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イワモト ヴァイオリン教室のブログへようこそ。
イワモト ヴァイオリン教室では
「正しい音程」 (正確な音程)
「本格的な音色」(美しい音)でヴァイオリンを弾くための
基礎的な演奏技術を大切に指導し
一音いちおん丁寧に
各人の進捗に合わせた課題をレッスンしています。
最近
仕事関係の方が、自宅にかかってきた電話を出先で受け取りたいということから
私がかつて利用していたNTT の[転送でんわ]について改めて調べてみたところ
今は色々な機能も向上し、[ボイスワープ]というのだとわかったのですが、
まず1つ目の一聴すると【不可解】に思えた出来事とは
歴史的名教師として語り継がれている四郎先生(鷲見四郎先生のことを門弟達は
今でも尊敬を込めてこうお呼びします)のお言葉…ではなく、四郎先生の奥様が
ある時おっしゃった一言で、そのあまりに衝撃的な発言は、今でも昨日のことの
それは
「それはね、バイオリンって、練習をいくらしても、その人が持っている才能を
超えることは出来ないと思うの」
「けれども、その人が持っている才能を100%発揮している人も居ないのよね」
「それを、少しでも100%に近づけられるのが、うちの主人だと思うの」
「そして、ヴァイオリンという芸術というものは、一生をかけるものよね」
というものでした。
であればこそ
三郎先生(鷲見三郎先生のことを門弟達は今でも尊敬を込めてこうお呼びします)が
レッスン前に指に砥の粉を付けてOliv弦を擦って弦の{壺]を揃えていらしたり
四郎先生は『一流満倍!? 正しい音程で速く弾けるヴァイオリン演奏』で書いた
ように拍節の[壺]に関する卓越した感覚と指導力をお持ちで、それには及ぶべくも
ないものの、一歩でもそれに近づきたいと志しながら指導を続けて来ました。
そして
ヴァイオリンの正しい音程の取り方を学ばないことの影響』で書いたように
指導者、つまりヴァイオリンの先生方においては
教本、教材の選び方や教え方などは勿論、楽器、弓、パーツの選び方についても
経験則で何となく…であった事柄に、ヴァイオリンという楽器に関する長年の叡智
なかでも
ヴァイオリンの音程の取り方は
『ヴァイオリンの「弦の寿命」と「正しい音程」“線香花火音感”の正体』をはじめ
このブログで何度も書いているように
「正しい音程」の判断方法を
やれ、歌ってみる…ですとか
やれ、頭の中の音…ですとか
あるいは、開放弦から興す…ですとか
はては、純正律がどうこう…ですとか
さらに、ピタゴラス音律が…などと教えていたり、その延長線上で
単に、音をよく聴く…などという指導法しか知らなかった先生方が
また
そうしたヴァイオリンの先生方は発表会にも参加されますが、特に初めて参加の際、
『発表会のピアノ伴奏でわかる本当に上達するヴァイオリン教室の選び方』で書いた
ある出来事にも驚かれますが、それ以上に、私の教室の発表会では、音程は完璧で
初心者は、初歩的な曲を、きちんと弾き
上級者は、高難度な曲を、きちんと弾いていて、特に発表会開演直後に登場する
けれどもそれは
『走馬看過!? ヴァイオリンの音程の取り方に気づかない』などで書いたように
短歌、詩、随筆、小説…などと、何れにしても文学として書くためには
日本語ならではの文字の書き方がわからなければ話にならないように
小品、ソナタ、協奏曲…などと、何れにしても音楽として弾くためには
バイオリンの基礎を学ぶにかかせない、100年以上の歴史あるセヴシック
1901年に出版されて以来、世界中で多くの人に使われ続け、基礎テクニックを学ぶ
ならこれ! と言われ続けている、正にバイオリンのバイブルです。
とまで書かれているほどの教本であるŠEVČÍK OPUS 1 PART 1に関して
私のサイトのŠEVČÍK OPUS 1 PART 1で記した使い方は知らないことに加え、
その表紙に見られる弦の銘柄を4本とも正しく答えられる先生はまず居ません。
(と書いているくらいなので、勿論私は4本とも答えられますし
ŠEVČÍKの表紙の弦に留まらず、現在入手可能な総てのヴァイオリンの弦について
単に銘柄だけではなく、それぞれの弦の特徴や弾き心地も知っていますし
単に弦名だけではなく、それぞれの弦を組み合わせた理由まで説明できるので
表紙のA線の正式名称は当然知っていましたが、その通称が「オニヤンマ」という
(ちなみに海外奇談よろしく、皆が知らなさそうなテキトーな弦の名前を口にする者も
居るとも限らないので、正解の一部を書いておくと
E線は、クラ…
A線は、カ… の デ…
G線も、カ… で
この組み合わせで
D線に、オ…を用いている点が一見奇抜ですが、その理由は
E線が…という説明が正しい解答であり、回答になります)
(写真提供 バイオリンサプライ)
などと書くと
バイオリンの先生というものは
「指導と演奏さえ出来れば、弦の銘柄や特徴、組み合わせによる響きなどは
もしもこれが仮に医師であるとしたら
「診察と治療さえ出来れば、薬の銘柄や特徴、飲み合わせによる作用などは
知らなくても問題ない」というような医者に診て欲しいと思うでしょうか。
今ではガット弦の使用者が減っているとはいえ、私の生徒さんの中にも
ガット弦を使用している方は居ますが、
ガット弦は張った直後から、数分、数時間、数日単位でどんどん伸びるので
ある程度伸ばした状態で使った弦を予備でケースに入れておく使い方が
一般的だと思います。
そのように伸びた状態にするまでには、何度も大幅な調弦が求められるだけでなく
そのように伸びた状態の弦も、楽器から外しておくと、ある程度縮んでしまうので
伸ばした状態のままの弦を用意しておけば、張った直後の大幅な調弦も不要になり
そこで考えられたのがストリンゴラ(STRINGOLA)で
ガット弦をこの穴から通して
専用のケースに入れて持ち歩け
が、しかし
この道具は既に生産されていない…のは、『世田谷区と調布市に隣接した[狛江]の
ヴァイオリン教室における[西麻布]と[ベルリン]の意外な共通性?!』で触れた
ベルリンの壁が有った当時の製品であることを示す、このような表記からもわかり
現在はPIRASTRO社からこのようなものが発売されていますが
とはいえ
ストリンゴラ(STRINGOLA)にしても、PIRASTROのガット弦の伸ばし器にしても
ガット弦を張る直前まで弦を伸ばしたままの状態にしておけることから、
『ヴァイオリンの「弦の寿命」と「正しい音程」“線香花火音感”の正体』で書いた
かつてはヴァイオリンの関係者であれば当然誰もが知るところであった「弦の寿命」
の判断方法によって弦の寿命が近づいていることがわかったガット弦を使っている
生徒さんに対しては、私がガット弦を購入し、これらの器具で一定期間伸ばしてから
(なおガット弦については
その組み合わせやゲージ(太さ)も探求し続ける必要がありますが
その使用はもっぱら上級者といえる生徒さんにお勧めするとともに
それ以外の生徒さんや、小まめな調弦が難しい状況にある演奏者の方々には
探求して見つけたガット弦の弾き心地に近いナイロン弦をお勧めしています)
このように
【不可解】に思えた、四郎先生の奥様の台詞に奮起し、一音いちおん丁寧に指導し
【不思議】に思えた、ŠEVČÍKの表紙の弦と組み合わせ理由もわかるほどまで探求し
【不自由】に思えた、ガット弦を張り替えた直後の極端な伸びを最小限に抑えつつ
ヴァイオリンは正しい音程の[壺]で奏でると、美しい音が朗々と響く』で書いた
音程の{壺](つぼ ツボ)を、私は来る日もくるひも一音いちおん全身全霊で
指導し続けて来ました。
すると
ひとつには、それによって楽器がどんどん、どんどん、よく鳴るようになるうえに
ひとつには、それによって演奏がどんどん、どんどん、上手に聴こえるようになり
であればこそ私は
趣味で習う一般の方だけでなく、専門家を目指す方や
音大生 演奏者 指導者の方へのレッスンにおいても
ヴァイオリンは音程の[壺]を探すことで正しい音程で弾けることや
ヴァイオリンは正しい音程で弾くと、美しい音が朗々と響くことに加え
ヴァイオリンの名曲の数々を、正しい音程の美しい音で奏でることで
引き出されるヴァイオリン本来の魅力と素晴らしさを、今後もレッスンで
一人でも多くの方に伝え続けていきたいと思っています。
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カテゴリ: ツール