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イワモト ヴァイオリン教室のブログへようこそ。
イワモト ヴァイオリン教室では
「正しい音程」 (正確な音程)
「本格的な音色」(美しい音)でヴァイオリンを弾くための
基礎的な演奏技術を大切に指導し
一音いちおん丁寧に
各人の進捗に合わせた課題をレッスンしています。
有名な『ハーメルンの笛吹き男』の物語では
ネズミが問題となっていたハーメルンの町に笛を吹く男が現れ、報酬と引き換えに
ネズミ退治を約束し、男が笛を吹くと彼の周りにネズミが集まり、男はそのまま川に
歩いていってネズミを残らず溺死させます。
ネズミ退治が終わると、住民は報酬を支払わず、怒った男は一旦姿を消したものの
再び現れ、男が笛を吹きながら通りを歩くと子ども達がついて行き、洞窟に入ると
内側から岩で閉じられ、男も子ども達も二度と戻ってきませんでした。
私の経歴を知っているということもあり、最初の生徒さんは在京プロオーケストラの
団員さんでした…がしかし、私はその時「プロでも、こんなことも知らない…やはり
日本は極東の島国なので仕方ないのか…」と思いました。
けれどもその後
趣味で習う一般の方から音大生(音楽大学生)、演奏者(プロ奏者)、
指導者(ヴァイオリンの先生)までもが習いに来るようになってみると、私はさらに
別の意味で驚愕する…というよりも、問題は非常に根深いものがあると思いました。
それは
『新しいバイオリン教本』について、編者のお一人ということもあって
鷲見三郎先生にいろいろとお伺いした際、「何故そのことを教本に文章として
載せないんですか?」とお尋ねすると、「そんなことはヴァイオリンの先生は
知っていて当然」と回答されることが度々ありました。
ところがその後
音楽学校や音楽大学の乱立もさることながら、日本で最高峰と称される学校でも
とにかく弾きまくって色々なコンクールに入賞したり楽歴を重ねていたり、肩書が
尤もらしい人や人気や政治力などでのみ教員や教授が選任されるようになりました。
その結果
『「弦のトホホ」(仮名)というブランドの有名無実ぶり』で書いたように
三郎先生(鷲見三郎先生)は
トホホ(仮名)には「かつての寺小屋のような小まめな指導は見られなくなって
しまった」と嘆かれていましたし
トホホ(仮名)の「教授連中に“音程(の取り方)を教えなければダメだ”と
力説しているのに誰も耳を貸さず、中にはおせんべいを食べている者もいた(笑)」
と話されるほどでした。
それから数十年が経ち
音楽大学に行く人は、なぁ~んとなく達者に弾けた人だけが入学できて
音楽大学に行っても、なぁ~んとなく達者に弾ける先生が感性の赴くままに語り
音楽大学を出た人も、なぁ~んとなく達者に弾いて先生風を吹かせるだけで(笑)
ヴァイオリンは自ら音程を作らなければいけない作音楽器であるにもかかわらず
音程の取り方など学ばず知らずわからず、ただ単に感性の赴くままに弾きまくるため
文字の書き方も教えない国語の授業など有り得ないのに
ヴァイオリンの正しい音程の取り方を習うことの大切さ』で書いたように
単に弾ける人が、生徒として、とにかく自身で復習いまくって卒業するまでの間
事実
レッスンの際に私は時々音大生、それも日本で最高峰と言われている音楽大学の
学生さんに対して「だから音楽大学って、いかにも芸術っぽいことを語られている
ようで、実際は、キャンプファイヤーを囲んで皆で歌い踊っているだけだよね」
と言うと、学生さんは「そうなんですよね…」と苦笑いします。
などと書くと
「音楽大学が、キャンプファイヤーを囲んで皆で歌い踊っているだけ?!」
「焼け野原なんて、いったい何を言っているんだ?」と思った、そこのあなた。
ヴァイオリンを正しい音程の美しい音で朗々と奏でる』でも書いたように
ヴァイオリンの音程の取り方として
例えば
「単に、よく聴く」と言われることがありますが、一生懸命聴いたところで
何が正しいのか、正しくないのか、それがわからなければ無意味ですし
「正しい姿勢で」と言われてみても、もしも寝っ転がって弾いても
「左手の形」ということについても、もしもデタラメな手の形でも
このブログで既に何回もなんかいも書いているように
短歌、詩、随筆、小説…などと、何れにしても文学として書くためには
まず初めに日本語ならではの文字の書き方を習得する必要があるように
小品、ソナタ、協奏曲…などと、何れにしても音楽として弾くためには
もし
ヴァイオリンならではの音程の取り方を学んでいないと
正しい音程の美しい音で朗々と響かせられない人達』でも書いたように
「悲歌を歌い続けると、やがて悲歌を歌うことが喜びになる」かのように
ヴァイオリンは演奏するのが不安定で難しい…と捉えていた筈がやがて
ヴァイオリンは演奏するのが不安定で難しいから好き…ですとか、さらには
そしてそれは
ヴァイオリンを正しい音程の美しい音で朗々と奏でる』で書いたように
そうした状況に陥っている人達でも、自らのヴァイオリンの演奏において
正しい音程を取れていないことはわかっているはずですが
「音程だけ正しくても仕方がない」などと言う人が居るのはまさに
高いところに実っていて葡萄が取れなかったきつねが
「あの葡萄はすっぱくて美味しくない」と諦めてしまうのと同じように思えます。
(ちなみに
「すっぱい葡萄」は英語でsour grapes(負け惜しみ)という意味があります)
しかしここで諦めてしまうのは非常に勿体無いことで
「奥義秘伝」ならぬ「当然至極」な宝物とは?』で書いたように
ヴァイオリンには、正しい音程でよく響くポイントの[壺](つぼ ツボ)があり
それはあらゆる音程において正しい音程を確定できるガイドとなるものなので
ですから
ヴァイオリンの音程の[壺]を探せないチューナーを使い続けていると
ヴァイオリン本来の音程の取り方ができないばかりか、ヴァイオリンの音程の[壺]
を探し出して正しい音程の美しい音で奏でるという人が本来有している感覚が破壊
されてしまう…という事実には 一人でも多くの人達が、一刻も早く気づいてくれる
ことを願わずには居られません。
そして
そのようなヴァイオリンの音程の取り方は
ヴァイオリンの練習方法と演奏テクニック』で書いたように
歴史的名奏者のメニューイン、シェリング、スターン先生の教えを請う機会や
来日時のツィンマーマンの練習を四郎先生宅で具に聴く機会に恵まれた私だからこそ
実際に知ることができた世界的なヴァイオリニストの練習方法と演奏テクニックにも
反映されているのです。
さらに
どのような時も、どのような曲においても、まずは
ゆぅ~~~っくりと、一音いちおん「拍節の[壺]」に向かって音を並べつつ
ユゥ~~~ックリと、一音いちおん「音程の[壺]」を確認しながら弾くという
拍節においても音程においても常に[壺](つぼ ツボ)を意識し、目指し確認し
ながら復習っていたのです。
そして
世界的名奏者の方々のみならず、私のような凡庸な者もそのように復習うことで
『ヴァイオリン学習者が確実かつ急速に上達する指導を巡る3つの思い』
で書いたように
美しい音が朗々と響くようになるだけでなく
それによって楽器もどんどん、どんどん、よく鳴るようになるうえに
だからこそ
その先生が報酬を得るだけではなく、その先生の生徒さん方にもそうした素晴らしい
報酬が渡せるようになりたい、という思いもあることから、私の教室には
音大生 演奏者 指導者の方へのレッスンというページもあるように、
趣味で習う一般の方だけではなく音大生(音楽大学生)、演奏者(プロ奏者)、
指導者(ヴァイオリンの先生)までもが習いに来ています。
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カテゴリ: 音程の[壺](つぼ ツボ)