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イワモト ヴァイオリン教室のブログへようこそ。
イワモト ヴァイオリン教室では
「正しい音程」 (正確な音程)
「本格的な音色」(美しい音)でヴァイオリンを弾くための
基礎的な演奏技術を大切に指導し
一音いちおん丁寧に
各人の進捗に合わせた課題をレッスンしています。
『悪魔のトリル』で知られるタルティーニが発見した[差音]に関して
「ふたつの音を正確にとって、ヴァイオリンから正しく引き出すことができれば、
同時に、確かに弱い音だがはっきりと聞こえる大きさで、下の音が聞こえてくる」
と書かれています。
「ふたつの音を正確にとって、ヴァイオリンから正しく引き出すことができれば」
「ふたつの音を正確にとって」 という点で、左手(運指)で正確な音程を取り
(Carl Fischer Music では、現在はグリーン:Va レッド:Vc 用です)
このいずれの課題においてもそうした[差音]を聴きながら練習します。
具体的には
『ヴァイオリンの重音の音階(スケール)練習 ~その1~』で書いたように
まずスラーではなく、一和音いちわおん丁寧に[差音]を聴きながら
弾いていきますが
(下掲の譜例で、各和音の上の2つの音を[実音]として正しく奏でた際に
ということになります。
となります。
そのため
既出の3度の重音における[差音]や
既出の6度の重音における[差音]留まらず
そして
例えば私のサイトのTHE HEIFETZ SCALE BOOK のページや
『ヴァイオリンの[音階練習]で留意すべき2つのポイントとは?』
本当にヴァイオリンの音階練習なのでしょうか?の記事で取り上げた
ハイフェッツのスケールブック(ハイフェッツの音階練習)には
では
既述以外のあらゆる重音に対応するにはどうしたらよいのでしょうか?
なお
『ヴァイオリンの重音の音階(スケール)練習 ~その1~』でも触れたように
ヴァイオリンの単音の場合は、[差音]ではなく、響くポイントの[壺]で
音程を取ることから、単音の音程と重音の音程は必ずしも一致しません、
加えて
ヴァイオリンの重音においては[差音]によって単音相互の音程が確定され
(そうした場合、単音の何れを基準にするかという選択が必要になります)
ヴァイオリンの単音においては[壺]の響きを聴いて正しい音程を定めたとしても
ヴァイオリンの無伴奏のソロではなくピアノ伴奏が加わる場合には
ヴァイオリンの側で取るべき音程を、ピアノに合わせて微調整する必要があります。
このことは
私のサイトのヴァイオリンの音程の取り方のページにも書いたように
音程を正しくするために、取るべき音程を微調整する訓練を行い続けることにより
音程が異なる楽器の集合体で、徐々にピッチが変わるオーケストラでの演奏や
ヴァイオリンの重音は[差音]によって単音相互の音程が確定され
ヴァイオリンの単音は[壺]により音程が定められることは既述のとおりですが
『決定的な誤解!ヴァイオリンの音程は[改善]ではなく[開栓]するもの!』
で書いたように
ヴァイオリンは、その音程を「響くポイントの[壺]で取る」という本来の奏法を
[当然]学び知り奏でる人達によって教えられてきたところ、他の分野と同様、
[当然]とされることは敢えて語られないために、ヴァイオリン愛好者の急増や
教育機関の乱立により、そうした[当然]を伝えてもらえなかった学習者が
粗製濫造されてしまったのです。
その結果
ヴァイオリンの音程は、開放弦の共鳴音に留まらない総ての音で響きの凹凸から響く
ポイントの[壺](つぼ ツボ)で正しい音程が取れるという本来の奏法が忘れられ
そうした響きの凹凸を聴くことと無関係な、頭の中の音、歌ってみる、左手の形や
姿勢を直す、ピアノを叩いて音程を取る、などというやり方が蔓延してしまったの
です。
ちなみに
私の教室には音大生 演奏者 指導者の方へのレッスンというページもあるように
趣味で習う一般の方から、音大生(音楽大学生)、演奏者(プロ奏者)、
指導者(ヴァイオリンの先生)までもが習いに来ています。
よろしければ、こちらもご覧ください。
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カテゴリ:ヴァイオリン上達の指標