ヴァイオリンが正しい音程の美しい音で弾ける「奥義秘伝」ならぬ「当然至極」な宝物とは?

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 イワモト ヴァイオリン教室では
 「正しい音程」 (正確音程
 「本格的な音色」(美しい音)でヴァイオリンを弾くための
 基礎的な演奏技術を大切に指導
 一音いちおん丁寧に
 各人の進捗に合わせた課題をレッスンしています

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私のサイトのプロフィールにも登場する

 天才ヴァイオリニストにして純正律の重要性を訴えられた玉木宏樹氏は

 まぁ~ったく練習しないことを自慢されていましたが、最晩年はそれが度を越え

 ある時、事務所で私と最晩年に作成された教本の構成などを相談していた際、

 共演者から「どうして今日のリハーサルに来ないの?」と電話がかかってくると

 「いけねぇ、忘れてた…」と、普段布団をしまわれている(だから湿気っていた)

 押し入れから慌ててヴィオラを出して来たものの、もう何年も弾いていないために

 弦もひどい状態で、一緒に移動する電車内で私が緊急対応したことがありました。

そして

 今も遺るネット上の日記にも「私は3年くらいヴィオラを弾いていないので、

 楽器も腐りかかっているか。」と書かれています。(笑)

 https://tamakihiroki.hatenadiary.org/entry/20100625/p3

という話をある生徒さんにしたところ

 「それはヴィオラだからで、ヴァイオリンはそれなりに練習されてたのでしょう?」

 と訊かれましたが、ヴァイオリンは時々弾かれる機会があったため楽器が腐りかかる

 ようなことはなかっただけで、普段はやはり指一本触れていませんでした。

ちなみに

 そんな有様でなぜヴァイオリンが達者に弾けていたかといえば、それはやはり天才…

 ということもありますが、天才と周囲から持て囃されて当然受かると思っていた芸大

 附属の音高に落ちた際に、天才が猛烈をも遥かに凌ぐ半狂乱に猛練習し芸大に合格

 された過去の経緯もあるのだと思います

そんな玉木さんは

 ベートーヴェンがお好きでなかった代わりに

 ヘートーベン鈴木氏のこの曲…というより曲の対象は大好きで(笑)

 ある時などは、西麻布で飲み歩き潰れた玉木さんを事務所まで担いで帰ったところ

 つい口が滑られたのか(笑)全く練習せずに技術を維持する方法を具に教示いただき

 その内容の一部は、私のみならず生徒さんのレッスンでもフル活用しています

(とはいえそれは一部で、私達にはさらなる練習が欠かせません…念のため(笑))

それほどまでに

 全く練習せず、楽器の管理にも無頓着であった玉木さんは、モーツァルトや

 ベートーヴェンを弾く時以外は、後述の理由からADG線はドミナントで、

 E線はテキトー(笑)でした。

それに対して

 歴史的名教師でいらした鷲見三郎先生と、鷲見四郎先生に私を紹介してくださった

 平野正雄先生は「基礎はスミさん、演奏はスミくん」と仰っていましたが、それは

 平野先生よりも年上だったのが、鷲見三郎先生で

 平野先生よりも年下だったのが、鷲見四郎先生だったことによるものですが、

 その平野先生は「これは、超一流の演奏者のみが使う弦」と仰られて

 ドミナント弦の使用を頑なに拒まれていました。

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では何故

 玉木さんは、ドミナント弦を多くの場合で使用し

 平野先生は、ドミナント弦の使用を頑なに拒まれたのか?

 ここにこそ、ヴァイオリン正しい音程美しい音弾ける「奥義秘伝」が

 垣間見られるのです

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それは

 玉木さんは色々な音律でヴァイオリンを弾くということをされていましたが

 ヴァイオリンの音律として知られるピタゴラスや純正律といった単純なもの以外にも

 ヴァイオリン音程として用いられることのない多種多様な音律での弾き分けもされ

 その際に、ヴァイオリン本来音程の[]が明確にわかると弾き難いため

 あえてそうした音程の[]がわかり難い弦としてドミナントを選ばれていました。

一方

 平野先生においては、ドミナント弦ではそうした音程の[]がわかり難いことから

 「これは、超一流の演奏者のみが使う弦」と評されていたのです

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そして

 三郎先生(門弟達は、今でも尊敬を込めてこうお呼びします)は、何しろ弦の[

 には私など足元にも及ばないほど鋭敏な感覚をお持ちで、レッスン前に指に砥の粉を

 付けてOliv弦を擦って弦の{壺]を揃えていらっしゃいましたし

 四郎先生(門弟達は、今でも尊敬を込めてこうお呼びします)は、逆に新発売の弦が

 お好きな代わりに、『一流満倍!? 正しい音程で速く弾けるヴァイオリン演奏』で

 書いた拍節の[壺]に関しては、卓越した感覚と指導力をお持ちでした。

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と書くと

 ならば、三郎先生の門弟に習えばいい…ですとか

 或いは、四郎先生の門弟に習えばいい…と思われるかもしれませんが

 ことはそう簡単にいかないのです

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何故なら

 四郎先生が三郎先生ことを「三郎兄」(さぶろうあに)と呼ばれ

 三郎先生は四郎先生ことを「四郎」と呼んでいたと知っている門弟は殆ど居ない

 などということはともかくも(笑)

 三郎先生門下の有名奏者でも、音程の取り方習得できていない人がいたり

 四郎先生の直弟子であっても、四郎先生の卓越した指導ぶりが既述の[]に

 由来すること理解している人はあまり居ないからです

などと書いていると

 このブログをご覧いただいている方々において

 「そもそも、ヴァイオリン音程の[]って、何なの?」ですとか

 「世の中に、ドミナント弦を使ってきちんとした音程弾いている奏者は沢山いる」

 ということで、私がまるで法螺吹きのようにさえ思われるかもしれません。

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それはまさに

 私の教室には音大生 演奏者 指導者の方へのレッスンというページがあるように

 趣味で習う一般の方に加えて、プロの方々もレッスンに通われていますが

 そうした指導者、すなわちヴァイオリンの先生をしているある生徒さんが

 「岩本先生指導される音程の[]というのが、ようやく最近わかってきました」

 「けれどもそうなると、音程の[]というのを知らないのに、正しい音程で弾けて

  いる人達というのは、音程をどうやって取っているんですか?」という質問に直結

 する疑念だと思います

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言うなれば

 ヴァイオリン正しい音程の[]とは、岬の灯台のようなものです

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ところが

 今時の船はGPS を装備しているので、灯台が無くても航行できることから

 灯台は文化遺産としてのみ存在し、実用的には徐々に廃止されつつありますが

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 ヴァイオリン正しい音程の[]もまた、〔チューナー]という名の

 GPS に取って代わられてしまいました。

そして

 ヴァイオリン正しい音程の[]を知らなくても、正しい音程で弾けている人達と

 いうのは、よく聴くと正しい音程の[]ピタリ!ではなく、それに近い音程

 弾いていることから、灯台も無くGPSも無しで何とか航行できてしいる船のように

 少しのことで簡単に座礁してしまう危険を孕んでいる演奏ようにも思います

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それなら

 灯台のような[]は知らなくてもGPS のような[チューナー]を使えば

 ヴァイオリン演奏における座礁は避けられるのではと思われるかもしれません。

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けれども

 その論が成立しない理由は、GPSは船が座礁しない程度の役割でしかないため

 灯台がなくてもGPSさえあれば、船がスムーズに運行できるということなく

 当然そこには細かい操舵の調整が求められる筈です

第一

 [チューナー]の場合は、大きく音を外すことがないだけで、正しい音程

 ]を明確に示してくれるわけではないために、チューナー]を使用した

 ヴァイオリン演奏では座礁もまた免れないように思います

だからこそ

 ヴァイオリンには通常求めるピタゴラスでも純正律でもまさにピタリ!と確定

 できてしまう音程ガイドの[]が楽器自体に内在しているです

そして

 平野先生が言われた「超一流奏者」ともなれば、わかり難い[]でも

 走りながら針の穴に糸を通すかの如くに何事もなく見つけることができるため

 []のわかり難いドミナント弦でも気にせずに使えるのです

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(ちなみに多くの楽器店でドミナント弦が標準のごとくに張られているのは

 皆がみなそうしてしまっているので、右に倣え…なのではないかと思います


思い返せば

 三郎先生は、音程の[壺]を揃えるために、指に砥の粉を付けて弦を擦ったり

 四郎先生は、拍節の[壺]を狙って弾かせ、颯爽とした演奏を実現され

 来日すると四郎先生のご自宅で練習していたフランク・ペーター・ツィンマーマン

 ヴァイオリンのそうした[壺]こそを只管に探究し探求する練習をしていました。

さらには

 私とウオッカを飲んでいただけではなく指導もされた(笑)スターン先生も

 私とテキーラを飲んでいただけではなく指導もされた(笑)シェリング先生も

 生徒の出来が良いと怒り、出来が悪いと笑顔で褒めた(笑)メニューイン先生も

 それ以外の巨匠と呼ばれる方々も、そうした音程の[壺]拍節の[壺]こそを

 常に追い求め、前提として弾かれていたことを目の当たりにして来ました。

そして

 『文字の書き方も習わずに文章を綴る?

  あなたのヴァイオリンが上達しない決定的な理由』や 

 『走馬看過!? ヴァイオリンの音程の取り方に気づかない』などに書いたように

 短歌、詩、随筆、小説…などと、何れにしても文学として書くためには

 まず初めに日本語ならではの文字の書き方を習得する必要があるように

 小品、ソナタ、協奏曲…などと、何れにしても音楽として弾くためには

 まず初めにヴァイオリンならではの音程の取り方習得する必要があります。

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にもかかわらず

 文字の書き方を知らず書き続けても、そのうち文字が上手になることもないように

 音程の取り方を知らず弾き続けても、そのうち音程が改善するという期待もできない

 ように思うのですが、世の中の多くの人は、大きく違う音程でなければそれでいいと

 思ってしまうようです

しかし

 既述のような巨匠や名手であっても、このブログで私が何度も繰り返している主張

 つまりヴァイオリン正しい音程の[]の探求こそを「当然至極」のこととして

 日々行い続けていることは忘れてはならないと思いました。

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ところが

 『美しい海と海岸を取り戻す

  ヴァイオリンは正しい音程の[壺]で奏でると、美しい音が朗々と響く』の

 タイトル通りのことが忘れられてしまい

 ヴァイオリンを正しい音程の[壺]で奏でる「当然至極」のことが

 ヴァイオリン正しい音程の[]それ自体「奥義秘伝」のようになった結果

 あたかも秘伝のタレの入った[]のように一部の人達にしか伝えられなくなり 

 秘伝のタレを用いた美味しいかば焼きの作り方が門外不出であるかの如く

 ヴァイオリン正しい音程美しい音を奏でられる人が限られてしまいました。

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そうしたなかで

 これまで、単に音をよく聴いて…などの練習法や指導法しか知らなかった方々が

 私のレッスンで「響き音程確定できる」手法を学び実践いただいていること

 本来ヴァイオリン奏法の復興という点でも、大変意義のあることと思っています

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どうでしょう?

 あなたが手にしているヴァイオリン

 それ自体に、正しい音程美しい音で朗々と奏でられる「奥義秘伝」ならぬ

 「当然至極」な[]という宝物が、既に入っているのです。 

 その宝物を実際に見てみたいと思いませんか?

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