右手の教材における点字ブロック?! ヴァイオリンの運弓(ボーイング ボウイング)の改善

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 イワモト ヴァイオリン教室では
 「正しい音程」 (正確音程
 「本格的な音色」(美しい音)でヴァイオリンを弾くための
 基礎的な演奏技術を大切に指導
 一音いちおん丁寧に
 各人の進捗に合わせた課題をレッスンしています

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最近

 ある楽器の素人が、練習する様子をネット配信しまくっているのを目にしましたが

 その素人はレッスン受け、長時間復習い、難も弾けると思い込んでいるものの

 リズムやメトロノーム云々以前の、根本的な拍節感の欠落に気づいていないのです。

そのため

 和音が頻発する楽器なのに、和音を弾く度に拍が僅かに遅れ、フレーズが総て歪み

 その素人の師も、そうしたことを踏まえて課題を出しているのに、当人は気づかず

 その素人の攻撃的な態度から、周囲の専門家達も、その欠点も含めて何も指摘せず

 一方で難を復習うことから、周囲の素人達は称賛のコメントを送っているのです。

その結果

 その素人は、その致命的な欠陥に気づくことなく只管に復習い続けているうえに、

 周囲の素人達の称賛に慢心し、他の楽器の専門家まで得意げに非難する有り様は、

 これこそが侮慢の極みであり、何ともお気の毒な限りだと思いました。

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と同時に

 私が嘗て師事した、歴史的名教師の鷲見三郎先生と鷲見四郎先生は、世の専門家から

 「バイオリンでわからないことがあれば鷲見先生に訊け」とまで評されていましたが

 その両先生から「知識は岩本さんがうえ」と仰っていただけたものの、それでもなお

 既述の素人の慢心ぶりは理解不能で、まだ学ぶべきことは沢山あると思うとともに、

 既述の素人の例は極端ながらも、人は自らの欠点に気づき難いことを痛感しました。

そうした点で

 ヴァイオリンの勉強、練習演奏指導のそれぞれで忌憚のない意見を寄せてくれる

 仕事仲間や専門家達が私の周囲には居てくれることの有難さを再認識するとともに、

 そうした人達の指摘にも、楽器響きにも、今後も耳を傾け続けたいと思いました。

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そうしたなか

 私のヴァイオリンの教室では、一般の方々へのレッスンだけではなく

 『音大生 演奏者 指導者の方へのレッスン』も行なっていて

 上記ページに書いた守秘義務の徹底と十二分な配慮が安心材料になっているようで

 音大生(ただし上記により、どちらの学校の方なのかについては書きません)

 演奏者(ただし上記により、どういう立場の方なのかについては書きません)

 指導者(ただし上記により、どういう立場の方なのかについては書きません)などの

 いわゆる誰もが玄人と看做す方々もレッスンを受けに来ていただいています

その際

“騒音”は自然な行為から

 “美音”は不自然な行為から生まれる

 あなたがヴァイオリンの練習で勘違いしていること ~その2~』で書いたように

 私も若い頃には収録や演奏会に追われ続け、連日のように渡される譜面の山と格闘し

 多数の演目を只管に復習いまくっていた点では、既述の素人と同じでしたが(笑)

 私のプロフィールでもご覧いただけるように、そのように演奏に追われるだけでは

 駄目だと気づき、教えを請うことができた名教師や名演奏者の方々の指導の数々には

 感謝するとともに、そうした経験が、上記のような方々への指導に活かせています

そして

 そうした方々は、冒頭既述の致命的な欠点に気づかない素人とは違う…というよりも

 そうした方々は、自らの欠点に気づき、改善を望むが故に玄人なのだと思います

ということ

 私は玄人の方々へのレッスン行っていて、その内容は多岐にわたりはするものの

 そうした際にはヴァイオリンならではの音程の取り方指導することが殆どです。

その理由は

 このブログで何度もなんども書いているように

 ヴァイオリンという自ら音程を作る作音楽器では音程の取り方基礎中の基礎

 その指導には正確な知識と緻密な観察に基づく訓練の反復が必須にもかかわらず

 そうした指導受けられない者や、そうした指導受けことがない者が巷に溢れ

 兎に角ひいて弾いて弾きまくって徐々にそれっぽい音程に近づけているような人が

 アマチュアのみならず音大卒生やプロのなかにも大勢居るためです。

そうしたことから

 『チューナー 実は画期的な装置!?』で書いたように

 ヴァイオリンの音程は響きを聴くことで確定させられるという本来の手法を知らずに

 ヴァイオリンの音程をチューナーで取ったり取らせたりする指導者まで現れましたが

 ヴァイオリンでは同じ音符でも重音、旋律、旋律の前後関係で音程が異なるなか

 求める音程がわからないままチューナーを使っても、音程確認にさえなりませんし

 ヴァイオリン響き聴いて音程確定できるので、チューナーは使う必要がない

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 ということは当然わかっているだけではなく

 『大体不適? 音程の取り方も知らずにバッハ/無伴奏を弾く無謀さ』でも書いた

 例えば

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 音程の違いも勿論わかるものの

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については


 音程の違いは区別できても、その選択がわからない玄人の方もいらっしゃいました。

また

 ヴァイオリン響き聴いて音程確定できるのが本来の手法であることから

 音程左手運指と、響き右手の運弓の指導も伴う点で

 ヴァイオリンの運弓(ボーイング ボウイング)関連のレッスンを希望される

 玄人の方も何人もいらっしゃいます。

そうしたことから

 『遂に見つけた魔法のエチュード!』のページにも書いたように

 私はプロフィールで師事した先生として、鷲見三郎先生と鷲見四郎先生、そして連続

 して一週間師事したわけではないものの、内外で何度もお会いして何回も飲み歩いた

 …ではなく(笑)何回も指導を受けることが出来たという点で、シェリング先生と

 スターン先生の名前だけを掲げ、他の方々は「マエストロの方々」と記しましたが、

 そうした方々とも並び称されるほどの歴史的名教師でいらした江藤俊哉先生に

 右手の基礎技術の指導を受けたことがある方であればご存じの下掲についても

 同じ材料を仕入れて複製できないか検討し始めています。

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とはいえ

 レッスンではやはり何らかのエチュードを用いて指導することが前提になるので

 右手の教材として

 一般的なŠEVČÍK(セビシック/セヴィシック/セヴシック/セブシック)Op.3

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 あるいはSCHRADIECK book 3(The School of Violin-Technics)

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 さらにはCASORTI(The Technics of Bowing For the Violin)

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 加えてDOUNIS (The Dounis Collection)などから

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 指導に適した課題を選択してレッスンすることもあります。

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加えて

 『ベートーヴェン/ヴァイオリン・ソナタ』の記事でも書いたロスタル先生による

 校訂譜の数々においては、用いるべき弓の箇所がイラストで明示されているので、

 そうした事例を示しながらレッスンを行ったり

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 『遂に見つけた魔法のエチュード!』で書いたメニューイン先生に教えていただいた

 まさに“魔法のエチュード”も、運弓の改善に効果的なので引用したりしていますが

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 いずれも運弓技術の訓練としては

 局所的な要素に留まり、根本的な技術の向上は図り難く感じていました。

そこで

 今までは『ヴァイオリンの運弓(ボーイング ボウイング)の練習』のページで

 示した教材も使ったりしていましたが

(とはいえ、その使用方法は、見ただけではわからないと思います(笑))

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 既出の教本に加えて

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 特にBasics by Simon Fischerを徹底的に読み込み

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 それらを十二分に検討し

 それらを十二分に練習

 それらを十二分に咀嚼し

 考えにかんがえに考えにかんがえていたら

 点字ブロックになりました。

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では意味不明なので(笑)詳しく書くと

 既出の教本も参照しつつ、Basics by Simon FischerのBowing関連の記述を

 ひとつの譜面に落とし込んで、このような教材を作った

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 ではいくらなんでも何かわからないので、最初の段だけ、ぼかしを少し緩めると

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 という練習教材を作りましたが、

 その教材の音符の上部の部分が点字ブロックのように見えることから

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 この記事のタイトルを『右手の教材における点字ブロック?!』と題しました。

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と書くと

 私のレッスン受けている方々は、「ああ、あれ!」とわかるとともに

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 私のレッスンでは、レッスン受け始めて暫くすると、初心者上級者、さらには

 玄人の演奏者も含めた老若男女いずれの方々にも、この練習教材を使い始めますが、

 そうしたレッスンよって運弓(ボーイング ボウイング)の根本的な演奏技術

 向上を得ることできています

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