を歩き回っていた時のこと、神様が宿に着く前に
暗くなり、泊るところを探していると、向かい合う2軒の家がありました。
1軒はお金持ちの大きな家で、もう1軒は貧乏人の小さな家でした。
神様は、お金持ちの家なら負担にならないだろうと思い、大きな家の扉を叩くも
その粗末な外見から断られてしまったため、次に向かいの小さな家に行くと
そこでは夫婦ともども歓待してくれました。
そして翌朝
出立の際、神様は夫婦に「三つの願いを叶えよう」と言うと
「一つ目は、幸せに暮らせること」
「二つ目は、食べるパンに困らないこと」
「三つ目は、思いつきません」との答えに、家を新しくしてあげたのでした。
すると
それを見た向かいの家の金持ちは、妻に言われて急いで神様の後を馬で追いかけ
昨晩泊めなかった言い訳と、自分も三つの願いを叶えて欲しいと重ねてお願いすると
その帰路で
暴れる馬に「首の骨が折れてしまえ」と金持ちが言うと、馬は転がって死に絶え
鞍はもったいないので持ち帰ろうと背負うと、その鞍の重さと、家で何もしないで
いる妻への苛立ちから、「かみさんなんて鞍に乗って降りられなくなればいいのに」
と言うと、鞍は背中から消え、家に着くと、鞍から降りられない妻がいました。
そこで今から富を願うと言うと、鞍から降りられなくては富を得ても意味が無いと
妻に言われたので、仕方なく「かみさんが鞍から降りられますように」と言うと
その願いは叶い、それで三つの願いはすべて使い果たしてしまったのでした。
この物語では
貧乏人は「幸せな暮らし」「一生パンに困らない」「新しい家」を得るのに
金持ちは「馬が死ぬこと」「妻が鞍に乗ったまま」「妻が鞍から降りられる」が叶い
金持ちは一体なにをやっているんだ?と誰もが思うに違いありません。
「美しい音」
「朗々と響く」というヴァイオリンで目指すべき三つの願いが込められていて
童話『貧乏人と金持ち』で「善意」を持つ貧乏人が三つの願いを叶えられ幸せに
なれたように、ヴァイオリン本来の奏法の[壺]を学ぶことで、この三つの願いが
一気に叶い、豊かな演奏ができる幸せを手にすることができるのです。
事実
私の教室には音大生 演奏者 指導者の方へのレッスンというページもあるように、
趣味で学ぶ一般の方から、音大生(音楽大学生)、演奏者(プロ奏者)、指導者
(ヴァイオリンの先生)までもが習いに来ていますが
「正しい音程」について、その音形における[壺]の選択を指導すると
「この間、ホールで弾いたら、簡単に音が客席の隅々に届いたんです」と喜ばれ
「(その先生の)生徒さん達も、音程の[壺]がわかって来たんです」と言われ
「(その先生の)生徒さん達も、どんどん美しい音がよく鳴るんです」と喜ばれ
それ以外の生徒さん方も皆さん異口同音に
「長年の疑問や不安が、ようやく解消した」
また
「正しい音程」「美しい音」「朗々と響く」という三つの願いを叶えるためには
響くポイントの[壺](つぼ ツボ)で奏でることが必須となりますが、このことは
私が知ることが出来た世界的なヴァイオリニスト達の練習方法をみても明らかで
その全員が、どのような時も、どのような曲においても、まずは
ゆぅ~~~っくりと、一音いちおん「拍節の[壺]」に向かって音を並べつつ
ユゥ~~~ックリと、一音いちおん「音程の[壺]」を確認しながら弾くという
拍節においても音程においても常に[壺](つぼ ツボ)を意識し目指し確認し
ながら復習っていたのです。
そして
世界的名奏者の方々のみならず、私たちもそのように復習うことで
『ヴァイオリン学習者が確実かつ急速に上達する指導を巡る3つの思い』にも
書いたように、「正しい音程」の「美しい音」で「朗々と響く」ようになるので
楽器もどんどん、どんどん、よく鳴るようになり
それに対して
文字の書き方も教えずに、単に、文字を良く見ろ!だの、黙読しろ…だの
とにかく線形を書いてOCR(光学式文字読取装置)にかける…だの
鉛筆を持つ手の形を論じる…などという国語の授業は絶対に有り得ないのに
音程の取り方も教えずに、単に、音を良く聴け!だの、頭の中の音…だの
左手の形を論じる…などのようなやり方が、市中ではヴァイオリンの音程の取り方
と思われているようですが、それでは「正しい音程」「美しい音」「朗々と響く」
という三つの願いは、いつになっても叶えられる筈はありません。
その結果
正しい音程の美しい音でハッピーエンドな演奏をするには?』でも書いたように
ヴァイオリンの本来の奏法を知らない人達は、正しい音程の取り方も知らないため
音程のクオリティを徐々に改善=なんとなく正しいと感じる音程に近づけるだけで
一方
ヴァイオリンの本来の奏法を知る人達は、正しい音程はよく響くポイントの[壺]
このことは
ビブラートのかけ方を取っても一目瞭然で
『『ヘンゼルとグレーテル』に想う、ヴァイオリンにおけるそもそも論』
で書いたように
ヴァイオリンは総ての音程で既述のように響くポイントで正しい音程を認識でき
もっとも響くポイントの音程が「Best」 で
響く範疇で多少上下での音程が「Better」だとすると
グリム童話『貧乏人と金持ち』で
貧乏人は、[善意]を持っていたからこそ、幸せを手にすることができ
金持ちは、[善意]を持っていないために、幸せを逃してしまったように
ヴァイオリンでも
本来の奏法である[壺]を知り学ぶ人は、演奏技術で豊かさも幸せも手に入り
本来の奏法である[壺]を知らずただ弾き進めるだけの人には、豊かさも幸せも
やってこないのです。
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カテゴリ: 音程の[壺](つぼ ツボ)