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イワモト ヴァイオリン教室のブログへようこそ。
イワモト ヴァイオリン教室では
「正しい音程」 (正確な音程)
「本格的な音色」(美しい音)でヴァイオリンを弾くための
基礎的な演奏技術を大切に指導し
一音いちおん丁寧に
各人の進捗に合わせた課題をレッスンしています。
エルンスト(ハインリヒ・ヴィルヘルム・エルンスト)と言えば
パガニーニの練習を盗み聞きして超絶技巧を追求したという逸話とともに
シューベルトのピアノ伴奏の歌曲を、無伴奏のヴァイオリン一挺で総て弾いてしまう
『「魔王」による大奇想曲』や、日本では「庭の千草」で知られる旋律を主題にした
そして
それらはいずれも『6つの多声的練習曲』に収められており
私のサイトの主な使用教材のエルンスト/6つの多声練習曲でも書いたように、
パガニーニやウィニアフスキーの作品の数々と比べても、エルンストの練習曲は
はるかに難易度や複雑さを要求されるものの、実は非常に基本的なヴァイオリンの
ということで
『「夏の名残のばら」による変奏曲』は
何しろ時として“世界一難しい曲”と評されるだけあって
技術的な訓練において、その一つひとつを丹念に紐解き復習っていくことで、
エルンスト/魔王の場合には
下段:実音で伴奏のリズム音を演奏するための譜面
上段:フラジオレットで旋律を演奏するための譜面 ということで
更に第三点として
オクターブで刻み続ける音形でフィンガード・オクターブが常用されたうえ
瞬時に奏でるメロディーにまでフィンガード・オクターブが多用されるうえ
さらには
3の指と1の指で七度音程相当の指幅を取る…というだけなら簡単ですが
4の指はいきなり置くわけではなく、その前の段階から置かれているとはいえ
4の指と3の指でオクターブでの指幅を取っているのと同時に
3の指と1の指で七度音程相当の指幅を取るという重音の箇所があるなど
そのような
【オクターブ】
【二段の楽譜】
【左指の拡張】という3つの要害を有したエルンスト/魔王ですが
懐柔しながら魔王と対峙する、つまり弾き易くすることができる
3本のソード、ならぬ、3つのパーツが存在するのです。
その第一のパーツは
【左指の拡張】に効果的で、既述の
[極端なまでの指の拡張を、瞬時に確実に行う]という難しさを
[極端なまでの指の拡張を、瞬時に確実に行い易くする]もので
それは、このブログの
ヴァイオリンのあご当てにおける響きの増加 ~その3~』で紹介した
あご当てです。
では
何故そのあご当てが
[極端なまでの指の拡張を、瞬時に確実に行い易くする]のかといえば
ヴァイオリンのあご当てにおける響きの増加 ~その1~』で書いたように
このあご当てはヴァイオリンの響きを豊かにすることに加えて
ひとつには、自然な脱力により、左手がより一層自由に動かせるとともに
(現在は
『おすすめ?最高?確認?のヴァイオリン顎当て Sing-Rest』を装着しています)
次に第二のパーツは
【オクターブ】に効果的で、既述の
[オクターブで刻み続ける音形の差音を増して重厚な響きにする]だけでなく
その他の重音で刻み続ける音形の差音も増して芳醇な響きにするもので
それは、このブログの
HAYATE☆47 Fantasia』で紹介した
肩当てです。
HAYATE☆47 Fantasia の支柱は総て硬質軽量なジュラルミン製であることに加え
青い丸印で示した楽器に嵌める脚部と
赤い丸印で示したパッドの支柱において
HAYATE☆47 の他製品では、210mmのロッドで脚部と支柱が片側で兼用ですが
HAYATE☆47 Fantasia は、240mmのロッドで脚部と支柱が両側で分離していて
HAYATE☆47 Fantasia のカーボンロッド(中低音の豊かさが魅力)を
HAYATE☆47 Fantasia のジュラルミンロッド(高音が華やかな響き)に
(上 HAYATE☆47 Fantasia カーボンロッド
下 HAYATE☆47 Fantasia ジュラルミンロッド)
(現在は、HAYATE☆47 Fantasia はジュラルミンロッドのみが販売されています)
更に第三のパーツは
【二段の楽譜】に効果的で、既述の
[実音でリズムを刻みつつ、フラジオレットで旋律も弾く]際に
[実音でリズムを刻みつつ、フラジオレットで旋律も弾き易くする]もので
それは、このブログの
これしかないファインチューナーをもたらす驚異のDSE』で紹介した
テールピースに取り付けるDSE (Duralumin Sound Enhancer)です。
では
何故そのDSE が
[実音でリズムを刻みつつ、フラジオレットで旋律も弾き易くする]のかといえば
既述で
HAYATE☆47 Fantasia のカーボンロッドをジュラルミンロッドに変更することで
もっぱら高音域の楽器であるヴァイオリンの響きが更に増したように
ジュラルミン製のパーツであるDSE がヴァイオリンに響きの増加をもたらし
DSE に掛けたE線の響きの増加が、他のA線 D線 G線にまで影響し
その結果
実音の発音に対し、フラジオレットは発音し難いという、発音具合の差があったのが
実音も発音し易く、フラジオレットも発音し易くなり、 発音具合の差が縮まるため
もっとも
そうしたヴァイオリンの響きを極限にまで豊かにするパーツの数々も
ヴァイオリンは響くポイントの[壺]で奏でる本来の奏法で使ってこそ
ここで
ヴァイオリンの響くポイントの[壺](つぼ ツボ)とは、ヴァイオリン本来の奏法
における正しい音程の場所であり、それはある一つの音程での響く状態と響かない
状態の響きの凹凸により判断されるため、日頃から
一音いちおん音程の[壺]を狙えるように正しい音程を復習うとともに
一音いちおん拍節の[壺]に向かって正しい音程が取れるように復習います。
その際の
拍節の[壺]に向かって正しい音程の響くポイントの[壺]を狙う有様は、
木製のおもちゃの空気鉄砲のレバーを引いて、紐のついたコルクの弾が
銃口の場所に“スポン”と引戻る様子が、まさに拍節の[壺]に乗るイメージであり
そのように
ヴァイオリン本来の奏法を踏まえた上で3つのパーツを使用すれば
既出のエルンスト/魔王に留まらないヴァイオリンのあらゆる楽曲で
正しい音程の美しい音でヴァイオリンを奏でる本当の楽しみが堪能できるうえ
イザイ/無伴奏ヴァイオリン・ソナタと正確な音程の秘密』でも書いたように
総ての音程が透明な響きのなかで確定できるとわかり
ヴァイオリンは魔法のような楽器だと気づくことができるのです。
よろしければ、こちらもご覧ください。
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