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イワモト ヴァイオリン教室のブログへようこそ。
イワモト ヴァイオリン教室では
「正しい音程」 (正確な音程)
「本格的な音色」(美しい音)でヴァイオリンを弾くための
基礎的な演奏技術を大切に指導し
一音いちおん丁寧に
各人の進捗に合わせた課題をレッスンしています。
これまでに
『一流満倍!? 正しい音程で速く弾けるヴァイオリン演奏』で書いたように
「“音程” は “リズム” に属する」として狙うべき「音程」は音程の[壺]を
「“音程” は “リズム” に属する」と同じに感じる「拍節」は拍節の[壺]を
にもかかわらず
やれ、歌ってみる…ですとか
やれ、頭の中の音…ですとか
さらには、主音からの音程…ですとか
あるいは、開放弦から興す…ですとか
はては、純正律がどうこう…ですとか
さらに、ピタゴラス音律が…などと宣っているだけの者も居たりしますが
それどころか
『[ヘリコプター]と[壺] ヴァイオリンで正しい音程さえ取れれば、
あとは自在に音楽を奏でるだけ♪』などの記事でも書いたように
それらはいずれも、ヴァイオリンで音程を取る本来のやり方とは無関係であったり
理屈でさえもが、ヴァイオリンで音程を取ったことへの後からの評価であるだけで
そうした正しい音程の[壺]を習わず知らずわからないような指導者?に限って
ああでもない、こうでもない、と余計なことに必死に言及するのでしょうし(笑)
そうした場合の言い逃れの際の常套句は大抵「音楽」だの「音楽的」ですが(呆)
それこそは、美味しい饂飩が作れない代わりにトッピングに凝るようなものです。
ということで
正しい音程の[壺]は、その正しい音程の響きが豊かなほど選びやすくなることから
来る日もくるひも、ヴァイオリンの練習それ自体で響きを増すよう励むとともに
響きの豊かさ 音量の大きさ
★ ★ 一般的な肩当て
★★ ★★ PIRASTRO KorfkerRest
★★★ ★★★ PIRASTRO KorfkerRest + KaNaDe
★★★★★ ★★★★★ Performa Padauk wood
★★★★★★★★ ★★★★★★ Performa Thermoplastic Polymers
となればもうこれは、音の点でも、価格の点でも、樹脂製で決まり!
となる筈です。
にもかかわらず
木製と樹脂製の両方を買わなければならない明確な理由があるとともに
木製と樹脂製の両方を買えないのであれば、木製を選択する必要があるのは
何故かといえば、それはプリンにおける[卵]と[カラメル]だからです。
と言ったのでは、意味不明に思われるかもしれませんが、
理解不能ということでは、かつて
あなたのヴァイオリンがきちんと響かない決定的な理由』で書いたように
楽器修理で既に知る人ぞ知る存在であるお父様の前田幸雄氏と
楽器製作でだんだん名前が知られているご子息の前田高寛氏を
混同した何とも頓珍漢な記述をしている人物は
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14108046359
ネットの情報に詳しい生徒さんによると、さらには初心者ですらさえも知っている
「フィンガードオクターブ」を「フィンガーアダプター」(呆)と称したり
「運指が養子」などという恐らくは機械翻訳による不可解な日本語を強弁していた
そうで、もうそれだけで、ネットの情報を掻き集めて専門家を装っていることは
誰の目にも明らかです。
まず
プリンにおける[卵]という「硬さ」としての音の変化についての譬えとは
ケミカルプリンが凝固剤としてゼラチンなどを使って柔らかめに仕上がるのに対して
カスタードプリンは[卵]を使うことで加熱すると食感が硬めに仕上がります。
そしてそれは
本来はオーディオにおいてインシュレーターとして用いられる
KaNaDe(製造販売元:株式会社 金井製作所)という製品を
ヴァイオリン→肩当て脚部→ブリッジ部分→KaNaDeと伝わった振動が
KaNaDeによって増幅されたうえで
KaNaDeに現れたこのような精彩の欠落は、Performa(パフォーマ)の樹脂製の
肩当てをバイオリンサプライの事務所で短時間試奏しただけでも同様に垣間見られた
ことから、その音の変化をプリンにおける[卵]の「硬さ」に譬えました。
事実
Performa(パフォーマ)の肩当てを購入後、樹脂製で数時間弾き続けると
響くには響くものの、音の芯がやや硬くなり、このまま弾き続けた場合
KaNaDeを数年以上使い続けた時と同様の状況に陥るであろうことが
ハッキリと予見されました。
まず、Performa(パフォーマ)の樹脂製の肩当てで「しばらく」弾いていて
音の響きに硬さが現れ始めたら、
今度はPerforma(パフォーマ)の木製の肩当てで 「しばらく」弾いてみると
音が硬くなり精細を欠き始めるのを回避できることが判明したため
樹脂製と木製の両方を買えない場合は、上記の響きの硬さの回避とともに
後述する理由もあることから、木製を選択する必要があります。
ちなみに
上記でPerforma(パフォーマ)の樹脂製あるいは木製の肩当てを使用した際の
「しばらく」という時間については、状況によって異なり、
樹脂製で数十分弾いただけで、木製で数時間…という時もあれば
樹脂製で数週間弾き続けた後、木製で数日間…という時もありました。
次に
プリンにおける[カラメル]という「雑味」としての響きの質の譬えについては
プリンの[カラメル]は実は調味の目的ではなく、容器の底に[カラメル]を
入れると[カラメル]がプリン液に溶かされ液体となり、容器とプリンの間に
層を作り、容器にプリンが付いてしまうのを防ぐためのものなのです。
しかし
それでもなお、私自身は[カラメル]のかかったプリンのほうが好きですが
人によっては「雑味」の[カラメル]が無いほうが美味しいと感じるように
Performa(パフォーマ)のパドック材を使用した木製の肩当てでは
まさしく音に「雑味」や「苦味」のようなガサついた音が感じられたことから
プリンにおける[カラメル]に譬えました。
Performa(パフォーマ)の樹脂製の肩当てで音が硬くなった際に
Performa(パフォーマ)の木製の肩当てで回避するという、いわば
本当なら[カラメル]が無いほうが美味しいのに…と思う人の如くに
響きの豊かさ 音量の大きさ
★ ★ 一般的な肩当て
★★ ★★ PIRASTRO KorfkerRest
★★★ ★★★ PIRASTRO KorfkerRest + KaNaDe
★★★★★ ★★★★★ Performa Padauk wood
★★★★★★★★ ★★★★★★ Performa Thermoplastic Polymers
響きの豊かさ 音量の大きさ
★ ★ 一般的な肩当て
★★ ★★ PIRASTRO KorfkerRest
★★★ ★★★ PIRASTRO KorfkerRest + KaNaDe
★★★★★★★★ ★★★★★★ Performa Thermoplastic Polymers
★★★★★★★★★★ ★★★★★★★ Performa Padauk wood
それだけでなく
Performa(パフォーマ)の木製の肩当てでそのように響き始めると
パドック材を使用していることから感じられていた「雑味」や「苦味」のような
ガサついた音は影を潜め、その潜んだ響きの中での「雑味」や「苦味」こそが
そこまで使い込んで初めて、バイオリンサプライさんのサイトにも書かれている
「Performa(パフォーマ)は、木製、樹脂製ともに、素材や形状の完全性を高め、
音のこもりがないように選ばれたゴムコンパウンドの脚部も含めて、音を豊かに
響かせる要素が設計に込められています。」
https://www.violinsupply.co.jp/Link/items/Shoulder/Performa.html
というためのパドック材の選択と、このような音であることがわかりました。
なお
その時点でPerforma(パフォーマ)の樹脂製の肩当てはお役御免ではなく
引き続きPerforma(パフォーマ)の樹脂製の方で「しばらく」弾いていて
音の響きに硬さが現れ始めたら、
再びPerforma(パフォーマ)の木製の肩当てで 「しばらく」弾いてみると
音が硬くなり精細を欠き始めるのを回避できる…ということを続けていると
それまでより変化は極めて僅かになるものの、更なる響きの充実が得られます。
下掲のケースを使用していますが
脚部の向きを少し変えるだけで、ふたつまとめて収納できます。
(色違いなだけで、上掲のケースと同一商品です)
ここまで書いた段階で、私は愕然とする現実を目の当たりにしました。
それは
既述の響きの豊かさと音量の大きさの比較に見られるような響きと音の変化は
しばらく弾き込まないとわからないとしても
~その2~』で書いたように
Performa(パフォーマ)の肩当ては、まさにヴァイオリンにおける
タイムマシンのように、装着した途端に、あたかも数年~十数年弾き込んだ
これはやはり
ヴァイオリンを正しい音程で弾くために、音程の[壺]を探し求める行為、
つまりヴァイオリンの響きに注目するという感覚が、もはや失われてしまって
いることがPerforma(パフォーマ)の肩当ての劇的な響きの増加に気づかない
一因なのだと考えずにはいられません。
であればこそ
趣味で習う一般の方だけでなく、専門家を目指す方や
音大生 演奏者 指導者の方へのレッスンにおいても
ヴァイオリンは音程の[壺]を探すことで正しい音程で弾けることや
ヴァイオリンは正しい音程で弾くと、美しい音が朗々と響くことに加え
ヴァイオリンの名曲の数々を、正しい音程の美しい音で奏でることで
引き出されるヴァイオリン本来の魅力と素晴らしさを、今後もレッスンで
一人でも多くの方に伝え続けていきたいと改めて強く思いました。
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