一流奏者も無意識に活用している「音」と「タイミング」の法則
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イワモト ヴァイオリン教室のブログへようこそ。
イワモト ヴァイオリン教室では
「正しい音程」 (正確な音程)
「本格的な音色」(美しい音)でヴァイオリンを弾くための
基礎的な演奏技術を大切に指導し
一音いちおん丁寧に
各人の進捗に合わせた課題をレッスンしています。
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ヴァイオリンをもっと上手くなりたい!その一心で練習しているあなたへ
「日々の練習でなかなか音程が安定しない」「美しい音色が出せない」
「何度も同じ部分を練習しているのに思うような進歩が感じられない」
また、指導者の方は、「どうすれば生徒さんが夢中で練習したくなるような
レッスンを提供できるのだろうか」と悩んでいたりはしませんか?
その気持ち、とてもよくわかります。けれども、もう悩まないでください。
ヴァイオリンにおけるある法則を知り、実践していけば、憧れの曲を美しい音色で
完璧に演奏して聴衆を魅了することや、生徒さんが夢中で練習に取り組んでくれる
そのある法則とは、「音」と「タイミング」の一致です。
音程とリズムが一体となった演奏は、次元の異なる音楽表現を可能にする
だけでなく、ヴァイオリン演奏における最短の上達法でもあるのです。
ヴァイオリンは「音」と「タイミング」のチームプレーで上手くなる
サッカーのゴールとは、端的に言えば、ボールがゴールに入った瞬間であり、
「求める場所」に「求めるタイミング」で正確に入ったことを意味します。
サッカーでは、戦略やチームプレーが求められることからもわかるように、
ただ漠然とゴールを目指してボールを送り込むだけでは成り立ちません。
ヴァイオリンでは、「音」と「タイミング」のチームプレーが求められます。
つまり、「求める場所」に「求めるタイミング」で正確に音を配すること。
それは、「求める音」を「求めるタイミング」で正確に奏で、紡ぎ出すことです。
この「音」と「タイミング」の一致こそが、美しい音色と正確な演奏の源となり、
この調和が聴衆の心に深く響く音楽を創り出すのです。
目指すはヴァイオリンの「永続ハットトリック」
サッカーでは、1試合で同じ選手が3得点を挙げることを「ハットトリック」と
言いますが、それが複数試合にわたって連続したとしたら、どうでしょうか。
それだけでも驚異的ですが、さらにそれがどこまでも続く「永続ハットトリック」
のような現象が起きたとしたら、それはもう観客の期待をはるかに超え、驚きと
感動を呼び起こすパフォーマンスとなることは間違いありません。
ヴァイオリンにおいて、例えば、一流のソリストが超絶技巧曲を演奏する際、
複雑な音符の連なりが完全に制御され、まるで音楽そのものが生きているかのように
感じられる瞬間。その驚異的な一体感と技術の結晶は、まさにヴァイオリンにおける
「永続ハットトリック」と呼ぶにふさわしいものです。
それを可能にするのが「音」と「タイミング」の一致です。
どのようなニュアンスの表現、どのように急速で困難なパッセージが続こうとも、
常に「求める音」を「求めるタイミング」で完璧に捉え、美しく響かせ続けること。
それにより、一瞬たりとも集中が切れることなく、聴衆の期待を超える感動を届ける
以下では、「求める音」と「求めるタイミング」について、
それぞれ詳しく見ていきます。
ヴァイオリンにおける「求める音」の本質を探る
ヴァイオリンにおける「求める音」とは、ヴァイオリンの正しい音程を指します。
私のサイトのヴァイオリンの音程の取り方で書いたように、ヴァイオリンで正確な
音程を取るためには、楽器から出る音の“響き”を聴き分け、“響き”の凹凸の中から
最もよく響く音を選び取るのが基本です。その最もよく響く音こそ、サッカーで
言うところの「求める場所」としての「求める音」であり、ヴァイオリンは
ここで注意していただきたいことがあります。
「求める音」であるヴァイオリンの正確な音程は、その“響き”の中から選ばれるもの
であるため、ヴァイオリンの“響き”に基づかないピアノや電子チューナーなどで
「求める音」を得ることは不可能となります。また、指や手の形などを工夫するより
まずは“響き”を聴き分ける耳を鍛えることが重要です。「求める音」は、その“響き”
の中に必ず正解があるからです。
ヴァイオリンにおける「求めるタイミング」とは、「求める音」を奏でる最も適した
瞬間であり、「求める音」を正確に奏でるために必要な技術です。
「求めるタイミング」を得るためには、まず「求める音」を固めます。
楽器が奏でる音の“響き”の凹凸を丁寧に耳で聴き分けながら、「求める音」を
一音いちおんゆっくり確認しながら弾き進めます。これは、ヴァイオリン演奏の
基礎となる正しい“響き”を習得するためには外すことのできない過程です。
「求める音」が確認できたら、瞬時に「求めるタイミング」である拍点に向かって
動作を準備し、拍点で「求める音」を出す動作を瞬間的で急速に行います。
この繰り返しにより、身体が無意識のうちに急速な動作に対応できるようになり、
急速で困難な楽曲でも安定して弾けるだけでなく、急速な演奏そのものも可能となる
のです。
ここでの注意点として、「求めるタイミング」への意識が欠けている場合、ゆっくり
と音を確認する作業が漫然としてしまい、「タイミングに合わせて音を出す練習」と
「瞬時にタイミングを狙う動作を繰り返す練習」の双方が不十分となり、練習の効果
を十分に実感できないことがあります。
一音いちおんゆっくり確認しながら弾き進める場合も含め、すべての練習や演奏に
おいて、常に「求めるタイミング」を狙い、そのタイミングで音を出すことを意識
しながら行うことで、あなたのヴァイオリン演奏は飛躍的に向上するでしょう。
「求める音」と「求めるタイミング」の連動
「求める音」を「求めるタイミング」である拍点に向かって的確に配する動作は、
ヴァイオリンの運弓(ボウイング)技術の基本であるデタシェに直結します。
この技術は音にリズムと躍動感を与え、生きた音楽を生み出す重要な柱です。
また「求める音」としての“響き”の凹凸は、この動作を通じてさらに際立ちます。
「求める音」を「求めるタイミング」に向けて紡ぎ出すことで、音の明瞭さと
音楽との一体感がより一層強調されるのです。
ギリシャのヴァイオリン教師デュニースは、こうした運弓技術を一覧表として体系化
し、このデタシェを基点に奏法を段階的に示しました。この一覧によって、そうした
「求める音」と「求めるタイミング」の関係性がより深く理解できます。
The Artist's Technique of Violin Playing Op.12
by DEMETRIUS CONSTANTINE DOUNIS
「求める音」と「求めるタイミング」を巡る現状
これまで見てきた「求める音」を「求めるタイミング」で奏でる技術は、一流奏者に
とっては当然のものです。特に意識することなくこの技術を活用できているため、
指導の現場では取り立てて教えられることもほとんどない状況です。
しかし、学び手にとっては、この技術の欠如が上達の障壁となるため、指導者の側が
この技術の重要性を十分に認識し、学び手が体系的に理解できるよう、適切な指導法
を身につけることが望まれます。
「求める音」と「求めるタイミング」の実現
「求める音」を「求めるタイミング」で奏でる技術をはじめ、他の重要な技術も追求
するために、当教室には上級者やコンクール参加者、それに指導者(ヴァイオリンの
先生)までもが通われています。
レッスンでは、私のサイトのプロフィールにも記載している通り、歴史的な名教師や
名奏者の方々に直接学び、「音」と「タイミング」の一致について、本質を理解した
指導者から、「求める音」を「求めるタイミング」で奏でるためのきめ細やかな指導
を受けられます。また、指導者の方(ヴァイオリンの先生)は、その適切な指導法に
ついても学ぶことができます。
「求める音」と「求めるタイミング」のレッスン
基礎練習、エチュード、音階、課題曲のレッスンのすべての場面において
「求める音」を導く時には
・ヴァイオリンは正しい音程で弾かれたときに最も美しい音を奏でる楽器であること
・ヴァイオリンの正確な音程は、その“響き”の中に必ず正解があること
を常に意識しながら行います。そして、それを常に「求めるタイミング」に
向かって音を紡ぐよう意識してできるようにします。
これまでにレッスンを受けられた生徒の皆さんは、この技術を糧として、
正しい音程の美しい響きを、楽曲が求める瞬間に正確に紡ぎ出す能力を
磨き上げれば、舞台上で自信を持ち聴衆を魅了できるようになります。
ぜひ、あなたもこの機会に当教室で学んでみませんか?
あなたのヴァイオリン人生を飛躍的に変える第一歩となるでしょう。
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カテゴリ: 究極のヴァイオリン奏法