ヴァイオリン学習者が確実かつ急速に上達する指導を巡る3つの思い

本当に上達したい方のためのヴァイオリン教室です ヴァイオリン教室 バイオリンレッスン

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 イワモト ヴァイオリン教室のブログへようこそ。

 イワモト ヴァイオリン教室では
 「正しい音程」 (正確音程
 「本格的な音色」(美しい音)でヴァイオリンを弾くための
 基礎的な演奏技術を大切に指導
 一音いちおん丁寧に
 各人の進捗に合わせた課題をレッスンしています

ヴァイオリン 正しい 音程 壺 つぼ ツボ 美しい音 響く 楽器 鳴る 演奏 上手 急速 上達

最近

 仕事関係の方が、自宅にかかってきた電話を出先で受け取りたいということから

 私がかつて利用していたNTT の[転送でんわ]について改めて調べてみたところ

 今は色々な機能も向上し、[ボイスワープ]というのだとわかったのですが、

 ヴァイオリンでも学習者が[上達のワープ]とでもいえるように急速に上達する

 方法は無いものか…と指導について日々考えを巡らせています

そうしたなか

 指導に関して

 一聴すると【不可解】に思えた出来事と

 今まで常に【不思議】に思い続けていること

 ある事柄で【不自由】に感じていることがありました。

まず1つ目の一聴すると【不可解】に思えた出来事とは

 歴史的名教師として語り継がれている四郎先生(鷲見四郎先生のことを門弟達は

 今でも尊敬を込めてこうお呼びします)のお言葉…ではなく、四郎先生の奥様が

 ある時おっしゃった一言で、そのあまりに衝撃的な発言は、今でも昨日のことの

 ように覚えています

それは

 「岩本さん、バイオリンって、練習なんかしても仕方ないわよね」というものです

 と書くと、四郎先生はともかくも、奥様は音楽のことなど何もわかっていなかった

 と思う人が居るかもしれません。

けれども

 アルフレッド・コルトーにもピアノを習ったほどの人が、楽器の研鑽について不案内

 などということがある筈がなく、それには続きの発言があります。

それは

 「それはね、バイオリンって、練習をいくらしても、その人が持っている才能を

  超えることは出来ないと思うの」

 「けれども、その人が持っている才能を100%発揮している人も居ないのよね」

 「それを、少しでも100%に近づけられるのが、うちの主人だと思うの」

 「そしてヴァイオリンという芸術というものは、一生をかけるものよね」

 というものでした。

であればこそ

 三郎先生(鷲見三郎先生のことを門弟達は今でも尊敬を込めてこうお呼びします)が

 レッスン前に指に砥の粉を付けてOliv弦を擦って弦の{壺]を揃えていらしたり

 四郎先生は『一流満倍!? 正しい音程で速く弾けるヴァイオリン演奏』で書いた

 ように拍節の[壺]に関する卓越した感覚と指導力をお持ちで、それには及ぶべくも

 ないものの、一歩でもそれに近づきたいと志しながら指導を続けて来ました。

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それから幾星霜

 私の教室には音大生 演奏者 指導者の方へのレッスンというページがあるように

 趣味で習う一般の方に加えて、プロの方々もレッスンを受けに来ています。

そして

 『「人の教えに妨げをなす」

  ヴァイオリンの正しい音程の取り方を学ばないことの影響』で書いたように

 指導者、つまりヴァイオリンの先生方においては

 教本、教材の選び方や教え方などは勿論、楽器、弓、パーツの選び方についても

 経験則で何となく…であった事柄に、ヴァイオリンという楽器に関する長年の叡智

 に基づく内容を明快にお伝えすることで、ヴァイオリン先生自身のみならず、

 その先生の生徒さん方も上達しています

なかでも

 ヴァイオリンの音程の取り方は

 『ヴァイオリンの「弦の寿命」と「正しい音程」“線香花火音感”の正体』をはじめ

 このブログで何度も書いているように

 「正しい音程」の判断方法を

 やれ、チューナーを使って…ですとか

 やれ、ピアノを叩いてみて…ですとか

 やれ、歌ってみる…ですとか

 やれ、頭の中の音…ですとか

 さらには、主音からの音程ですとか

 あるいは、開放弦から興す…ですとか

 はては、純正律がどうこう…ですとか

 さらに、ピタゴラス音律が…などと教えていたり、その延長線上で

 単に、音をよく聴く…などという指導法しか知らなかった先生方が

 私のレッスンで「響き音程確定できる」手法を学び実践いただいていること

 本来ヴァイオリン奏法の復興という点でも、大変意義のあることと思っています

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また

 そうしたヴァイオリンの先生方は発表会にも参加されますが、特に初めて参加の際、

 『発表会のピアノ伴奏でわかる本当に上達するヴァイオリン教室の選び方』で書いた

 ある出来事にも驚かれますが、それ以上に、私の教室の発表会では、音程は完璧で

 初心者は、初歩的な曲を、きちんと弾き

 中級者は、中程度なを、きちんと弾き

 上級者は、高難度なを、きちんと弾いていて、特に発表会開演直後に登場する

 初心者で、ヴァイオリンを手にして数カ月の生徒さんが、初歩的なをほぼ完璧に

 弾いている有様に唖然としてしまうのだそうです

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けれどもそれは

 『文字の書き方も習わずに文章を綴る?

  あなたのヴァイオリンが上達しない決定的な理由』や

 『走馬看過!? ヴァイオリンの音程の取り方に気づかない』などで書いたように

 短歌、詩、随筆、小説…などと、何れにしても文学として書くためには

 日本語ならではの文字の書き方がわからなければ話にならないように

 小品、ソナタ、協奏…などと、何れにしても音楽として弾くためには

 ヴァイオリンならではの音程の取り方がわからなければ話にならない、という考えを

 私は忠実に実践しているだけのことです

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次に2つ目の今まで常に【不思議】に思い続けていること

 ŠEVČÍKは、今ではヴァイオリン基礎教本として知らない先生は居ないのに

 ŠEVČÍKの、表紙の写真に写っている弦の銘柄を答えられる先生居ないことです

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具体的には

 『音大生(音楽大学生)がレッスンを受けに来る理由

  ヴァイオリン指導における専門性とは?』でも書いたように

 例えばAmazonの商品紹介文にも

 バイオリンの基礎を学ぶにかかせない、100年以上の歴史あるセヴシック

 1901年に出版されて以来、世界中で多くの人に使われ続け、基礎テクニックを学ぶ

 ならこれ! と言われ続けている、正にバイオリンのバイブルです。

 とまで書かれているほどの教本であるŠEVČÍK OPUS 1 PART 1に関して

 私のサイトのŠEVČÍK OPUS 1 PART 1で記した使い方は知らないことに加え、

 その表紙に見られる弦の銘柄を4本とも正しく答えられる先生はまず居ません。

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(と書いているくらいなので、勿論私は4本とも答えられますし

 ŠEVČÍKの表紙の弦に留まらず、現在入手可能な総てのヴァイオリンの弦について

 単に銘柄だけではなく、それぞれの弦の特徴や弾き心地も知っています

 単に弦名だけではなく、それぞれの弦を組み合わせた理由まで説明できるので

 表紙のA線の正式名称は当然知っていましたが、その通称が「オニヤンマ」という

 のを知ったのは実は昨日…ということは内緒です(笑))

(ちなみに海外奇談よろしく、皆が知らなさそうなテキトーな弦の名前を口にする者も

 居るとも限らないので、正解の一部を書いておくと

 E線は、クラ…

 A線は、カ… の デ…

 D線は、オ…(さすがにこれを知らないと問題です(笑))

 G線も、カ… で

 この組み合わせで

 D線に、オ…を用いている点が一見奇抜ですが、その理由は

 E線が…という説明が正しい解答であり、回答になります)

KAPLAN ヴァイオリン 正しい 音程 壺 つぼ ツボ 美しい音 響く 楽器 鳴る 演奏 上手 急速 上達

(写真提供 バイオリンサプライ)

(なお

 多くの楽器に張られているドミナント弦については

 下記記事をご覧ください)

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などと書くと

 バイオリンの先生というものは

 「指導演奏さえ出来れば、弦の銘柄や特徴、組み合わせによる響きなどは

  知らなくても問題ない」などと言われてしまいそうです

 もしもこれが仮に医師であるとしたら

 「診察と治療さえ出来れば、薬の銘柄や特徴、飲み合わせによる作用などは

  知らなくても問題ない」というような医者に診て欲しいと思うでしょうか。

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そして3つ目のある事柄で【不自由】に感じていたこととは

 今ではガット弦の使用者が減っているとはいえ、私の生徒さんの中にも

 ガット弦を使用している方は居ますが、

 ガット弦は張った直後から、数分、数時間、数日単位でどんどん伸びるので

 ある程度伸ばした状態で使った弦を予備でケースに入れておく使い方が

 一般的だと思います

けれども

 そのように伸びた状態にするまでには、何度も大幅な調弦が求められるだけでなく

 そのように伸びた状態の弦も、楽器から外しておくと、ある程度縮んでしまうので

 伸ばした状態のままの弦を用意しておけば、張った直後の大幅な調弦も不要になり

 伸ばした状態で使用した弦を予備で持ち歩く必要なくなる筈です

そのために

 ヴァイオリンを二挺用意し、もう一挺に張ってある弦を使うことも考えられますが

 ヴァイオリンを二挺用意して置いておくのはいいとしても、持ち歩くのは厄介です

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そこで考えられたのがストリンゴラ(STRINGOLA)で

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 ガット弦をこの穴から通して

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 ヴァイオリンのペグに張るのと同様にガット弦を張って伸ばしておきますが

 ヴァイオリンのペグと同一構造にしたのでは嵩張るので

 下掲の画像のように先端に収納されているペグと同一の状の手回し具を

 それぞれの弦が張られたところに嵌めて回すように設計することでスリムな状にし

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 専用のケースに入れて持ち歩け

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 これなら、伸びた状態のガット弦も、楽器から外しておくと、ある程度縮んでしまう

 ことを回避して、張る直前まで伸ばした状態のままのガット弦として持ち歩けます。

が、しかし

 この道具は既に生産されていない…のは、『世田谷区と調布市に隣接した[狛江]の

 ヴァイオリン教室における[西麻布]と[ベルリン]の意外な共通性?!』で触れた

 ベルリンの壁が有った当時の製品であることを示す、このような表記からもわかり

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 現在はPIRASTRO社からこのようなものが発売されています

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 (弦を留める側の穴の位置の違いがこのようにあるのは

  ヴァイオリンとヴィオラの弦の伸ばし器として兼用のため)

 ヴァイオリンのペグに張るのと同様にガット弦を張って伸ばしておく構造は

 ストリンゴラ(STRINGOLA)と同一です

 ストリンゴラ(STRINGOLA)と違って

 ヴァイオリンのペグと同一構造になっていて嵩張るので、持ち歩きには不便です

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とはいえ

 ストリンゴラ(STRINGOLA)にしても、PIRASTROのガット弦の伸ばし器にしても

 ガット弦を張る直前まで弦を伸ばしたままの状態にしておけることから、

 『ヴァイオリンの「弦の寿命」と「正しい音程」“線香花火音感”の正体』で書いた

 かつてはヴァイオリンの関係者であれば当然誰もが知るところであった「弦の寿命」

 の判断方法によって弦の寿命が近づいていることがわかったガット弦を使っている

 生徒さんに対しては、私がガット弦を購入し、これらの器具で一定期間伸ばしてから

 楽器に張ってあげるようにすることで、ガット弦を張り替えた際に最初は極端に

 弦が伸びてしまう【不自由】さを回避することできています

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(なおガット弦については

 その組み合わせやゲージ(太さ)も探求し続ける必要がありますが

 その使用はもっぱら上級者といえる生徒さんにお勧めするとともに

 それ以外の生徒さんや、小まめな調弦が難しい状況にある演奏者の方々には

 探求して見つけたガット弦の弾き心地に近いナイロン弦をお勧めしています


このように

 【不可解】に思えた、四郎先生の奥様の台詞に奮起し、一音いちおん丁寧に指導

 【不思議】に思えた、ŠEVČÍKの表紙の弦と組み合わせ理由もわかるほどまで探求し

 【不自由】に思えた、ガット弦を張り替えた直後の極端な伸びを最小限に抑えつつ

 『美しい海と海岸を取り戻す

  ヴァイオリンは正しい音程の[壺]で奏でると、美しい音が朗々と響く』で書いた

 音程の{壺](つぼ ツボ)を、私は来る日もくるひも一音いちおん全身全霊で

 指導し続けて来ました。

すると

 ヴァイオリン正しい音程の[](つぼ ツボ)で奏でると、

 美しい音が朗々と響くという期待通りの結果はもちろんのこと

 ひとつには、それによって楽器がどんどん、どんどん、よく鳴るようになるうえに

 ひとつには、それによって演奏がどんどん、どんどん、上手に聴こえるようになり

 まさに[ボイスワープ]ならぬ[上達のワープ]ともいえる急速な上達ぶりに

 指導している私自身も驚いてしまうほどです

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であればこそ私は

 趣味で習う一般の方だけでなく、専門家を目指す方や

 音大生 演奏者 指導者の方へのレッスンにおいても

 ヴァイオリンは音程の[壺]を探すことで正しい音程で弾けることや

 ヴァイオリンは正しい音程で弾くと、美しい音が朗々と響くことに加え

 ヴァイオリンの名の数々を、正しい音程美しい音奏でること

 引き出されるヴァイオリン本来の魅力と素晴らしさを、今後もレッスン

 一人でも多くの方に伝え続けていきたいと思っています

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