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イワモト ヴァイオリン教室のブログへようこそ。
イワモト ヴァイオリン教室では
「正しい音程」 (正確な音程)
「本格的な音色」(美しい音)でヴァイオリンを弾くための
基礎的な演奏技術を大切に指導し
一音いちおん丁寧に
各人の進捗に合わせた課題をレッスンしています。
グリム童話『三つの言葉』では
老伯爵が、間抜けな息子を名高い先生に預け学ばせるものの
一人目の先生の下で何を学んだか訊くと「犬が吠えるとき何というか覚えた」
二人目の先生の下で何を学んだか訊くと「小鳥がなんというか学んだ」
三人目の先生の下で何を学んだか訊くと「蛙が何と鳴くか覚えた」と答えるので
老伯爵は激怒し、家人に息子を森で殺すよう命じますが、可哀そうに思った家人は
息子を逃がし、代わりに鹿の舌と目を切り取って持ち帰ったのでした。
そして
彷徨った息子は要塞で一晩の宿を願うと、野犬がたむろし人間をも食べるという塔に
泊まるのでよければと言われ、犬たちにあげる食べ物をもらって塔に向かうと
しばらくして
息子はローマを目指し、途中の沼地で沢山の蛙の鳴き声に悲しくなりながらも
ローマに着くと法王が逝去したばかりで、息子が教会に入ると、突然白い鳩が彼の肩
に止まり、それが神のお告げを意味することから法王に推挙され、決めかねた息子は
鳩の言葉でそうすることにし、ミサの言葉がわからなくても、鳩の助言で執り行えた
…というあらすじです。
当初からこのブログでは
ヴァイオリンの響きで音程が取れるようになってくると、その音を
「そうそう、天麩羅を揚げているような音が(微かに)聞こえますね」
「そうそう、線香花火の音が(微かに)聞こえますね」と表現したり
と書き続けてきました。
そして
『ヴァイオリンの「弦の寿命」と「正しい音程」“線香花火音感”の正体』では
その線香花火の音と称したのは、ヴァイオリンは正しい音程で奏でると美しい
音が朗々と響くポイントとしての[壺](つぼ ツボ)だと書きました。
ヴァイオリンの音程の取り方として「響くポイントの[壺]で取る」ということは
簡単なようでなかなか得られるものではなく、ましてやそのような指導を行う者は
今では殆どみられなくなってしまったことは
『走馬看過!? ヴァイオリンの音程の取り方に気づかない』で書いたように
どうしてもヴァイオリンの音程の取り方を習いたい、ということで、ヴァイオリンの
音階に関する著作で有名な先生に師事してもなお、ヴァイオリンの音程の取り方を
習えなかったということで私に習いに来ているヴァイオリンの先生が居ることから
も窺えます。
そして何より
何も私が唱えているおかしな考え方(笑)などでも決してなく
私が知ることが出来た世界的なヴァイオリニスト達の練習方法をみても明らかで
その全員が、どのような時も、どのような曲においても、まずは
ゆぅ~~~っくりと、一音いちおん「拍節の[壺]」に向かって音を並べつつ
ユゥ~~~ックリと、一音いちおん「音程の[壺]」を確認しながら弾くという
拍節においても音程においても常に[壺](つぼ ツボ)を意識し目指し確認し
ながら復習っていたのです。
さらには
世界的名奏者の方々のみならず、私たちもそのように復習うことで
『ヴァイオリン学習者が確実かつ急速に上達する指導を巡る3つの思い』にも
書いたように、「正しい音程」の「美しい音」で「朗々と響く」ようになるので
楽器もどんどん、どんどん、よく鳴るようになり
だからこそ
私の教室には音大生 演奏者 指導者の方へのレッスンというページもあるように、
趣味で学ぶ一般の方から、音大生(音楽大学生)、演奏者(プロ奏者)、指導者
(ヴァイオリンの先生)までもが習いに来ていますが
「正しい音程」について、その音形における[壺]の選択を指導すると
「この間、ホールで弾いたら、簡単に音が客席の隅々に届いたんです」と喜ばれ
「(その先生の)生徒さん達も、音程の[壺]がわかって来たんです」と言われ
「(その先生の)生徒さん達も、どんどん美しい音がよく鳴るんです」と喜ばれ
それ以外の生徒さん方も皆さん異口同音に
「長年の疑問や不安が、ようやく解消した」
それに対して
文字の書き方も教えずに、単に、文字を良く見ろ!だの、黙読しろ…だの
とにかく線形を書いてOCR(光学式文字読取装置)にかける…だの
鉛筆を持つ手の形を論じる…などという国語の授業は絶対に有り得ないのに
音程の取り方も教えずに、単に、音を良く聴け!だの、頭の中の音…だの
左手の形を論じる…などのようなやり方が、市中ではヴァイオリンの音程の取り方
と思われているようです。
その結果
正しい音程の美しい音でハッピーエンドな演奏をするには?』でも書いたように
ヴァイオリンの本来の奏法を知らない人達は、正しい音程の取り方も知らないため
音程のクオリティを徐々に改善=なんとなく正しいと感じる音程に近づけるだけで
一方
ヴァイオリンの本来の奏法を知る人達は、正しい音程はよく響くポイントの[壺]
このことは
ビブラートのかけ方を取っても一目瞭然で
『『ヘンゼルとグレーテル』に想う、ヴァイオリンにおけるそもそも論』
で書いたように
ヴァイオリンは総ての音程で既述のように響くポイントで正しい音程を認識でき
もっとも響くポイントの音程が「Best」 で
響く範疇で多少上下での音程が「Better」だとすると
そして
「奥義秘伝」ならぬ「当然至極」な宝物とは?』で書いたように
ヴァイオリンそれ自体に正しい音程でよく響くポイントの[壺](つぼ ツボ)
という財宝が眠っているのですから、ヴァイオリンのレッスンは、その財宝を
手にするガイドとなるべきだと思うのです。
であればこそ
犬や小鳥や蛙の言葉がわかることなど一朝一夕ではできないように
そうした財宝を見つけられるようになるには訓練が必要であるからこそ
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カテゴリ: 音程の[壺](つぼ ツボ)