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イワモト ヴァイオリン教室のブログへようこそ。
イワモト ヴァイオリン教室では
「正しい音程」 (正確な音程)
「本格的な音色」(美しい音)でヴァイオリンを弾くための
基礎的な演奏技術を大切に指導し
一音いちおん丁寧に
各人の進捗に合わせた課題をレッスンしています。
前の記事の『肩当てにおけるUFO?! ~その1~』で
ヴァイオリンにおいてチューナーでは正しい音程が取れない実例を示すとともに
ヴァイオリンの音程の取り方=響きを聴いて音程を取る方法を知る者にとって
チューナーというのは
“がいがい”(垓害)どころではなく“ろんがい”(論外)でしかないのに
初心者のなかにはチューナーを使うなどという独学の人が居たりするだけではなく
指導者のなかにもチューナーを使わせるという毒学といえる輩も居ると書きました。
身も心も…ならぬ、耳も頭も、すっかり“チューナー耳”になってしまうだけでなく
ヴァイオリンの音程の取り方=ヴァイオリンの響きを聴くという根本を学べないうえ
ヴァイオリンは音程の正しさにより美しい音の響きが得られることもわからないまま
運弓でもブ~ブ~としか鳴らないのを、楽器が鳴らせていると誤解させられ
音色でもボ~ボ~としか響かないのを、音色に考慮すべきだと換言されつつ
再三再四、ヴァイオリンの音程は響きを聴いて取るものであると繰り返し説いても
再十再百(という言葉はありませんが)チューナーで音程は取れない事例を挙げても
再千再万(という言葉も有りませんが)チューナーで音程を取る愚かしさを説いても
初心者のなかにはチューナーを使うなどという独学の人が居たりするだけではなく
指導者のなかにもチューナーを使わせるという毒学といえる輩も居たりするのは
私が数十年前にパリで食した[九州らーめん よっちゃん]と同じ状況のように
思いました。
と書いて
「ああ、あの話か」とおわかりになる程、私のブログを熱心にお読みいただいている
方には感謝しつつも、そうではない方が殆どだと思いますので
以前の記事で書いた[九州らーめん よっちゃん]の話を、再度引用しておきます。
それは
私がパリに勉強に行っていた頃…などと言うと、後輩の一人は「恐竜が居た頃?」と言って笑うのですが(笑)時間が無くて一度入っただけなので一部の展示品しか見られなかったこともあってか、ルーブル美術館でも恐竜は見かけませんでした。というのは冗談としても、短期間ながらオペラ座での仕事もすることになってからは多忙を極めて、時々楽譜を探し回る他はレッスンとオペラ座以外には出歩かない…というより、出歩けない日々を送っていました。
そんなある日
久し振りの休日…ということで、今でこそ和食店も多く本格的なラーメン店も複数有るものの、当時の私が出歩けた範囲では和食店が一軒だけで美味しくなく…などと思いながら歩いていると、パレ・ロワイヤルからオペラ座方向に少し歩いたところで白地に黒い字で[九州らーめん よっちゃん]と書かれた看板が見えたので、面白いと思い入ってみました。すると、地下の店内には巨漢の黒人シェフが居て、恐ろしく訛りのある日本語で「いらっしゃぃ!」と言うので、早速その店の看板商品らしい九州らーめんを注文してみました。
すると
トンコツスープにチャーシューと紅ショウガの乗ったラーメンが出て来た…と思いきや、やや薄暗い地下の店内とはいえ何かが違うような気がしながらも箸で麺を持ち上げながら一口食べた瞬間に「????」と思いました。が、不味いというわけではないので、その驚きを抑えながら食べ進めたところでシェフが再び訛りのある日本語で「美味しいだろう!日本人か?どうだ?」と訊いてくるので、私は「美味しいけれども九州ラーメンではない」という趣旨のことを伝えると「本場の味には敵わない」という類のことを言っているので、私としてはそれ以上話すこともなく、美味しいには美味しいので完食して出て来ました。
美味しいには美味しいものの…とだけ書くと、パリで食べるらーめんなのだから、それ以上のことを要求するのは手厳し過ぎると思われるかもしれませんが、実はそれは本場の味に比べて…などということとは全く次元の違う状況だったのです。というのは、まずトンコツスープ…と思いきや、それはコンソメスープに牛乳を加えたもので、麺はスパゲッティ、チャーシューはローストビーフを薄くスライスしたもの、紅ショウガと思ったのは赤いパプリカの千切りを炒めたもので、見た目は一応それっぽいとはいえ、要するにスープスパゲッティのような食べ物でしかなく、不味くはないとはいえ九州らーめんと称するには無理がある食べ物だったのです。
そうした九州ラーメンというのは豚骨スープ…ということを知らない人の場合には
やれ、コンソメに牛乳でも美味しい…と主張したりする人も居るかもしれませんし
更に、コンソメに牛乳との成分比較…と分析したりする人も居るかもしれませんが
それと同じで
ヴァイオリンの音程は響きを聴いて取る…ということを知らない人の場合には
やれ、チューナーで音程を取れば簡単…と主張したりする人も居るかもしれませんし
挙句に
身も心も…ならぬ、耳も頭も、すっかり“チューナー耳”になってしまっていると
以前の記事で書いた“音程” は “リズム” に属するということもわからないうえ
音程の取り方が不明で抽象的な世界に逃げ込むために音色を語ったりするだけでなく
音程の取り方一つ取ってもヴァイオリン本来の奏法を知らず習わずわからないため
全体を俯瞰してから精度を上げていく…などと語るというより騙り始めたりします。
そのように“チューナー耳”ならぬ“チューナー脳”になってしまっている者は
ヴァイオリンの音程ひとつを取っても正しく学べていないのですから
ヴァイオリンの色々な演奏技術を一つひとつ正しく習得し修得することもなく
何となく全体を“それっぽく”弾き通すばかりで“きちんと”弾けず
コンソメに牛乳では豚骨スープになり得ない…というより別物であるように
チューナーもまた本来はヴァイオリンに用いられるものではありませんが
ある製品もやはり本来はヴァイオリンに用いられるものではない…というより別物で
別の分野の利用において評価されるべきものではあったのですが
ヴァイオリンの肩当てに用いることで、ヴァイオリン本来の響きや音程の取り方にも
寄与する、驚くべき製品が登場したのです。
そして
これも前の記事で書いたように
“しつこい”などという次元ではない執拗なまでに追究でもなければ追求でもなく
追及しているのではないかと思える程のレッスンをされ、教えられているこちらは
眩暈がして倒れそうになったことを今でも昨日のことのように覚えている
アイザック・スターン先生は、公開レッスンなどでも肩当てをしている受講生には
肩当てを外すように言い、まるで破壊するかの如くに床に叩き付けることさえあり
既述の驚くべき製品は
肩当てに装着すると、スターン先生が危惧された振動の遮断どころではなく
ヴァイオリンの響きがより一層豊かになることで、音程が取り易いだけではなく
ヴァイオリンの響きがより一層豊かになることで、倍音成分も増すことにより
例えばハーモニクスでも発音し難い技巧ハーモニクスにおいて演奏が容易になり
更にはハーモニクスでも更に困難なダブルハーモニクスでさえ演奏が簡単になり
このブログで何度も書いているように
生徒さん方がヴァイオリンの響きで音程が取れるようになるのに伴って
「そうそう、天麩羅を揚げているような音が(微かに)聞こえますね」と言ったり
「そうそう、線香花火の音が(微かに)聞こえますね」と言うようになったり
もっとも
ヴァイオリンのそうした正しいレッスンを受けたことのない者のなかには
ヴァイオリンで正しい音程が取れると美しい音が響くことや、そうした音に対して
「そうそう、天麩羅を揚げているような音が(微かに)聞こえますね」と言ったり
「そうそう、線香花火の音が(微かに)聞こえますね」と言うことについて
正しい音程が取れた際に天麩羅を揚げているような音が微かに聞こえる=潰れた音
正しい音程を選ぶ際に微かに線香花火のような音が聞こえる中から選ぶ=濁った音
などと曲解する者まで居たりしますが、それは誤想でしかありません(笑)
ヴァイオリンの音程を取るにはヴァイオリンの響きを聴くことから
ヴァイオリンの音程を正しく取れるようになることは右手の訓練にもなりますし
ヴァイオリンの音程を正しく取れるようになってから音階やエチュードや曲を練習
ということで
Unidentified Flying ObjectがいわゆるUFOですが
今回の製品は従来には無い使い方という点でunidentifiedであるうえに
Unidentified inFlate Objectとして肩当てに付けることから
『肩当てにおけるUFO?!』と題しましたが(こじつけです(笑))
その製品はこれです。
株式会社 金井製作所が製造・販売しているKaNaDeという
本来はオーディオにおいてインシュレーターとして用いられている製品です。
具体的な入手方法としては
木製のブリッジ型の肩当てに限られますが
既掲のようにブリッジ型の肩当てに取り付けるためのネジを嵌める加工が必要なため
①金井製作所の小林氏にメールで連絡する
(kobayashi@e-kanai.com)
②金井製作所に手持ちの肩当てを宅急便で送付する
(〒340-0203 TEL 0480-58-3311
埼玉県久喜市桜田5-8-3 金井製作所 インシュレーター部)
③KaNaDeを取り付けた状態で肩当てが返送される
(製品代金+加工賃+送料+代引手数料が、代金引換として宅急便で配達されます)
という流れで、この製品を装着した肩当てが手元に届きます。
(なお
KaNaDeの周囲の淵の部分に円周状にコルクが貼れていないのは
私が不器用だから…ではなく(笑)
僅かな響きの変化を聴きながらコルクを削った為ですが
通常は、周囲の淵の部分にコルクを円周状に貼るのが良いと思います)
その場合に用いる接着剤としては、色々なものを試してみた…とはいえ
アラビアゴムの樹液のりは試しませんでしたが(笑)試してみた範囲では
液状のりの「アラビックヤマト」が、接着して乾いた時点で響きが良い音でした。
そして
身も心も…ならぬ、耳も頭も、すっかり“チューナー耳”になってしまっているため
ヴァイオリンの音程の取り方=ヴァイオリンの響きを聴くという根本を学べないうえ
ヴァイオリンは音程の正しさにより美しい音の響きが得られることもわからない人は
肩当てへのKaNaDeの装着も、音が変わったかな…という認識に留まるのでしょうが
チューナーは、本来はヴァイオリンには用いられる筈もない製品であることを知り
ヴァイオリンの音程の取り方=ヴァイオリンの響きを聴くという根本を学ぶとともに
ヴァイオリンは音程の正しさにより美しい音の響きが得られるとわかっている人は
KaNaDeもまた、本来はヴァイオリンに用いられる筈もない製品であるものの
なお
KaNaDeの取り付けネジはワッシャーとともに留められていて、まず緩みませんが
万が一緩むとガタガタとした音がしてしまうので、一応念のため
プラスのドライバーを肩当てと一緒に持ち歩くと安心です。
(なお上掲のドライバーは私が持ち歩いているもので
KaNaDeにドライバーは附属していません)
(また最近では、比較的コンパクトで持ち歩けるサイズながら
ネジをしっかり締められる下掲のドライバーを使っています)
さらに
肩当てを送付すると装着されるKaNaDeは、弦楽器専用に開発された
KaNaDeTheString2という、それ自体非常に響きの素晴らしい製品ですが
私自身は、それに比べて多少響きが混濁するものの、倍音成分は豊かに感じたので
KaNaDe03というオーディオ用の製品に付け替えて使うこともあります。
ただし
KaNaDe03はオーディオ用として4個セットでの販売となるため
さらに
KaNaDeには取り付けネジが複数附属していて、それぞれで音が異なりますが
この取り付けネジをマルテンサイト系ステンレス鋼のネジに替えるとともに
KaNaDeを装着する際に用いるワッシャーも、やはり音に影響するので
ファイバー製のワッシャーをKaNaDeの穴のサイズに裁断して使うことにより
ということで
私においては色々と替えてみたりしていますが
既述のように木製のブリッジ型の肩当てを既にお使いの方は、そのお手持ちの肩当に
KaNaDeを装着するだけで、さらに素晴らしい響きが得られるので
既述の購入方法により、早速肩当てに装着して使ってみて欲しいと思うとともに
KaNaDeと裏板の接触回避で脚部を高くして[当て]具合が変わってしまうとしても
ちなみに
殆どの方々が、ヴァイオリンを構える際の[当て]具合を主に考えていて
既述のスターン先生のように、楽器からの[振動]というものについて考慮したり
肩当ての種類や使用状況によって、楽器の[響き]が異なることに注目する人は
少数派だと思います。
そうしたなか
私の場合は、スターン先生の影響もあって、今まで肩当てを使っていませんでしたが
KaNaDeを装着すると得られる素晴らしい[響き]のために肩当てを使うのに際して
木製のブリッジ型の肩当ての複数の製品の[響き]を比較しなければならないと
思っていました。
肩当てに装着されるKaNaDeは既述のように弦楽器専用品として
木製のブリッジ型の肩当てであれば何れの製品に対しても効果的なので
木製のブリッジ型の肩当てをお使いの方は、その肩当てで早速試してみるべきですが
私の場合には、ある理由から、ある肩当てを選択することにしたので
それについては次の記事で書きたいと思います。
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