第三印象で決まる?! サン=サーンス/ヴァイオリン協奏曲第3番

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サン サーンス ヴァイオリン 協奏曲 第3番 重音 音程 取り方 ルール バイオリン レッスン 教室

よく

 「第一印象で決まる」と言われることがあります…と書いているくらいなので

 「第三印象で決まる」としたこの記事のタイトルは書き間違いではなく(笑)それは

 サン=サーンス/ヴァイオリン協奏第3番で見られる(聴かれる?)ことです

というのは

 サン=サーンス/ヴァイオリン協奏第3番は、カデンツァと呼べる部分が

 第一楽章にも第二楽章にも無く、第三楽章の冒頭になって初めて登場しますが

 そのように楽章冒頭でいきなりカデンツァ=無伴奏という点で、その部分では

 第一印象にも匹敵するそのヴァイオリニストの特質が前面に出ると同時に

 第一印象と称したいものの既に第三楽章に入っていることから第一印象ではなく

 第三印象と題しました。

サン サーンス ヴァイオリン 協奏曲 第3番 重音 音程 取り方 ルール バイオリン レッスン 教室

    サン=サーンス/ヴァイオリン協奏第3番 第三楽章冒頭

そして

 第一印象は、その人物が他者にどう見られるのかを左右しますが

 それならと、他者にどう見られるのかにばかり捉われるのは問題だとしても

 その反対で、他者にどう見られるのかには一切無頓着なのも問題です

そうしたことから

 他者に対面する際は、少なからず他者にどう見えるのかということに気を配りますし

 ドレスコードというものがあるレストランに行くとなれば

 ファッションの達人は、ドレスコードを踏まえつつ、お洒落な装いもしますが

 達人も含めて誰もが皆、ドレスコードがあるのに、それを無視するのは論外です。 

サン サーンス ヴァイオリン 協奏曲 第3番 重音 音程 取り方 ルール バイオリン レッスン 教室

同様に

 既出の第三楽章の冒頭は、その奏者が聴衆にどう聴かれるのかを左右することから

 それならと、聴衆にどう聴かれるのかにばかり捉われるのは問題だとしても

 その反対で、聴衆にどう聴かれるのかには一切無頓着なのも問題です

そうしたことから

 聴衆に聴かせる際は、少なからず聴衆にどう聴こえるかということに気を配りますし

 音程の取り方ルールというものがあるヴァイオリンを弾くとなれば

 ヴァイオリンの巨匠は、音程ルールに則りつつ、印象的な演奏をしたりしますが

 巨匠も含めて誰もが皆、音程ルールがあるのに、それを無視するのは論外です

サン サーンス ヴァイオリン 協奏曲 第3番 重音 音程 取り方 ルール バイオリン レッスン 教室

ところが

 ドレスコードの場合は、誰もがそうした服装規定というルールを尊重しているのに

 信じられないことにヴァイオリニストの場合は、音程ルールを無視する者が居たり

 さらには音程ルールを習わず知らず気づかずに弾いている者まで居るのです

サン サーンス ヴァイオリン 協奏曲 第3番 重音 音程 取り方 ルール バイオリン レッスン 教室

ということ

 サン=サーンス/ヴァイオリン協奏第3番の第三楽章冒頭における

 ドレスコードならぬ音程ルールとはどのようなものかといえば

 それは重音における音程の取り方にかかわるルールなのです

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具体的には

 開放弦(左指で触れない状態 0表記)が

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 として完全5度で調弦されているヴァイオリンにおいては

 この第三楽章冒頭における和音の重音では

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の和音のうち


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において和音を調和させるには


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の音は


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(音符の位置を下げてイメージを表現しています

 として音程を微調整しないと開放弦と調和せず


 一方

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において和音を調和させるには


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の音は 


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(音符の位置を上げてイメージを表現しています

として音程を微調整しないと開放弦と調和しません。


そうしたなか

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の和音の場合は


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の音も


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の音も


 いずれも1の指で押さえます。

そこで

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でもなければ


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でもなく


 最初に下の和音を弾く際は、下のGの開放弦に合うように1の指を微調整して下げ

 続いて上の和音を弾く際は、上のEの開放弦に合うように1の指を微調整して上げる

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(音符の位置を上下させてイメージを表現しています

という


 1の指における音程の微調整必要になります。

その際に

 ファッションの達人は、ドレスコードを踏まえつつ、お洒落な装いをするかの如くに

 ヴァイオリンの巨匠も、音程ルールに則りつつも、印象的な演奏をするべく

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の音は


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(音符の位置を下げてイメージを表現しています

として音程を微調整しないと開放弦と調和しない


 という片方のルールを敢えて取り除いてしまい

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において和音を調和させるには


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(音符の位置を上げてイメージを表現しています

として音程を微調整しないと開放弦と調和しない


 という一方のルールだけを適用し

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の音も


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の音も


 いずれも1の指で押さえることから

 いずれの1の指も、上の和音でEの開放弦に合う高い位置最初から調整しておいて

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(音符の位置を上げてイメージを表現しています

として弾くこと


 鮮やかな印象を与える演奏をされる方もいます

ところが

 そうした音程ルール知らないまま指導してしまっている指導者

 そのため音程ルールを習わず知らずに弾いている気の毒な学習者や

 ヴァイオリニストのなかにはそうしたルールを敢えて無視して

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の和音でも音程調整をしなければ


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の和音でも音程調整をしないで


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のまま弾いたり


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と弾いたりする


 まるでドレスコードがあるレストランに、それを無視した格好で現れるかの如くに

 和音の音程ルールがあるのに、それを無視した演奏をする者が居たりするのには

 呆れてしまいます

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けれども

 サン=サーンス/ヴァイオリン協奏第3番の第三楽章冒頭における和音では

 開放弦との重音として既述のような音程ルールが存在しています

 それ以外にも、重音における様々音程ルールが存在しているだけではなく

 重音ではなく、単音における様々音程ルールも存在していて

 それらも含めて、そうしたルールを無視して弾くこと本来有り得ません。

そして

 レストランにおけるドレスコードというものは、単なる骸化した規定ではなく

 その店舗の佇まいや、その店の食事を一層引き立てるための前提となるのと同様に

 ヴァイオリン演奏音程ルールというものも、単なる骸化した法則ではなく

 その作品の佇まいや、その演奏を一層引き立てるための前提となるのです

さらに

 レストランのドレスコードの衣装は、最初は購入するかレンタルになるうえに

 店舗や時間帯の違いで装いが異なり、それぞれに用意する必要があるのに対して

 ヴァイオリン音程における指標は、最初からヴァイオリンに響くポイントの[

 (つぼ ツボ)として内在していて、総ての音程響きの凹凸で判断できるのです

にもかかわらず

 レストランでのドレスコードは、その種類も含めて多くの人に知られているのに対し

 ヴァイオリン音程ルールは、その種類どころか存在自体が忘れられてしまい

 それを教えられず習わず知らず気づかずに弾く者ばかりになってしまったのです

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既述のように

 レストランのドレスコードに相当する、ヴァイオリン音程の取り方ルール

 誰もが教えられず習わず知らず気づかずに弾く事態に陥っています。

そしてその原因は

 『決定的な誤解!ヴァイオリンの音程は[改善]ではなく[開栓]するもの!

 で書いたように

 ヴァイオリンは、その音程を「響くポイントの[壺]で取る」という本来の奏法を

 [当然]学び知り奏でる人達によって教えられてきましたが、他の分野と同様、

 [当然]とされることは敢えて語られないために、ヴァイオリン愛好者の急増や

 教育機関の乱立により、そうした[当然]を伝えてもらえなかった学習者が

 粗製濫造されてしまったことにもあります。

そうしたことから

 私の教室には音大生 演奏者 指導者の方へのレッスンというページもあるように

 趣味で習う一般の方から、音大生(音楽大学生)、演奏者(プロ奏者)、

 指導者(ヴァイオリンの先生)までもが、そうした音程の取り方のルールと方法を

 習いに来ています

そして

 ヴァイオリンを「正しい音程」の「美しい音」で「朗々と響かせる」ことができる

 ようになっています

サン サーンス ヴァイオリン 協奏曲 第3番 重音 音程 取り方 ルール バイオリン レッスン 教室

あなたも

 その店舗の佇まいや、その店の食事を一層引き立てるドレスコードと同じように

 その作品の佇まいや、その演奏を一層引き立てるヴァイオリンならではの

 音程の取り方ルール方法を、身につけてみたいとは思いませんか?

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