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イワモト ヴァイオリン教室のブログへようこそ。
イワモト ヴァイオリン教室では
「正しい音程」 (正確な音程)
「本格的な音色」(美しい音)でヴァイオリンを弾くための
基礎的な演奏技術を大切に指導し
一音いちおん丁寧に
各人の進捗に合わせた課題をレッスンしています。
『ヴァイオリンの「弦の寿命」と「正しい音程」“線香花火音感”の正体』で書いた
「よく響くポイント」としての[壺]を探し求め続けることだと言えます。
また
『一流満倍!? 正しい音程で速く弾けるヴァイオリン演奏』で書いたように
「“音程” は “リズム” に属する」として狙うべき「音程」は音程の[壺]を
「“音程” は “リズム” に属する」と同じに感じる「拍節」は拍節の[壺]を
にもかかわらず
やれ、歌ってみる…ですとか
やれ、頭の中の音…ですとか
あるいは、開放弦から興す…ですとか
はては、純正律がどうこう…ですとか
さらに、ピタゴラス音律が…などと宣っているだけの者も居たりしますが
そして
『[ヘリコプター]と[壺] ヴァイオリンで正しい音程さえ取れれば、
あとは自在に音楽を奏でるだけ♪』などの記事でも書いたように
それらはいずれも、ヴァイオリンで音程を取る本来のやり方とは無関係であったり
理屈でさえもが、ヴァイオリンで音程を取ったことへの後からの評価であるだけで
さらに
ヴァイオリンでは一切使う必要がないチューナーで音程を取り続けていると
身も心も…ならぬ、耳も頭も、すっかり“チューナー耳”になってしまうだけでなく
そうしたことから
『距離も決めずに100m競争の練習をする? あなたのヴァイオリンがきちんと
響かない決定的な理由』で書いたように、私の教室では、現代最高とも称される
ロンドンのJ&Aベアーでも修行され、スターン先生やロストロポーヴィチ氏の
楽器のメンテナンスなども行い、鷲見三郎先生のお抱え職人としても活躍されて
いた前田ヴァイオリン工房の前田幸雄氏にメンテナンスをお願いしています。
そして
ヴァイオリン関係のお店のページの前田ヴァイオリン工房の項目に書いたように、
かつてその工房で私が加工をお願いしている最中に、日本を代表するソリストと
そのお弟子さんが駒・魂柱の交換が済んだ楽器を受け取りに来られた際、その場で
試奏されて、お二人ともそのあまりにも素晴らしい音の変化に驚嘆していましたが、
ネック上げの加工でも同様に素晴らしく、いずれも楽器がよく響くようになります。
その際
ヴァイオリンの音程の正しい取り方として、よく響くポイントを探す指導と練習では
ヴァイオリンの響きがより豊かであるほど、その響くポイントが判別し易くなるため
私は
の記事に書いたKaNaDe(製造販売元:株式会社 金井製作所)という
パーツを使用していました。
これは
本来はオーディオにおいてインシュレーターとして用いられる製品を
ヴァイオリン→肩当て脚部→ブリッジ部分→KaNaDeと伝わった振動が
KaNaDeによって増幅されたうえで
それは
KaNaDeを肩当てに付けた時のようにヴァイオリンの響きが数年で硬化するといった
弊害がないばかりでなく、KaNaDe+コルフカーレストをヴァイオリンに付けた以上
の響きの増加が得られ、その響きの増加は、あたかも数年~十数年弾き込んだような
効果が得られたのです。
その肩当てとは
こちらのPerforma(パフォーマ)という製品で
Performa Padauk wood(木製)
Performa Thermoplastic Polymers(樹脂製)
https://www.violinsupply.co.jp/Link/items/Shoulder/Performa.html
どうみても、外見が「しゃもじ」にそっくりです(笑)
接地面については、構え具合や体形が使用者毎に異なり、接地面を広くするほど
一般のブリッジ型の肩当てよりもフィットしない部分が生じることが考えられ、
高さについても、そもそも低い肩当てを使いたい人はブリッジ型を選ばないため
この肩当てに対しては当初「少し考えればわかりそうなことなのに、一体何をして
いるの?」という嘲笑的な考えを抱きました。
しかしその一方で
プリッジ型の肩当ての多くが、その桁の素材や形状で音が変わりますし
KaNaDeを肩当てに付けるのも、その桁の部分に取り付けて響きを変えていたので
そこで
いつもお世話になっているバイオリンサプライさんはネット通販のお店なので
実店舗はなく事務所だけですが、事前に連絡すれば事務所に伺うことも可能で
予めお願いしてPerforma(パフォーマ)の肩当てを試奏させていただきました。
あくまで主観的な表記でしかありませんが
響きの豊かさ 音量の大きさ
★ ★ 一般的な肩当て
★★ ★★ PIRASTRO KorfkerRest
★★★ ★★★ PIRASTRO KorfkerRest + KaNaDe
★★★★★ ★★★★★ Performa Padauk wood
★★★★★★★★ ★★★★★★ Performa Thermoplastic Polymers
というように感じました。
つまり
使い続けると音が硬くなり響きに精細を欠くために使用を止めたKaNaDeは、
Perfomaでは肩当てとしての高さが低いため装着できないそうですが、
KaNaDeを装着したPIRASTRO KorfkerRestよりも
Perfomaは単独で、響きの豊かさでも、音量の大きさでも、圧倒的であることが
わかりました。
Performa Padauk wood(木製)
Performa Thermoplastic Polymers(樹脂製)
https://www.violinsupply.co.jp/Link/items/Shoulder/Performa.html
という点については
あくまで主観的な表記でしかないとはいえ既掲のように
木製 よりも 樹脂製 のほうが、響きも豊かで、音量も大きく
木製 よりも 樹脂製 のほうが、販売価格でも、半額以下
となればもう 樹脂製 を買うしかない!と誰もが思うに違いありません。
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カテゴリ: パーツ