ヴァイオリンへの想いに応える 2020年 春

本当に上達したい方のためのヴァイオリン教室です ヴァイオリン教室 バイオリンレッスン

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 イワモト ヴァイオリン教室では
 「正しい音程」 (正確音程
 「本格的な音色」(美しい音)でヴァイオリンを弾くための
 基礎的な演奏技術を大切に指導
 一音いちおん丁寧に
 各人の進捗に合わせた課題をレッスンしています

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私のサイトのプロフィールにも書いたように

 NHKの番組や演奏会への出演を続けていたなかで更なる研鑽を求めて

 平野正雄先生の門を叩き、その平野先生が、歴史的名教師として語り継がれている

 三郎先生(鷲見三郎先生)と四郎先生(鷲見四郎先生)を紹介してくださいました。

そして

 その平野先生が、私のレッスンに同行して四郎先生のお宅にまで来られた際に

 「戦時中(第二次世界大戦中)には、みんな真っ赤な弦で弾いていたよね」と

 仰られたので、私が「それは、どのようなブランドの弦だったのですか?」と

 お尋ねすると、平野先生が「いや、それは、優れたガット弦が(海外から)入って

 こなくなってしまったから、少しでも長持ちさせるためにマニキュアを塗っていた

 からだよ」と笑われたことがありました。

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その際

 三郎先生(鷲見三郎先生)に比べて無口…などと評されたこともあった

 四郎先生(鷲見四郎先生)は、私の前では饒舌に色々話していただいていたものの、

 その時ばかりはその饒舌さが無くなり、しばらく沈黙された後に

 「当時に比べて今は“物”という点では豊かになったけれども、“心”という点では

 どうなのだろう?」と仰られました。

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そして

 私のサイトのヴァイオリン関係のお店で掲げたカマクラムジカさんのリンク先の記事

 http://hantanyannyan.blog58.fc2.com/blog-entry-253.html

 でも紹介いただいたように、東京大空襲の際に庭に穴を掘って楽譜を守られたりした

 三郎先生や四郎先生にしても

 東京大空襲で焼け野原になったなかで奇跡的に被害を免れた日比谷公会堂で

 ベートーヴェン/交響第9番を演奏されたメンバーでいらした

 平野先生にしても

 世界大戦という大変な状況下にあってなおヴァイオリン学び奏で続けられた想いは

 いかばかりであったのかと、その後も常に考えさせられていました。

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また

 私が若い頃に、週に数日だけ都内のある幼稚園でヴァイオリンを指導していた時期が

 ありましたが、その幼稚園でレッスンしていた部屋は道路に面しているだけでなく

 大きなガラス戸で園庭と道路に接していたので、道行く人たちが時々立ち止まって、

 レッスンの様子を園庭の塀超しに眺めていることもありました。

そうしたなか

 いつになく鋭い視線を送る人が居た…というよりも、どこかで見たことがある方が、

 それはもう鋭い視線というより、私が指導している様子を凝視されていて、

 最初は厳しい視線を送られていたその方が、しばらくして大きく頷かれたことから、

 私の指導内容は間違っていなかったのだろう…と勝手に思ったことがありましたが、

 それはこちらの方でした。

 https://is.gd/ojgE7s

そして

 直接お話しすることはありませんでしたが、その後も何度かその幼稚園の前を通る

 度に、そのようにご覧になっていた前橋汀子さんは、私のサイトの『小野アンナ/

 ヴァイオリン音階教本』でも触れた小野アンナ先生に師事されていますが、

 小野先生についてのTV番組のなかで前橋さんが「まだ焼け野原が沢山残るような

 時代に先生は「こんな時だからこそレッスンしなければ…」と仰られて…」と

 述懐された直後に言葉を詰まらせ涙ぐまれたのは、終戦直後という困難な状況下で

 ヴァイオリン学び始められた当時のことを想起されたからだと思いました。

とはいえ

 戦争については、直接経験することなく、さらには戦後の混乱も知らずに過ごして

 来た世代としては、そうした話というのは、当時の状況を想像することできても、

 実感することはできないでいました。

加えて

 私が十数年前に、ヴァイオリンの部品として、ある別の楽器のパーツを試してみよう

 とした際に相談に乗っていただいたことがある、その楽器楽器店の社長さんが、

 ある時何気なく「役に立たないものほど貴重」という台詞を仰られたことがあり、

 哲学的な素養が無い私は、これについても、その言葉の意味を計り兼ねていました。

ところが

 かつて平野先生が笑いながら話された、真っ赤なガット弦

 そして四郎先生が重々しく語られた、“心”と“物”の話

 さらに前橋汀子さんが小野アンナ先生を思い出して涙ぐまれた瞬間

 それらが総て「役に立たないものほど貴重」という言葉を通して

 一本の線に繋がるかのような事態が、2020年の春に起きました。

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(なお当教室は個人レッスンなため、密集や夜の街での集団…などとは無縁ですが、

 2005年の鳥インフルエンザ以来、レッスン空間の安全性を求め続けており、

 こうした探求の成果によって、新型コロナウイルスにも十分対応できています。

 あわせて

 専門家の助言も踏まえて長年に亘り探求した、生徒さんの日々の体調維持や、

 レッスンに通われる際の移動中の感染症対策としての安全性を高める点でも、

 確実に効果的であると思われる最新のツールやマテリアルもお伝えしています

 そして

 新型コロナウイルスへのそうした対応は、変異や感染の拡大などに対しても

 安全かつ確実に対処可能な方法だと考えるとともに、新型コロナウイルスに

 留まらない感染症への対策として、今後も追求し高め続けたいと思います。

 

[詳しくは [感染症対策] のページからご覧ください。]

私の教室では

 趣味で習っている方だけではなく

 音大生 演奏者 指導者の方へのレッスンのページにも書いたように

 音大生・音大既卒者、演奏者、指導者の方もレッスン対象としていますが、

 そのいずれの方々もヴァイオリンに対して真摯に向き合われている点では、

 その想いは共通しているように感じています

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そうしたことから

 冒頭既述の大戦中や直後の困難さの中での取り組みには到底及びはしないものの、

 今まさにヴァイオリンに真摯に向き合う方々の想いには、是非とも応え続けたいと

 考えています。

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