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イワモト ヴァイオリン教室のブログへようこそ。
イワモト ヴァイオリン教室では
「正しい音程」 (正確な音程)
「本格的な音色」(美しい音)でヴァイオリンを弾くための
基礎的な演奏技術を大切に指導し
一音いちおん丁寧に
各人の進捗に合わせた課題をレッスンしています。
ある時
あるヴァイオリニストが、今晩はお好み焼きを作って食べるというので
「じゃあ、オタフクソースかな?」と私が言ったところ
「???、オタフクソース???」と怪訝な顔をするので
「じゃあ、オリバーソースかな?」と私が別メーカー品を口にすると
「???、オタフク?オリバー?」とますます怪訝な顔をするので
詳しく訊くと、なんと普通のウスターソースをお好み焼きに使っていて
「オタフクソースなんて知らない」
オタフクソースが売り場にあるのを示したところ
「お好み焼きには、お好み焼きソースを使うだなんて知らなかった」と
驚いていました。
ということで
[商品]としては両者が違うことは伝わったものの
[分類]の定義はどうなっているのか?と思って調べてみると
日本農林規格(JAS)において、お好みソースは、ウスターソース類に分類されます。
さらに、ウスターソース類は、とろみ具合などの違いから、ウスター、中濃、濃厚の
3種類に分かれ、お好みソースは濃厚ソースに属します。
https://www.otafuku.co.jp/product/sp/okonomisauce/feature/
ということで
普通のウスターソースもお好み焼きソースも、濃度の違いだけで分類は同じと知り、
今度は私のほうが驚いてしまいました。
とはいえ
分類上は「ウスターソース」と「お好み焼きソース」は同じであるとしても
実際には「ウスターソース」と「お好み焼きソース」は別物であることは
大抵の人は知っていると思いますが、
音名上は「ド」と「ド」ということで同じであっても
それは例えば
と
で
その両者における「ド」の音程を比べた場合
正しいヴァイオリンの教育を受けられたヴァイオリニストは当然知っているものの
正しいヴァイオリンの教育を受けてないヴァイオリニストの場合には
「ト長調の[ド]とト短調の[ド]の違いなんて知らない」
「[ド]ということで、どっちも同じでしょう?」と言うのかもしれません。
普通のウスターソースとお好み焼きソースは、味をみて明確に使い分けられるように
ト長調の[ド]とト短調の[ド]の違いが
わからないと、それは正しいヴァイオリンの教育を受けてないヴァイオリニストで
わかるのなら、それは正しいヴァイオリンの教育を受けられたヴァイオリニストと
いうことになります。
(なお
既述した、普通のウスターソースとお好み焼きソースの違いがわからなかった
ヴァイオリニストは
ヴァイオリニストとしては正しいヴァイオリンの教育を受けていたので
ト長調の[ド]とト短調の[ド]の違いが弾き分けられたことは
言うまでもありません)
ちなみに
『チューナー(チューニングメーター) 実は笑撃的な装置!?』でも書いたように
ヴァイオリンは総ての音程において響きを聴いて正しい音程が取れるとともに
重音、旋律、旋律の前後関係で異なる音程も含めて総ての音程を正しく取れるように
ヴァイオリンの指板にはギターのようなフレットが無いのであって、
ヴァイオリンの指板にはギターのようなフレットが無くて音程が取り難いというのは
そして
私のサイトのヴァイオリンの音程の取り方のページにも書いたように
その何れも最もよく響くポイントを探すことが判断材料になることから
音程の精度を求め続けることで、正確な音程と豊かで美しい響きが実現するのです。
さらに
このブログで何度も書いているように
生徒さん方がヴァイオリンの響きで音程が取れるようになるのに伴って
「そうそう、天麩羅を揚げているような音が(微かに)聞こえますね」と言ったり
「そうそう、線香花火の音が(微かに)聞こえますね」と言うようになり
絶対音感でもなく相対音感でもなく線香花火音感?!』でも書いたように
ヴァイオリンでは同じ音符でも重音、旋律、旋律の前後関係で音程が異なりますが
何れの音程にするのかは線香花火の音がする音程から選べばいいと言うのもまた
ところが
『音程を教えるのは低俗? 音楽を騙るのは高尚?』で書いたように
ヴァイオリンは響きを聴いて音程を確定できる…という本来の手法が忘れられたため
ヴァイオリンならではの音程の取り方というものは
音程=左手の運指と、響き=右手の運弓の指導も伴う点で“技術”に精通し
同じ音符でも、複数の音程から最適な音程を選択する点で“音楽”に精通した者
即ち本当に音楽を知る者が教えられるということも忘れられてしまったのです。
そして
『ヴァイオリンの「弦の寿命」と「正しい音程」“線香花火音感”の正体』で書いた
[壺]による「正しい音程」の判断方法も、かつてはヴァイオリンの関係者であれば
誰もが知る当然の判断方法でしたが、それもまた忘れられてしまったのです。
そのため
ヴァイオリンという自ら音程を作る作音楽器では音程の取り方は基礎中の基礎で
その指導には正確な知識と緻密な観察に基づく訓練の反復が必須にもかかわらず
そうした指導を受けられない者や、そうした指導を受けたことがない者が巷に溢れ
兎に角ひいて弾いて弾きまくって徐々にそれっぽい音程に近づけているような人が
アマチュアのみならず音大卒生やプロのなかにも大勢居る事態に陥りました。
既述のようなヴァイオリンの本来のレッスンを受けたことがないために
ヴァイオリンの音程は響きを聴くことで確定させられるという本来の手法を知らずに
ヴァイオリンの音程をチューナーで取ったり取らせたりする指導者まで現れましたが
さらに
既述のようにヴァイオリンの本来のレッスンを受けた人達であれば
ヴァイオリンで正しい音程が取れると美しい音が響くことや、そうした音に対して
「そうそう、天麩羅を揚げているような音が(微かに)聞こえますね」と言ったり
「そうそう、線香花火の音が(微かに)聞こえますね」と言うことがわかる一方で
ヴァイオリンのそうした正しいレッスンを受けたことのない者のなかには
正しい音程が取れた際に天麩羅を揚げているような音が微かに聞こえる=潰れた音
もっとも
そもそもこのブログはブログの目次のページにも記したように
レッスンを申し込まれる判断材料として
レッスン方針・レッスン形態のページなどとも併せてご覧いただくために
書いているものですが、それすらさえ通じることなく
このブログを眺めて悦に入るだけ…という方も居るようなので(笑)
既述のようなことを書いてみたところで、通じないのかもしれません。
残念です。
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カテゴリ:ヴァイオリン上達の指標