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イワモト ヴァイオリン教室のブログへようこそ。
イワモト ヴァイオリン教室では
「正しい音程」 (正確な音程)
「本格的な音色」(美しい音)でヴァイオリンを弾くための
基礎的な演奏技術を大切に指導し
一音いちおん丁寧に
各人の進捗に合わせた課題をレッスンしています。
おとぎ話の『三匹の子豚』では
[わら] で建てた一番目の子豚の家は、狼に吹き飛ばされ、食べられてしまい
[木の枝]で建てた二番目の子豚の家も、狼に吹き飛ばされ、食べられてしまい
[レンガ]で建てた三番目の子豚の家は、狼に吹き飛ばされず、煙突から忍び込んだ
狼は、用意されていた熱湯の鍋に飛び込み釜茹でにされて、子豚に食べられてしまう
という本来のストーリーが近代では穏便なものに書き換えられ、
一番目と二番目の子豚は三番目の子豚の家に逃げ込み、狼も熱湯で大火傷を負って
いずれにせよ
[わら]や[木の枝]ではなく[レンガ]で堅固な家を建てるべきであるように
[単音]や[スラー]ではなく[重音] で確実な演奏技術を身につけることを
『三匹の子豚』ならぬ『三点の把握』で明示されるエチュードとして最も有名なのが
私のサイトのカイザー/ヴァイオリン練習曲(KAYSER 36 ETUDES)でも書いたように
現代オーケストラ芸術の奇蹟と言われたジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団
当時のコンサートマスターを務めたジョーゼフ・ギンゴールドの校訂譜における
34番です。
まず第一に
というように
1と4の指で押さえていく音形においては
1の指は押さえたまま4の指を押さえるべきところを
1の指をすぐに離して4の指を押さえてしまったのでは
これはまさに子豚が[わら]で作った家のようなもので
次に第二に
というように
このような音形においては
ヴァイオリンの伝統的なレッスンでは「鉄則」というより「当然」であり
ヴァイオリンの伝統的なレッスンを受けたことのある人達にとっては周知の事実
というより、言われなくても当然そう練習することなど当たり前ですが(笑)
これでもまだ子豚が[木の枝]で作った家のようなもので
そのうえでさらに第三として
オクターブの[重音]としては、下の音と同じ響きの[差音]が聴こえる結果
オクターブの[重音]において、下の音の響きが豊かになり上の音を包み込む
一音いちおん着実に練習し
一音いちおん確実に並べて行かなければなりませんが、これでもまだ
『ヴァイオリンの正しい練習方法 それは累煉之泰?!』で掲げた
一つひとつレンガ職人がレンガを並べている状態ではあるものの
その先の[レンガ]の家を建てられる状況にまでは至っていません。
では
『三匹の子豚』における[レンガ]の家に至るには何が足りないのかといえば
そのようなヴァイオリンにおける音程の取り方を踏まえることもなしに
ただ単に音を並べていくのでは、それは[わら] の家にしかならず
つまり
[ド]の音は、どう取るのか?
まず
ヴァイオリンを正しく調弦する方法としては
『ヴァイオリンの正しい調弦方法(バイオリンの正しいチューニング)』や
『ヴァイオリン奏者必読!正しい調弦(チューニング)方法とは?』で書いたように
ヴァイオリンは
というように
その音程を僅かに高くしてもよく響かず
その音程をもう少し高くしてもよく響かない場合
その音程は高すぎるので、僅かに高くした状態に戻し
あるいは
G線の
その音程を僅かに低くしてもよく響かず
その音程をもう少しだけ低くしてはっきりとよく響いた場合
つまり
正しい音程であり、それがもっともよく響く音程であると誰もが確認できる
そのポイントこそが本来の奏法での正しい音程の[壺](つぼ ツボ)であり
『ヴァイオリンは正しい音程の[壺]で奏でると、美しい音が朗々と響く』
のです。
そして
カイザーの34番の冒頭の[ド]としては、というよりもカイザーの34番に限らず
いずれの[ド]の音を選択するのか?
何故その[ド]の音を選択するのか?ということも踏まえて指導されるのが
ですから
こうしたヴァイオリンの音程を響くポイントとしての[壺](つぼ ツボ)で定める
すなわちヴァイオリン本来の奏法に基づく音程の取り方さえも知らず学ばずわからず
カイザーの34番を復習っても、それは、文字の書き方さえも知らず学ばずわからず
こうした課題において[重音]の[差音]をレッスンする先生は殆ど居ないばかりか
こうした課題に対して[重音]で練習する鉄則さえも踏まえないどころではなく
既述したヴァイオリン本来の奏法に基づく音程の取り方さえもレッスンすることなく
というよりバイオリン本来の奏法に基づく音程の取り方はレッスンされなくなって
しまったのです。
このブログで既に何回もなんかいも書いているように
短歌、詩、随筆、小説…などと、何れにしても文学として書くためには
まず初めに日本語ならではの文字の書き方を習得する必要があるように
小品、ソナタ、協奏曲…などと、何れにしても音楽として弾くためには
にもかかわらず
文字の書き方を知らず書き続けても、そのうち文字が上手になることもないように
音程の取り方を知らず弾き続けても、そのうち音程が改善するという期待もできない
ように思うのですが、世の中の多くの人は、大きく違う音程でなければそれでいいと
思ってしまうようです。
文字の書き方も教えずに、単に、文字を良く見ろ!だの、黙読しろ…だの
とにかく線形を書いてOCR(光学式文字読取装置)にかける…だの
鉛筆を持つ手の形を論じている…などという国語の授業は絶対に有り得ないように
音程の取り方も教えずに、単に、音を良く聴け!だの、頭の中の音…だの
なかでも
ヴァイオリンの音程の[壺]を探せないチューナーを使い続けていると
ヴァイオリン本来の音程の取り方ができないばかりか、ヴァイオリンの音程の[壺]
を探し出して正しい音程の美しい音で奏でるという人が本来有している感覚が破壊
されてしまう…という事実には 一人でも多くの人達が、一刻も早く気づいてくれる
ことを願わずには居られません。
『ヴァイオリン学習者が確実かつ急速に上達する指導を巡る3つの思い』
で書いたように
美しい音が朗々と響くようになるだけでなく
それによって楽器もどんどん、どんどん、よく鳴るようになるうえに
とはいえ
その判断を自ら行えるようになるには訓練が必要なため、
私の教室には音大生 演奏者 指導者の方へのレッスンというページもあるように、
趣味で習う一般の方だけではなく音大生(音楽大学生)、演奏者(プロ奏者)、
指導者(ヴァイオリンの先生)までもが習いに来ています。
どうですか?
あなたはヴァイオリンのレッスンで[わら] の家を建てていませんか?
あなたはヴァイオリンのレッスンで[木の枝]で家を建てていませんか?
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カテゴリ: 音程の[壺](つぼ ツボ)