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イワモト ヴァイオリン教室のブログへようこそ。
イワモト ヴァイオリン教室では
「正しい音程」 (正確な音程)
「本格的な音色」(美しい音)でヴァイオリンを弾くための
基礎的な演奏技術を大切に指導し
一音いちおん丁寧に
各人の進捗に合わせた課題をレッスンしています。
イソップの寓話で有名な
『すっぱい葡萄』では、キツネが美味しそうな葡萄を見つけますが、高いところに
実っていて届かず諦める際、「あの葡萄はすっぱくて美味しくないのさ」と言って
立ち去る…というものです
具体的には
「単に、よく聴く」と言われることがありますが、一生懸命聴いたところで
何が正しいのか、正しくないのか、それがわからなければ無意味ですし
「正しい姿勢で」と言われてみても、もしも寝っ転がって弾いても
「左手の形」ということについても、もしもデタラメな手の形でも
文字の書き方も教えずに、単に、文字を良く見ろ!だの、黙読しろ…だの
とにかく線形を書いてOCR(光学式文字読取装置)にかける…だの
鉛筆を持つ手の形を論じている…などという国語の授業は絶対に有り得ないように
音程の取り方も教えずに、単に、音を良く聴け!だの、頭の中の音…だの
ところが事態はさらに深刻で
国語の授業でもしも仮に文字の書き方も教えずに
鉛筆を持つ手の形を論じている…どころでなく、鉛筆を持つ肘の位置を論じたり
とにかく線形を書いてOCRに…どころでなく、その線形をあれこれ計測していたら
一体全体それは何をしているの?ということになるに決まっていますが(笑)
左手の形を論じている …どころではなく、その際の肘の位置を論じていたり
そしてそれはまさに
このブログで何回か登場した[九州らーめん よっちゃん]と同じ状況であり
[九州らーめん よっちゃん]について詳しくは以前の記事を読んでいただくとして
それは、今でこそ本格的な日本食店があるものの、私が修行していた当時のパリで
ラーメンのスープがトンコツ、ではなくコンソメスープにミルク
ラーメンの麺が中華麺でなく、なんと スパゲッティ
ラーメンのチャーシューが、 なんと ローストビーフ
ラーメンに添える紅生姜が、 なんと 赤パプリカの千切り炒めという(笑)
不味くはないとはいえ九州らーめんと称するには無理がある食べ物を食した話と
同じだと思います。
つまり
本来の九州ラーメンの作り方も知らず習わずわからずで、見た目の感じだけ真似た
その結果として、上記のような九州ラーメンとは似ても似つかぬ食べ物である有様は
本来のヴァイオリンの音程の取り方も知らず習わずわからず、聴いた感じだけ捉え
その結果として、既述のような本来の音程の取り方とは無関係なことをしているのと
同じだと言えるからです。
その結果
既述はいずれも、ヴァイオリンで音程を取る本来のやり方とは無関係であったり
理屈でさえもが、ヴァイオリンで音程を取ったことへの後からの評価であるだけで
ヴァイオリンの正しい音程の取り方それ自体を伝えるものではないのですが、
既述のようなやり方が音程の取り方だと信じて疑わない人達ばかりになってしまった
のです。
文字の書き方を知らず書き続けても、そのうち文字が上手になることもないように
音程の取り方を知らず弾き続けても、そのうち音程が改善するという期待もできない
ように思うのですが、世の中の多くの人は、大きく違う音程でなければそれでいいと
思ってしまうようです。
さらには
正しい音程の美しい音で朗々と響かせられない人達』でも書いたように
「悲歌を歌い続けると、やがて悲歌を歌うことが喜びになる」かのように
ヴァイオリンは演奏するのが不安定で難しい…と捉えていた筈がやがて
ヴァイオリンは演奏するのが不安定で難しいから好き…ですとか、さらには
ですから
そうした状況に陥っている人達でも、自らのヴァイオリンの演奏において
「音程だけ正しくても仕方がない」などと言う人が居るのはまさに
高いところに実っていて葡萄が取れなかったきつねが
「あの葡萄はすっぱくて美味しくない」と諦めてしまうのと同じように思えます。
(ちなみに
「すっぱい葡萄」は英語でsour grapes(負け惜しみ)という意味があります)
しかしそうではなく
「奥義秘伝」ならぬ「当然至極」な宝物とは?』で書いたように
ヴァイオリンには、正しい音程でよく響くポイントの[壺](つぼ ツボ)として
あらゆる音程において正しい音程を確定できるガイドが内在しているので、
高いところではなく、ヴァイオリンの中にこそ葡萄が実っているのです。
ですから
ヴァイオリンの音程の[壺]を探せないチューナーを使い続けていると
ヴァイオリン本来の音程の取り方ができないばかりか、ヴァイオリンの音程の[壺]
を探し出して正しい音程の美しい音で奏でるという人が本来有している感覚が破壊
されてしまう…という事実には 一人でも多くの人達が、一刻も早く気づいてくれる
ことを願わずには居られません。
このブログで既に何回もなんかいも書いているように
短歌、詩、随筆、小説…などと、何れにしても文学として書くためには
まず初めに日本語ならではの文字の書き方を習得する必要があるように
小品、ソナタ、協奏曲…などと、何れにしても音楽として弾くためには
私は
ヴァイオリンの練習方法と演奏テクニック』で書いたように
歴史的名奏者のメニューイン、シェリング、スターン先生の教えを請う機会や
来日時のツィンマーマンの練習を四郎先生宅で具に聴く機会に恵まれたこともあり
世界的なヴァイオリニストの練習方法と演奏テクニックを知ることが出来ています。
それは
既述の世界的名奏者の方々は、一人残らず、
どのような時も、どのような曲においても、まずは
ゆぅ~~~っくりと、一音いちおん「拍節の[壺]」に向かって音を並べつつ
ユゥ~~~ックリと、一音いちおん「音程の[壺]」を確認しながら弾くという
そして
世界的名奏者の方々のみならず、私のような凡庸な者もそのように復習うことで
『ヴァイオリン学習者が確実かつ急速に上達する指導を巡る3つの思い』
で書いたように
美しい音が朗々と響くようになるだけでなく
それによって楽器もどんどん、どんどん、よく鳴るようになるうえに
そうして得られたヴァイオリンの音は
決して『すっぱい葡萄』の如き、正しい音程で弾けない…などということはなく
まさに『甘い葡萄』かのような、正しい音程で弾けるだけではなく
とはいえ
その判断を自ら行えるようになるには訓練が必要であるばかりか
その判断を行えるようになることは、総てのヴァイオリン奏者に必須でもあるため、
私の教室には音大生 演奏者 指導者の方へのレッスンというページもあるように、
趣味で習う一般の方だけではなく音大生(音楽大学生)、演奏者(プロ奏者)、
指導者(ヴァイオリンの先生)までもが習いに来ています。
あなたも
正しい音程を響きで確定できるヴァイオリン本来の奏法による音程の取り方を習得し
正しい音程の美しい音で朗々とヴァイオリンが演奏できる人達の仲間入りをして
『すっぱい葡萄』ではなく
『甘い葡萄』こそを存分に味わえるようになりたくありませんか?
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カテゴリ: 音程の[壺](つぼ ツボ)