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イワモト ヴァイオリン教室のブログへようこそ。
イワモト ヴァイオリン教室では
「正しい音程」 (正確な音程)
「本格的な音色」(美しい音)でヴァイオリンを弾くための
基礎的な演奏技術を大切に指導し
一音いちおん丁寧に
各人の進捗に合わせた課題をレッスンしています。
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ビブラートで悩んでいませんか?
ヴァイオリンの魅力のひとつにビブラート(ヴィブラート)があります。
「きれいなビブラートをかけられない」「かけ方がよくわからない」
「もっと美しいビブラートを身につけたい」――そんなお悩みを抱えていませんか?
ビブラートの目的を知り、正しい習得方法で学べば、あなたも美しいビブラートが
かけられるようになります。ビブラートは、ヴァイオリン演奏に欠かせない基礎技術
の集合体でもあるので、ビブラートを見直すことは演奏力の向上にもつながります。
ヴァイオリンが思うように上達しないというお悩みにも、正しいビブラートを学ぶ
ことはとても有効です。ビブラートを根本から見直すことで、ワンランク上の演奏を
一般に、ビブラートは音程を揺らすことで感情表現を豊かにするものと捉えられて
います。しかし、ヴァイオリンにおけるビブラートの本当の目的は、音を遠くまで
届け、響きを豊かにすることにあります。もととなる音の音程を正しく取ったうえで
その音を揺らすことにより生じる響きの変化を活かして、音を遠達させ、響きを増し
音楽に広がりや深みを与える。これがヴァイオリンにおけるビブラートの本質です。
ビブラートはいつから習う?
ビブラートは、ヴァイオリンをはじめてすぐにかけている方も見られますが、
いつから学び始めるのがよいのでしょうか。
ビブラートの目的を考えれば、ビブラートを正しく効果的に習得するためには、
適切な練習方法とともに、自ずと「ポジション移動を習ってから学ぶ」
「左手が安定してから行う」ことが最適なタイミングとなります。
その理由を以下に説明します。
例えば、A線ファーストポジション1の指でシを取り、その指をサードポジションの
レに移動すると想定します。この動作の始めで、1のシの指の圧力はフラジオレット
寸前まで緩めます。
その状態でサードポジションに向けて上昇すると、1の指は押されて丸まります。
そこから今度はファーストポジションに下降すると、1の指は伸ばされ少し平らに
なります。
この指の変化をポジション移動なしで行うと、弦に対する指の押さえ方(当たり方)
の角度の違いにより、音程に微妙に揺らぎが生じます。これがヴァイオリン演奏に
おけるビブラートの動作です。ビブラートを行う際には、左手は決して握りしめず、
このことからわかるように、ビブラートをかけるには、まず、その音がもっともよく
響くポイント、すなわちヴァイオリンの正しい音程が取れることが前提となります。
ビブラートによる音の揺らぎは、身体のどの部分を使うのかによって変化します。
ヴァイオリン演奏におけるビブラートには、大きく分けて次の三種類があります。
腕 のビブラート
腕全体が一体となって動作し、指が弦に当たる角度に変化を与えるかけ方です。
大きいビブラートや激しいビブラートをかける際に用いられます。
手首のビブラート
手首から先が動作し、指が弦に当たる角度に変化を与えるかけ方です。
中程度のビブラートや穏やかなビブラートをかける際に用いられます。
指 のビブラート
指先自体の動作で指が弦に当たる角度に変化を与えるかけ方です。
ビブラートの実際
ビブラートのかけ方では、指、手首、腕は一つながりの身体の部位として動きます。
そのため、それぞれのビブラートの種類を明確に区分し過ぎることは不自然さを
もたらすことにもなります。従って、正確には次のように認識されるべきです。
そして、どのビブラートをどの程度用いるかは、奏者それぞれの表現に委ねられて
います。
ビブラートを学ぶ順番
ビブラートをかける際は、指、手首、腕が一連の動作を行うため、実際の演奏では、
以下のような組み合わせによって行われます。
腕 のビブラート:指+手首+腕の三者が一体となって動作します。
手首のビブラート:指+手首の二者が一体となって動作します。
指 のビブラート:指のみが独立して動作します。
腕のビブラート→手首のビブラート→指のビブラートの順でなければなりません。
そうでないと、それぞれのビブラートの動作が不完全なものになってしまいます。
ビブラートを正しい順番で学ぶ練習方法は、初めてビブラートを学ぶ学習者のみ
ならず、特定のビブラートしか主に使っていなかった上級者の方にも、短期間で
多様な表現方法の習得を可能にします。ヴァイオリンの指導者の方では、ただ何と
なく指導していたビブラートに対して、系統立った的確な指導が行えるようになり
ます。
ビブラートは、正しい音程の音を揺らすことで最大の効果が得られます。美しい
ビブラートのためには正しい音程を取れること、すなわち、ヴァイオリンの音程の
取り方を習得することが極めて重要です。
ヴァイオリンの音程の取り方は、300年近い歴史の中で確立されています。
ヴァイオリンが発する“響き”を感じ取り、その中から最も響く音を選び取るのが
ヴァイオリン本来の音程の取り方です。そうして選び取った最も響く音が、その音の
正しい音程となります。ピアノや電子チューナーなどで取った音は、そのような過程
を経ていないため、ヴァイオリンの正確な音程とは言い難いものです。
それに、ヴァイオリンにおいては、一つの音に対して正しい音程は一つとは限りま
せん。演奏の際に、複数ある正しい音程の中からどれを選ぶのかという選択が生じ、
その音程の選択こそが、演奏者の個性や独自の表現を引き出す基盤となるのです。
ヴァイオリンの音程は、物理的な調和と倍音構造の法則に基づいて決まるものです。
演奏者が自由に選べるものではないからこそ、正しい音程の取り方を学ぶ必要がある
のです。もし、物理法則に背いて恣意的な音程で演奏したなら、響きが不安定となり
音楽全体の完成度が損なわれてしまいます。
ヴァイオリンの音程の重要性に気づき、正しい音程の取り方を学べば、あなたの
ビブラートはさらに美しく変化します。
ビブラートのまとめ
ヴァイオリンではビブラートは音を遠達させ、音の響きを増すのが目的であり、
そのためには、具体的な練習方法を身につけることが求められます。そして
ポジション移動の指の動きと、ヴァイオリンの正しい音程を取る技術が必要である
ことをみてきました。
ビブラートは音楽演奏における感情表現を補完する役割を持つ一方で、音程を
ごまかしたり作為的な表情を装う手段ではありません。思うままに左手を動かす
のではなく、ビブラートの目的を知り、必要な技術を学んだうえで行うことが
大切です。
▶ビブラートは、ポジション移動を習得した後に学ぶテクニックであり
▶ビブラートは、腕→手首→指の順番に学ばれるべきテクニックであり
▶ビブラートは、正しい音程が取れる前提で行われるテクニックなのです。
最近では、ヴァイオリン愛好者が増え、教育機関も多様化し、ネットの普及により
様々な情報が溢れています。このような状況下で、ビブラートに関する情報も広がり
を見せていますが、ビブラートについて正しく理解し、適切な指導のもとに習得する
ビブラートの神髄を学べる教室
『「エンカ」でも「擦る」でもないビブラート(ヴィブラート)の練習方法』で
述べたように、現在の世界的なヴァイオリニスト達が行っている腕から掛ける
ビブラートの多くは、アウアー先生が考案し、ハイフェッツに訓練した方法でも
あります。当教室では、アウアー直系の指導者のもと、アウアー先生の練習方法に
基づく本物のビブラートを習得することができます。
さらに、ビブラートに必須のヴァイオリンの正しい音程の取り方、練習方法、表現力
の向上に必要なテクニックなど、幅広い内容を学ぶことができます。一人ひとりの
演奏スタイルに合わせた丁寧な指導により、あなたのヴァイオリン演奏をさらなる
次元に引き上げます。
正しいビブラートの技術を身につけ、ヴァイオリン演奏をさらに豊かで表現力のある
ものにしたい方は、ぜひ当教室で一緒に学びましょう。全力でサポートいたします。
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カテゴリ: 究極のヴァイオリン奏法