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イワモト ヴァイオリン教室のブログへようこそ。
イワモト ヴァイオリン教室では
「正しい音程」 (正確な音程)
「本格的な音色」(美しい音)でヴァイオリンを弾くための
基礎的な演奏技術を大切に指導し
一音いちおん丁寧に
各人の進捗に合わせた課題をレッスンしています。
初心者であれば小野アンナ/ヴァイオリン音階教本』
(なお、その小野アンナの音階教本は、フリマリー/バイオリン音階教本を
ただ単に、小野アンナが校訂しただけ…とは気づいていないヴァイオリンの先生が
殆どという状況には驚かされます(驚))
(最初はありませんでしたが、その後、日本語訳が付きました)
(Carl Fischer Music の現時点での最新版)
(Carl Fischer Music では、現在はグリーン:Va レッド:Vc 用です)
(ロスタル先生による校訂が付く直前の版で
これ以前の緑の版は、使い過ぎて粉になって無くなりました(笑))
そうしたなか
私のサイトには音大生 演奏者 指導者の方へのレッスンというページもあるため
趣味で習う一般の方だけではなく、音大生(音楽大学生)、演奏者(プロ奏者)
指導者(ヴァイオリンの先生)までもが習いに来ています。
と書くと
「音階練習が嫌いな人達ばかりが生徒として揃っているのか?」ですとか
「音階練習をしない人達ばかりが生徒として揃っているのか?」ですとか
「音大生でカール・フレッシュを練習していないって、どれだけ底辺の音大?」
などといった声が聞こえてきそうですが(笑)音楽大学生では日本最高峰と言われ
となると反対に
「一流の音大生ともなると、音階練習などせずに合格できるのか?」ですとか
「一流の演奏者ともなると、音階練習などの基礎練習はしないの?」ですとか
「一流の指導者ともなると、音階練習は何か別の教本を使うのか?」
などといった声も聞こえてきそうですが(笑)いずれの方々も
カール・フレッシュ/スケールシステムをレッスンで持参すると
もう一面に、これでもか!という程の書き込みがされています。
(ちなみに私が現在持っているカール・フレッシュ/スケールシステムが新品同様に
書き込みがないのは復習わなくなったからではなく、以前所有していた版が
ということは
カール・フレッシュ/スケールシステムというのは、一流の人達というのは
書き込みをするだけ?などと思う人も出ないとも限りませんが(笑)そうではなく
私が出会った人達は全員とも「練習したつもり」になっているだけの方々でしたし
ということで
小野アンナでもフリマリーでも、音階教本であれば何でもいいのですが、ここでは
カール・フレッシュ/スケールシステムのCdur で「練習したつもり」ではなく
実際に「練習した」といえる手順について書いてみます。
というように
[差音]こそは、弦の状態や寿命にかかわらず2音を一定の音程で奏でると生じ
[差音]こそは、それを響かせるために左手と右手の技術を求められるとともに
[差音]こそが、[重音]の音程の正しさを規定し判断する手がかりであるので
ヴァイオリン演奏の出発点である調弦を上記のチューニング方法で行うことが
ヴァイオリンの長年の叡智により確立された本来の奏法の出発点となるのですが
もうこの時点で、殆どの人達が、な、な、な、な、な、なんと
では次に
カール・フレッシュ/スケールシステムのCdur の音階練習をするということで
既述のように粉になっていない(笑)ではなく、コピーして練習で使っているので
学生時代のような猛烈な書き込みだらけではない私の手元の版で開いてみると
の音です。
その際
私のサイトのヴァイオリンの音程の取り方のページや
私のサイトの『Scales by Simon Fischer』のページで掲げた
Scales by Simon Fischer(サイモン・フィッシャー/スケールズ)の
How to tune each note of the scaleの項目の記載に従えば
P4 above G とあるので
それは目安でしかありません…というよりも
練習ではそのように他の開放弦から興してもいいように思われるかもしれませんが
実際にはそのように他の開放弦から興していたのでは、演奏はもちろん音階練習にも
なりません。
その音程を僅かに高くしてもよく響かず
その音程をもう少し高くしてもよく響かない場合
その音程は高すぎるので、僅かに高くした状態に戻し
そしてさらに
その音程を僅かに低くしてもよく響かず
その音程をもう少しだけ低くしてはっきりとよく響いた場合
つまり
と
他のあらゆる音の音程も、響きで判別して音程が確定できるようになるのです。
(ちなみに以前
『SCALE SYSTEM 更なる音程の追求』という記事において
開放弦との重音で音程を取る練習方法について書いていますが、
そこにも【注意】ということで掲げたように
開放弦との重音で音程を取る練習方法は、その記事のタイトル通り
ところが
『ヴァイオリンの音階(スケール)の練習』のページにも書いたように
ヴァイオリンの音階(スケール)の練習の最大の目的は正しい音程で弾けることで
様々な条件下でも音程が確実に取れるようにするのが音階練習だと言えますが、
殆どの人達が音階練習をする以前に、そもそもヴァイオリンの正しい音程の取り方
について知らず習わずわからない人達ばかりになってしまっているのです。
その結果
ピタゴラス音律で、音程を取って、弾く?
純正律で、 音程を取って、弾く?
開放弦から興して、音程を取って、弾く?(既掲では目安の説明で用いただけです)
主音からの音程を考えて、それで、弾く?
頭の中で、音程を考えて、それで、弾く?
歌ってみて、それで音程を取って、弾く?
上記はいずれも、ヴァイオリンで音程を取る本来のやり方とは無関係であったり
理屈でさえもが、ヴァイオリンで音程を取ったことへの後からの評価であるだけで
ヴァイオリンの正しい音程の取り方それ自体を伝えるものではないのですが、
上記のようなやり方が音程の取り方だと信じて疑わない人達ばかりになってしまって
いるのです。
音楽大学に進学しようとしている人達でも、調弦方法も正しい音程の取り方も知らず
音楽大学に入学した、音大生達でさえもが、調弦方法も正しい音程の取り方も知らず
音楽大学で指導している教授達でさえもが、調弦方法も正しい音程の取り方も知らず
音楽大学を卒業した、プロの演奏者でさえ、調弦方法も正しい音程の取り方も知らず
音楽大学を卒業した、指導者=先生でさえ、調弦方法も正しい音程の取り方も知らず
私がこのブログで既に何回もなんかいも書いているように
短歌、詩、随筆、小説…などと、何れにしても文学として書くためには
まず初めに日本語ならではの文字の書き方を習得する必要があるように
小品、ソナタ、協奏曲…などと、何れにしても音楽として弾くためには
にもかかわらず
文字の書き方を知らず書き続けても、そのうち文字が上手になることもないように
音程の取り方を知らず弾き続けても、そのうち音程が改善するという期待もできない
ように思うのですが、世の中の多くの人は、大きく違う音程でなければそれでいいと
思ってしまうようです。
けれども
鷲見三郎先生は、音程の[壺]を揃えるために、指に砥の粉を付けて弦を擦ったり
鷲見四郎先生は、拍節の[壺]を狙って弾かせ、颯爽とした演奏を実現され
来日すると四郎先生のご自宅で練習していたフランク・ペーター・ツィンマーマンも
ヴァイオリンのそうした[壺]こそを只管に探究し探求する練習をしていました。
さらには
私とウオッカを飲んでいただけではなく指導もされた(笑)スターン先生も
私とテキーラを飲んでいただけではなく指導もされた(笑)シェリング先生も
生徒の出来が良いと怒り、出来が悪いと笑顔で褒めた(笑)メニューイン先生も
それ以外の巨匠と呼ばれる方々も、そうした音程の[壺]拍節の[壺]こそを
常に追い求め、前提として弾かれていたことを目の当たりにして来ました。
ところが
ヴァイオリンは正しい音程の[壺]で奏でると、美しい音が朗々と響く』の
タイトル通りのことが忘れられてしまい
ヴァイオリンを正しい音程の[壺]で奏でる「当然至極」のことが
ヴァイオリンの正しい音程の[壺]それ自体「奥義秘伝」のようになった結果
あたかも秘伝のタレの入った[壺]のように一部の人達にしか伝えられなくなり
秘伝のタレを用いた美味しいかば焼きの作り方が門外不出であるかの如く
そうしたことから
ヴァイオリンは正しい音程で弾くのが難しい!?』で書いたように
世間一般においては
「ヴァイオリン[は]正しい音程で弾くのが難しい」と言う以前に
そもそもヴァイオリンにおける正しい音程というものを定義できていないため
チューナー ピアノ 歌ってみる 頭の中の音 主音から 開放弦から 純正律
ピタゴラス 単によく聴く といった本来のヴァイオリンの音程の取り方とは
かけ離れたことを論じ語り、音程のクオリティを徐々に改善=なぁ~んとなく
正しいと感じられる音程に近づけるといった手法でしか音階練習をしなくなって
しまったようです。
一方
そもそもヴァイオリンにおける正しい音程というものが何かわかっているため
その点では迷うことは無い代わりに、演奏の際には、その正しい音程である
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カテゴリ: 音程の[壺](つぼ ツボ)