『ダイダロスとイカロス』に想う、ヴァイオリンを本当に上達させてくれる先生とは?

本当に上達したい方のためのヴァイオリン教室です ヴァイオリン教室 バイオリンレッスン

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 イワモト ヴァイオリン教室では
 「正しい音程」 (正確音程
 「本格的な音色」(美しい音)でヴァイオリンを弾くための
 基礎的な演奏技術を大切に指導
 一音いちおん丁寧に
 各人の進捗に合わせた課題をレッスンしています

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ギリシャ神話『ダイダロスとイカロス』で

 ダイダロスは、クレタ島のミノス王の下で様々な発明品を作り、その一つに

 このブログの『アリアドネの糸』の記事でも書いた迷宮(ラビリンス)があります。

そして

 クレタ島の王女アリアドネの助言によって、怪物ミノタウロスを退治したアテナイの

 王子テセウスが王女アリアドネとともにクレタ島を脱出すると、怒ったミノス王は、

 アリアドネに知恵を授けたのはダイダロスに違いなとして、ダイダロスを息子の

 イカロスとともに高い塔に幽閉します。

ところが

 名工であり発明者でもあったダイダロスは、塔の中で鳥の羽を蝋(ろう)で固め翼を

 作り、それが完成すると、息子イカロスと翼をつけて飛び立つものの、ダイダロスの

 忠告を聞かず高く飛び過ぎたイカロスは、太陽の熱で翼の蝋が溶けて海に落ちてしま

 います

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この話から

 ヴァイオリンでも上達を巡る2つの側面で、これと似た状況があるようにいます


1つ目は

 私の教室には音大生 演奏者 指導者の方へのレッスンというページもあるように、

 趣味で習う一般の方から、音大生(音楽大学生)、演奏者(プロ奏者)、

 指導者(ヴァイオリンの先生)までもが習いに来ていますが、その先生方が異口同音

 に嘆くのが、特定の性別と年齢層の生徒さん方において、音律や奏法の理屈ばかりを

 捏ねくり回し、こちらの言うことは聞き入れず少しも上達しないというものでした。

これはまさに

 父ダイダロスの忠告を聞かず、高く飛び過ぎたために海に落ちてしまった息子

 イカロスそっくりに感じられ、先生のアドバイスを聞き入れない生徒さんもまた、

 上達せずに終わるであろうことは想像に難くありません。

2つ目は

 私に習いに来た指導者にしてプロ奏者の方の楽器は、一見しただけですぐに、その

 名前と市場価格がわかるほどの銘器と銘弓で、一流奏者も通う都内の老舗の工房での

 フィッティングとのことでしたが、とても奇妙奇天烈な状態だったので、それらを

 総て止めて別の状態にした結果、その楽器と弓における弾き難さの問題が総て解消

 されました。

さらに後日

 楽器と弓を、その銘器と銘弓の数百分の一の価格のものに買い替えを勧めた結果、

 その奏者の周囲の人達が、あまりの素晴らしさに驚いた、という事例もありました。

また

 ある音大生楽器は、当時就いていた名奏者の選定とのことでしたが、あまりにも

 理解不能な状態であったため、表板や裏板の削り直しからバスバーの作り直しまで

 行う大改修を勧めたところ、それまでの弾き難さが一気に改善したうえに、

 より上位の学校にまで入れたという事例もありましたが、このような楽器調整

 よる演奏の改善は、一般の生徒さんでも多くみられます。

これはまさに

 父ダイダロスの作った翼を誤用し、高く飛び過ぎたために海に落ちてしまった息子

 イカロスのように以前の状態の楽器を使い続けていては、上達せずに終わったで

 あろうことは想像に難くありません。

このように

 練習において、理屈をいくら捏ねくり回してみたところで、上達にはつながらず

 楽器についても、専門家の設定や選定が最良とは限らないことから

 上達を得るためには、正しい練習正しい状態にある楽器で行うこと必要であり、

 ヴァイオリンでは、この点が他の楽器以上に上達に大きく影響するようにいます

では

 ヴァイオリン上達のために、正しい内容の練習を行い、かつ、

 正しい状態の楽器を見極めるには、どうすればいいのか?

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それには

 その両方に精通した先生に就くことです

 前者に詳しい先生は、後者に疎い場合が多く、逆に

 後者に詳しい先生は、前者に疎い場合が多いように感じています

そして

 同業他者との交流が無い孤立した先生では、探求熱心であっても

 独り善がりになってしまう場合も多く有り得ます。

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また

 何らかの指導団体に所属している肩書を持っているとしても 

 要するに、弾いてひいて弾きまくって、推薦してもらい

 要するに、弾いてひいて弾きまくって、加入して

 要するに、弾いてひいて弾きまくって、偶に井戸端会議をしているだけです

 プロのオーケストラ団員も、結局は一匹狼の集団で、他者の奏法には触れませんし、

 複数の先生が務める音楽教室や音楽大学でも同様で、各人が夫々に過ごすだけです

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一方で

 常に学ぶ姿勢を有し、他の複数の先生方とも互いに議論し学んでいる先生であれば、

 練習方法においても、楽器の使いこなしにおいても、正しい見識を得ることが出来る

 ものと感じています

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そうしたことでは

 私のもとに学びに来られている先生方は、まさにこの両者を兼ね備えられるとともに

 私から先生方に、教材や教本指導方法楽器の使用方法をお伝えする一方で

 先生方から私に、指導に関する新たな課題や意見や、楽器に関する情報なども

 教えてもらえて、まさに他の複数の先生方とも互いに議論し学ぶ場となっていて、

 とても感謝しています


もしあなたが

 ヴァイオリンが上手くならないとお悩みなら、既述のように他の複数の先生方とも

 互いに議論し学びつつ指導楽器の両方に精通する先生を見つけ出して、師事

 することで、上達という本物の翼を得て、大空に飛び立つことができるのです

そして

 ヴァイオリンを上手に教えたいと願う先生は、既述のように他の複数の先生方との

 情報と議論の交流の場に加わることで、生徒達を大空に飛び立たせられるのです

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