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イワモト ヴァイオリン教室のブログへようこそ。
イワモト ヴァイオリン教室では
「正しい音程」 (正確な音程)
「本格的な音色」(美しい音)でヴァイオリンを弾くための
基礎的な演奏技術を大切に指導し
一音いちおん丁寧に
各人の進捗に合わせた課題をレッスンしています。
グリム童話の『漁師とその妻』では
妻と掘っ立て小屋に住む貧しい漁師がある日、きれいな海でヒラメを釣り上げると、
ヒラメは魔法をかけられた王子だと話すので、釣った針を外して逃がしてあげます。
帰ってそれを妻に話すと、逃がしてあげたお礼に願いを叶えてくれる筈と言います。
しばらくして
妻は、今度は城を願ってこいと言うので、漁師が再び海に行くと、海は濃い青と
ねずみ色で、そこでヒラメに話すと「奥さんはもう手に入れているよ」と言われ
帰ると妻は立派な城の中に居て、多くの女官がかしずいていました。
またしばらくすると
妻は、今度は王になりたいと言うので、漁師が再び海に行くと、海はさらにねずみ
色で汚く臭く、そこでヒラメに話すと「奥さんはもう王様になっている」と言われ
帰ると妻は本当に王様になっていました。
それからまたしばらくすると
妻は、今度は皇帝になりたいと言うので、漁師が再び海に行くと、海は黒くなり
強風が吹き荒れ、そこでヒラメに話すと「奥さんはもう皇帝になっている」と言われ
帰ると妻は本当に皇帝になって、煌びやかな衣装に、家臣も大勢居ました。
それは
『漁師とその妻』で妻は、何が幸せなのかも考えずに次々に願いまくったものの
そんなことをしていても、それで幸せになれる筈もなかったのと同じで
あなたがヴァイオリンの上達について勘違いしていること』で書いたように
ヴァイオリンのレッスンにおいては、音程の取り方も知らずわからず習わずに
弾いてひいて弾きまくり続けているのが私には不思議で仕方がありませんし
弾いてひいて弾きまくり続けて曲を弾き進めれば、それが上達だと勘違いしていたり
もしかすると弾きまくり続けることそれ自体が楽しいのかもしれませんが(笑)
そして
私のサイトの主な使用教材というページでは、ページのタイトル通りに主な
使用教材が一覧になっていて、「主な」と書いているくらいなので、それ以外に
色々なエチュードが存在するとともに、主な使用教材の一覧で掲げた
「伝統的な教材のなかで比較的よく使うものの一覧」は多くのヴァイオリンの指導者
(バイオリンの先生)において知るものであり、異論のないものの数々だと思います。
がしかし
上記のような伝統的なエチュードを使用したとしても
上記のようにその時の生徒さんの上達につながる課題曲を選択したとしても
ヴァイオリンの先生も生徒さんも、音程の取り方も知らずわからず習わずでは
冒頭の『漁師とその妻』と同じ状況に陥っているように思えます。
などと書くと
自分の習っている先生はキチンとした演奏をしてるから、音程の取り方はできている
自分の習っている先生はT朋或いはG大卒の先生だから、音程の取り方は習っている
自分の習っている先生は海外の○○音大に留学したから、音程の取り方は分っている
自分の習っている先生は有名オーケストラの団員だから、音程の取り方は知っている
と言われてしまうかもしれません。
けれども実際は
なぁ~んとなく正しい音程に近い場合、キチンとした演奏だと思われ
なぁ~んとなく正しい音程に似てると、T朋やG大に受かったりして
なぁ~んとなく正しい音程のつもりで、海外の音大に留学してみたり
なぁ~んとなく周りの音程に合わせて、オーケストラの団員をしてる
というだけであり、ヴァイオリンの音程の取り方“そのもの”をわかって
弾けているわけではないのです。
その結果
文字の書き方も教えずに、単に、文字を良く見ろ!だの、黙読しろ…だの
とにかく線形を書いてOCR(光学式文字読取装置)にかける…だの
鉛筆を持つ手の形を論じている…などという国語の授業は絶対に有り得ないように
音程の取り方も教えずに、単に、音を良く聴け!だの、頭の中の音…だの
とにかく弾いてチューナーで測る…だの
その結果
正しい音程の美しい音でハッピーエンドな演奏をするには?』でも書いたように
ヴァイオリンの本来の奏法を知らない人達は、正しい音程の取り方も知らないため
音程のクオリティを徐々に改善=なんとなく正しいと感じる音程に近づけるだけで
一方
ヴァイオリンの本来の奏法を知る人達は、正しい音程はよく響くポイントの[壺]
このことは
ビブラートのかけ方を取っても一目瞭然で
『『ヘンゼルとグレーテル』に想う、ヴァイオリンにおけるそもそも論』
で書いたように
ヴァイオリンは総ての音程で既述のように響くポイントで正しい音程を認識でき
もっとも響くポイントの音程が「Best」 で
響く範疇で多少上下での音程が「Better」だとすると
けれども
冒頭の『漁師とその妻』では、何が幸せなのかを考えなかった妻に対して
『『長靴をはいた猫』に想う、ヴァイオリン指導における幸せとは?』
で書いたように、そのようなヴァイオリンのレッスンで
結局、その指導で幸せなのだろうか?
ヴァイオリンを正しい音程の美しい音で朗々と奏でたい!と願う人が少しずつ
増えているからこそ
私の教室には音大生 演奏者 指導者の方へのレッスンというページもあるように、
趣味で学ぶ一般の方から、音大生(音楽大学生)、演奏者(プロ奏者)、指導者
(ヴァイオリンの先生)までもが習いに来ています。
そして
『『ハーメルンの笛吹き男』に想う ヴァイオリンの正しい指導と学習の大切さ』
で書いたように
ヴァイオリンを正しい音程の美しい音で朗々と奏でられずに終わるのか
『漁師とその妻』では
たくさん願い事をしてきても、結局はもとの掘っ立て小屋に戻ってしまったように
ヴァイオリンを弾き進めても、結局は本来の奏法を習得していないともとの状態から
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カテゴリ: 音程の[壺](つぼ ツボ)