ヴァイオリンの10度における2つの重度

ヴァイオリンでは

10度重音音程の取り方練習方法

10度重音運指のやり方を見るだけで

伝統的な指導受けられているかどうかがわかってしまうのです

本当に上達したい方のためのヴァイオリン教室です ヴァイオリン教室 バイオリンレッスン

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 各人の進捗に合わせた課題をレッスンしています

ヴァイオリン バイオリン 10度 重音 音階 教本 練習 方法 教室 レッスン

ヴァイオリンの音階教本としては

 私のサイトの主な使用教材のページに

 「伝統的な教材のなかで比較的よく使うものの一覧」として掲げたなかでは

 『小野アンナ/ヴァイオリン音階教本

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   (ただし実質は                         

    『フリマリー/バイオリン音階教本』を小野アンナが校訂したものが

    『小野アンナ/ヴァイオリン音階教本』です)

 『CARL FLESCH SCALE SYSTEM

 (カール・フレッシュ/スケールシステム)などが有名ですが

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(Carl Fischer Music では、現在はグリーン:Va レッド:Vc 用です

 いずれの音階教本でも

 重音の課題として3度・6度・8度・10度の順番に載せられています

 それは音程の幅が3度・6度・8度・10度の順で大きくなるからに過ぎません。

そして

 そうした重音の課題の、掲出順のなかで最後に掲げられる10度重音においては

 2つの重度(じゅうど)があるのです

まず

 ヴァイオリン10度(じゅうど)における

 1つめの重度(じゅうど)は、長3度の重音の響きの補完です。

それは

 『悪魔のトリル』で知られるタルティーニが発見した[差音]に関することで

 この[差音]については

 『温故知新 ~その2~(調弦を正しく行うために)』で取り上げた

 かの作曲家モーツァルトの父親にしてヴァイオリンの名教師であった

 レオポルト・モーツァルトが著した『ヴァイオリン奏法』には

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 「ふたつの音を正確にとって、ヴァイオリンから正しく引き出すことができれば、

  同時に、確かに弱い音だがはっきりと聞こえる大きさで、下の音が聞こえてくる」

 という[差音]についての記述とともに

 「以下に、いくつかの例を示そう。ここから、長三和音(トリアス・ハルモニカ)が

  いかに力強く響くのかがわかるだろう

 「例えば、ふたつの音が短3度離れていると、下方に長3度あるいは長10度の音が

  聞こえる。これこそ、うまく協和した3和音なのである。

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  これに対して、ふたつの音が長3度離れていると、下方にはオクターヴの音

  しか聞こえない。」

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 と記されています

(上掲は

 レオポルト・モーツァルト ヴァイオリン奏法

 [新訳版]久保田慶一訳 全音楽譜出版社に掲載されている文章と譜例です

そして

 白い音符が重音で弾く[実音]で

 黒い音符がその2つの[実音]を正しい音程で奏でた際に聞こえる[差音]で

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 この譜例で

 白い音符の一番上の第5音と

 白い音符の二番目の第3音が短3度となり、この2つの[実音]を奏でる

 黒い音符の[差音]としての根音が長3度下に成され、長三和音となります。

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そうしたことからレオポルト・モーツァルトは

 短3度の重音では長3度下の差音]による根音により長三和音が形成され

 力強く響くと記しているといえます。

それに対して

 長3度の重音ではオクターブ下の[差音]で長三和音が形成されず

 力強くは響かないと記しているともいえます。

そこで

 短3度の重音では[差音]で長三和音が成されて力強く響くのに対し

 長3度の重音では[差音]で長三和音が成されず力強い響きが得られないことから

 長3度の重音での下方10度に響く[差音]を最初から[実音]で奏でて力強さを

 得ようとすることで、10度重音が生まれるという捉え方もできます。

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そして

 単純に3度の重音音階として並べていくと

 短3度の重音では、力強く響くのに対し

 長3度の重音では、力強い響きが得られないという響きのムラが生じるのに対し

 10度重音音階として並べていけば

 そうした響きのムラが減らせ、力強い響き常に得られることになります。

ですから

 例えばブルッフ/ヴァイオリン協奏第1番第三楽章から

 ヴァイオリンのソロに続いてオーケストラがTuttiの強奏で入る直前の部分で

 もしも下掲の譜例のように3度の重音だけが音階として並べられていた場合には

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 そこで奏でられる重音の音域が高音域寄りの音ばかりになってしまうことに加えて

 そこで奏でられる重音響きは必ずしも力強いものだけではないことになるので

 そうではなく下掲の譜例のように

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 オーケストラのTuttiの強奏で入る箇所に向かって力強さを維持するために

 その後半では10度重音音階として並べられているという捉え方もできます。

そうしたことから

 ヴァイオリン10度(じゅうど)における

 1つめの重度(じゅうど)は、長3度の重音響きの補完だと既述しました。

ヴァイオリン バイオリン 10度 重音 音階 教本 練習 方法 教室 レッスン

次に

 ヴァイオリン10度(じゅうど)における

 2つめの重度(じゅうど)は、シフティングの移動量の補完です

それは

 10度練習は、10度重音を弾くためと捉えられがちであるため

 10度運指は、10度重音を弾く時にだけ使うと思われがちですが、実際には

 10度奏法は、10度重音以外の様々な音奏でる予備動作でも用いられ

 それが、シフティングの移動量を補完するものとなるのです。

具体的には

 例えばこのブログの『かくちょうげんじつ』の記事中で取り上げたように

 メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲 第3楽章の最初で

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 ここでは

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 ということ

 ◇で記した箇所で1の指を予め準備して指板の上空で待機させておくこと

 左手で押さえる際の音程が安定し、正しい音程で落ち着いて演奏することが可能で

 ◇で記した箇所の1の指を予め準備しておいた際の1と4の指の幅は10度に相当し

ヴァイオリン バイオリン 10度 重音 音階 教本 練習 方法 教室 レッスン

 これと似たケースは、さらに簡単なや、さらに難しいでも、多数見られます。

ですから

 10度運指は、10度重音を弾く時にだけ使うのではなく

 10度奏法は、10度重音以外の様々な音奏でる予備動作でも用いられ

 シフティングの移動量の補完、つまり余計なシフティングが生じることを避け

 安定した左手による運指が可能となるのです

そうしたことから

 ヴァイオリン10度(じゅうど)における

 2つめの重度(じゅうど)は、シフティングの移動量の補完だと既述しました。

ヴァイオリン バイオリン 10度 重音 音階 教本 練習 方法 教室 レッスン

では

 1つめの重度(じゅうど)としての長3度の重音響きの補完や

 2つめの重度(じゅうど)としてのシフティングの移動量の補完となる

 10度(じゅうど)は

 どのように指導され、どのように練習されるものなのでしょうか?

まず

 10度(じゅうど)における

 1つめの重度(じゅうど)としての長3度の重音響きの補完での指導練習では

 10度重音は3度の重音と密接に関係していることがその前提となります。

これについては

 私のサイトの

 『YSAŸE Exercices et gammes(イザイ/練習曲と音階)』でも取り上げ

 既出の

 『CARL FLESCH SCALE SYSTEM』の冒頭でも

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 マックス・ロスタル先生によって紹介された

 “Exercices et gammes” by Eugène Ysaÿe(イザイ/練習と音階)

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 正確には、イザイが即興的に日々練習していた基となる素材を纏めた音階教本

 においても

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 それを編んだかのシゲティにおいて

 10度の重音の音階練習の課題のところに

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 Practice the scales in 10ths in the same manner as the scales in 3rds.

 とコメントしていることからも

 10度重音が、3度の重音と密接に関係していることが見てとれます。

実際に

 10度重音練習方法では、例えば

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 といきなり練習するのではなく

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 をまず

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黒い音符で示しているのが[差音です


 となるように練習した後に

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黒い音符で示しているのが[差音です


 となるように練習し、どちらも同じ響きになるようにします。

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黒い音符で示しているのが[差音です


 

(正確には、既述のレオポルト・モーツァルトが記したように

 短3度の重音では、長三和音が形成され力強く響くのに対して

 長3度の重音では、長三和音が形成されないという響きのムラが生じはしますが

 10度の重音にすることで、そうした響きのムラが減らせるとともに

 10度の重音と3度の重音が同名音の重音であれば、それによる[差音]も

 オクターブ異なる場合も含め同名音となることから

 音名が同じという点で、ここも含めて以下同様に「同じ響き」と記述します)

そのため

 冒頭既述のように、いずれの音階教本でも

 重音の課題として3度・6度・8度・10度の順番に載せられています

 それは音程の幅が3度・6度・8度・10度の順で大きくなるからに過ぎず

 3度の重音を復習って、それに続いて10度重音を同じ響きになるよう復習うのが

 ヴァイオリンにおける10度練習方法であり

 伝統的なレッスンではそのように指導されます。

ちなみに私はレッスンの際に

 3度の重音を数音弾き、それに続いて10度の重音を数音弾き

 3度の重音を更に数音、それに続いて10度の重音を更に数音弾く

 という方法指導練習してもらうこと

 3度の重音を復習って、それに続いて10度の重音を同じ響きになるよう復習う

 ということがより一層徹底されるようにしています

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そして

 ヴァイオリンの伝統的なレッスンでは重音の[差音]が必ず指導されるとともに

 イギリスで専門教育を受けて来た生徒さんは、既掲の下記を当然承知していました。

 Practice the scales in 10ths in the same manner as the scales in 3rds.

このように

 まず3度の重音を復習い、続いて10度重音を同じ響きになるよう復習うのが

 ヴァイオリンにおける10度練習方法であり、その際には重音の[差音]も指導

 されるのが伝統的なレッスンのため、10度重音音程の取り方練習方法から

 ヴァイオリンで伝統的な指導受けられているかどうかがわかってしまうのです

次に

 10度(じゅうど)における

 2つめの重度(じゅうど)としてのシフティングの移動量の補完での指導練習では

 10度を取るために10度以上の指の拡張がその前提となります。

これについては

 『自動車 と オレンジジュース

  あなたがいつまでもヴァイオリンをきちんと弾けない理由』で書いたように

 ある自動車を時速100kmで走らせたい時に

 その自動車が時速100kmまでしか走れない性能では無理が生じるので

 その自動車を時速180km程度まで走行可能にしておかなければならないように

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 ある音程10度で取りたい時に

 その音程を10度で取る練習だけでは無理が生じます。

 という音10度取る場合の練習方法としては

 8度の指の押さえ方から4の指を予め上方に拡張しておき

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 そこから1の指を下方に拡張する、つまり結果として12度で取る練習必要

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 伝統的なレッスンでは、そうした拡張を可能にするための手順や練習方法とともに

 そのような運指が繰り返し丁寧に指導されます。

(なお

 上掲の譜例の音の場合に即して1と4の指の拡張の写真を示しているだけで

 上掲の譜例の音ではない場合は2と3の指の拡張の練習必要となり

 下掲では、手順としては異なりますが、結果の状態の説明としては

 2と3の指でオクターブの音程を取り、そこに1と4の指が添えられています

 方法と手順は示しておらず、これらの写真の模倣だけでは拡張練習にはなりません

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そして

 10度運指を行うために10度練習では無理が生じますが

 10度の運指を行うために12度の練習をしておくことにより

 10度の演奏が無理なくできるようになります。

ちなみに

 既出の『かくちょうげんじつ』の記事中でも書きましたが

 他の教室から移ってきたある生徒さんは、女性であるうえに非常に小柄で

 私の仕事仲間で小学生のような左手の大きさの奏者も居ますが、それよりも小さく

 他の教室で通常の演奏の際にも「(左手が小さいから)分数楽器で弾いたら?」と

 言われたことがあるというのです

しかしそれは

 その教室先生がこうした伝統的な左指の拡張練習を習わず知らず指導しなかった

 ためで、その非常に小柄で非常に左手が小さな生徒さんも左指の拡張練習により

 10度だけでなく12度や14度の重音でさえも押さえられるようになったことから

 10度重音も通常の演奏も、何の問題もなく押さえられるようになりました。

その際

 10度音程取るのに、8度からの拡張や12度への拡張どころではなく

 2と3の指を持ち上げている運指をもしもあなたがしているのなら

 2と3の指を持ち上げていることで、左手不安定になるとともに

 1と4の指を広げる方向なく指を上げると、左手に余計な負荷がかかるので

 2と3の指を持ち上げている10度運指は絶対に避けなければなりません

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※注意

10度音程取るのに、2と3の指を持ち上げている上掲の写真は

 解剖学的な観点から、手指を傷める原因にもなるという既述の事例を示すために

 趣味で習う生徒さんで医師の方に、一時的な状態での撮影を協力いただいたもので

 一般の方は決して真似をしないでください

ですから

 例えば既出のブルッフ/ヴァイオリン協奏曲第1番第三楽章の10度の箇所でも

 2と3の指が勢いあまって浮いてしまっているということはあるものの

 2と3の指を持ち上げるなどという弾き方は、まともな奏者は誰もしません。

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 (左手が大きいので、10度もまるでオクターブのような運指です(笑))

 https://youtu.be/7fL6Qbn4Mso?t=1084

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 (正統派ヴァイオリニストとして知られるツィンマーマンならではの運指です)

 https://youtu.be/dckjdZM0zHA?t=1091

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(勢いあまってか2と3の指が浮いてはいますが、持ち上げてはおらず

 他の演奏者でも2や3の指が浮くことはあっても持ち上げる人は居ません)

 https://youtu.be/KDJ6Wbzgy3E?t=1123

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 (女の子の場合も指を持ち上げるなどということはしていないどころか

  上の音が4の指では弱いからと、1と3の指で10度の重音を弾いている

  つまり1と4の指による通常の10度以上の拡張の運指で演奏しています)

 https://youtu.be/PUph4FgQBk8?t=1115

このように

 10度の重音演奏した際に、2と3の指を持ち上げてしまっているかどうかで

 ヴァイオリンで伝統的な指導が受けられているかどうかがわかってしまうのです


以上のように

 10度(じゅうど)における

 1つめの重度(じゅうど)として、長3度の重音響きの補完と

 2つめの重度(じゅうど)として、シフティングの移動量の補完について

 伝統的なレッスンでは繰り返し丁寧に指導されますが、その他に必ず指導

 されるものとして、既述の[差音]と、響くポイントの[]があります。

なぜなら

 10度や3度も含めた重音音程確定する手掛かりとなるのが[差音]であり

 単音でその音を確定する手掛かりとなるのが響くポイントの[壺]だからです。

そして

 『ヴァイオリンで、

  誰もが必ず上達する方法を、誰もが必ず見落としている!?で書いたように

 「ヴァイオリンを正しい音程で弾けるようになりたい」

 「ヴァイオリンを綺麗な音で奏でたい」

 「ビブラート正しい掛け方を学びたい」はそれぞれ別の目的のように思えても

 正しい音程は、響くポイントの[]を認識し選択する手法を学ぶことであり

 綺麗な音 は、響くポイントの[]で奏でることで綺麗な音となるのであり

 ビブラートも、既述の[]を中心に僅かにずらし響きの濃淡から音を遠達させる

 ことから、いずれの場合も、その音が最も響くポイントである[](つぼ ツボ

 について学ぶという点は必須で同一なものとなるのです

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ところが

 10度や3度も含めた重音における[差音]のみならず、単音の音程において

 ヴァイオリン音程は、開放弦の共鳴音に留まらない総ての音で響きの凹凸から響く

 ポイントの[](つぼ ツボ)で正しい音程が取れるという本来奏法が忘れられ

 そうした響きの凹凸が測れないチューナー音程を取ってみたり

 そうした響きの凹凸を聴くことと無関係な、頭の中の音、歌ってみる、左手

 姿勢を直す、ピアノを叩いて音程取る、などというやり方が蔓延してしまったの

 です

 

(既述の左手の記述は、シフティングの移動量の補完での運指の安定についてのもので

 ここの左手の記述は、左手音程確定させられないというものです)

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その理由には

 『決定的な誤解!ヴァイオリンの音程は[改善]ではなく[開栓]するもの!

 で書いたように

 ヴァイオリンは、その音程を「響くポイントの[壺]で取る」という本来の奏法を

 [当然]学び知り奏でる人達によって教えられてきましたが、他の分野と同様、

 [当然]とされることは敢えて語られないために、ヴァイオリン愛好者の急増や

 教育機関の乱立により、そうした[当然]を伝えてもらえなかった学習者が

 粗製濫造されてしまったこともあるのです

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そうしたこともあり

 私の教室には音大生 演奏者 指導者の方へのレッスンというページもあるように

 趣味で習う一般の方から、音大生(音楽大学生)、演奏者(プロ奏者)、

 指導者(ヴァイオリンの先生)までもが、10度における指の拡張練習に留まらず

 そうした重音での[差音]や、単音における音程の[]を習いに来ています

そして

 ヴァイオリンを「正しい音程」の「美しい音」で「朗々と響かせる」ことができる

 ようになっています

ヴァイオリン バイオリン 10度 重音 音階 教本 練習 方法 教室 レッスン

あなたも

 ヴァイオリン10度の指の拡張や重音の[差音]や単音の音程の[]を習い

 ヴァイオリンを「正しい音程」の「美しい音」で「朗々と響かせる」ことができる

 ようになりたくありませんか? 

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