(モバイルでは端末を横長にしてご覧ください)
(iPhoneなどで端末を横長にして画面の左側にブックマークなどの表示が出る場合は
画面最上部のアドレスバーの左側の青くなっているブック(本)のマークのアイコンをクリックすると消えます)
イワモト ヴァイオリン教室のブログへようこそ。
イワモト ヴァイオリン教室では
「正しい音程」 (正確な音程)
「本格的な音色」(美しい音)でヴァイオリンを弾くための
基礎的な演奏技術を大切に指導し
一音いちおん丁寧に
各人の進捗に合わせた課題をレッスンしています。
たとえば
ヴァイオリンの音程を響きで確定させることとは』の記事中で書いたように
ローラ・ボベスコがクルト・ヴェスの指揮でブラームスの協奏曲を演奏した際に
衝撃を受け、実際に弾き方を教えていただいたブラームス/ヴァイオリン協奏曲の
下掲の部分のトリルの掛け方が今日一般に行われているトリルとは違うことを
知る人は殆ど居ません。
また
Ševčík(セビシック/セヴィシック/セヴシック/セブシック)が
R.KREUTZER Etudes-Caprices with analytic studies by Ot.Ševčík Op.26 は
下掲のように実物があるにもかかわらず、もはや市中では手に入りません。
さらに
『ヴァイオリン奏者必読!正しい調弦(チューニング)方法とは?』で書いた
タルゴンスキーの偽ハーモニックスについて、私は最近ある作品の演奏において
この技法の資料とともに音大生に指導を行う機会がありましたが、それについて
そのような資料を提示できる人も、指導できる人も、他にはもはや居ません。
これも
パガニーニ/無窮動だなんて、今でも普通に演奏されている…といわれそうですし
パガニーニ/無窮動の演奏として、例えばパールマンやズーカーマンやチョン・
キョンファなどの名手を育てた名伯楽のイヴァン・ガラミアンをして、最晩年に
「あなたが教えた最も才能のあるヴァイオリニストは誰?」とのインタビューに
「マイケル・レビンだ!まるで欠点がなかった」とまでいわしめたレビンの演奏も
ドゥニース(Demetrius Constantine Dounis 1886-1954)によると
ブルメスター(Willy Burmester 1869-1933)や
トムソン(César Thomson 1857-1931)や
事実
バガニーニ(Niccolò Paganini 1782-1840)の弟子であった
シヴォリ(Ernesto Camillo Sivori 1815-1894)に学んだ
父親の指導を受けたフランチェスカッティ(Zino Francescatti 1902-1991)は
そうした点でパガニーニの直系といえますが
そのように、パガニーニの直系であるフランチェスカッティの全盛期に収録された
メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲でのフィンガード・オクターブを聴くと
フィンガード・オクターブを軽々と完璧に弾き通していることからも
フィンガード・オクターブでパガニーニ/無窮動を弾いていたヴァイオリニスト達が
実際に居たというドゥニースによる伝聞は、信じるに値するものだと感じられます。
現代の我々が行っているフィンガード・オクターブとは違うということだけでなく
現代の我々の運指自体、フィンガード・オクターブに留まらず、そもそもその
圧力・角度・筋肉の使い方・構え方まで含めて総てが根本的に違うのではないか?
とさえ思わされます。
その技術とは
『決定的な誤解!ヴァイオリンの音程は[改善]ではなく[開栓]するもの!』
で書いたように、ヴァイオリンの音程を取る手掛かりとなる、その音程における響き
の凹凸、つまり「響くポイント」と「その他響かない箇所」を探し出すことです。
それにより
「響くポイントの[壺]」がギターのフレットより遥かに多数存在するヴァイオリン
では、単に他の弦の共鳴に留まらず、ファ♯とソ♭といった微細な音程の違いでさえ
私が知ることが出来た世界的なヴァイオリニスト達の練習方法をみても
その全員が、どのような時も、どのような曲においても、まずは
ゆぅ~~~っくりと、一音いちおん「拍節の[壺]」に向かって音を並べつつ
ユゥ~~~ックリと、一音いちおん「音程の[壺]」を確認しながら弾くという
拍節においても音程においても常に[壺](つぼ ツボ)を意識し目指し確認し
ながら復習っていたのです。
さらには
世界的名奏者の方々のみならず、私たちもそのように復習うことで
『ヴァイオリン学習者が確実かつ急速に上達する指導を巡る3つの思い』にも
書いたように、「正しい音程」の「美しい音」で「朗々と響く」ようになるので
楽器もどんどん、どんどん、よく鳴るようになり
にもかかわらず
世間では「響くポイントの[壺]」には触れず、ヴァイオリンの音程の取り方として
アマチュアのみならずプロや、はては指導者から音大の教授までもが
やれ、頭の中の音で音程を取れるなどと言っていたり
やれ、歌ってみると音程が取れるなどと言っていたり
やれ、純正律だのピタゴラス音律などと言っていたり
それは
『決定的な誤解!ヴァイオリンの音程は[改善]ではなく[開栓]するもの!』
で書いたように
ヴァイオリンは、その音程を「響くポイントの[壺]で取る」という本来の奏法を
[当然]学び知り奏でる人達によって教えられてきましたが、他の分野と同様、
[当然]とされることは敢えて語られないために、ヴァイオリン愛好者の急増や
教育機関の乱立により、そうした[当然]を伝えてもらえなかった学習者が
粗製濫造されてしまったことも背景にあるのです。
だからこそ
私のサイトのヴァイオリンの音程の取り方のページにも書いたように
そうした音程を取る際には響きを求めるので、
運指(左指)とともに運弓(右手)の技術も必要で
そうではなく
その音が最も響く[壺]を要とするヴァイオリンの本来の奏法を学ぶことで
様々なブロックが色ごとに整然と美しく並ぶかの如く
様々なエチュードやスケールや課題曲を整然と美しく奏でられるようになるのです。
私の教室には
音大生 演奏者 指導者の方へのレッスンというページもあるように、
趣味で習う一般の方から、音大生(音楽大学生)、演奏者(プロ奏者)、
指導者(ヴァイオリンの先生)までもが、既述の今まさに忘れられようとしている
よろしければ、こちらの記事もご覧ください。
(下掲のボックスでブログ(サイト)内の検索ができます)
このブログの文章・画像・その他のコンテンツを含む一切の転載をお断りいたします
カテゴリ:ヴァイオリン上達の指標