HAYATE☆47 Fantasia は
セッティングの自由度が極めて高いため
肩当ての機能を求めてるユーザーの使用でも
肩当ての使用をやめたいユーザーの使用でも
肩当てを使うべきでないと考えるユーザーも
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イワモト ヴァイオリン教室のブログへようこそ。
イワモト ヴァイオリン教室では
「正しい音程」 (正確な音程)
「本格的な音色」(美しい音)でヴァイオリンを弾くための
基礎的な演奏技術を大切に指導し
一音いちおん丁寧に
各人の進捗に合わせた課題をレッスンしています。
ヴァイオリンにおいては
『決定的な誤解!ヴァイオリンの音程は[改善]ではなく[開栓]するもの!』
で書いたように、ヴァイオリンの音程を取る手掛かりとなる、その音程における響き
の凹凸、つまり「響くポイント」と「その他響かない箇所」を探し出すためには、
ギターのようなフレットよりも遥かに細かい多数の「響くポイントの[壺]」の存在
により、単に他の弦の共鳴などに留まらず、ファ♯とソ♭といった微細な音程の違い
そうしたなか
私の教室には音大生 演奏者 指導者の方へのレッスンというページもあるように、
趣味で習う一般の方から、音大生(音楽大学生)、演奏者(プロ奏者)、
指導者(ヴァイオリンの先生)までもが習いに来ていて、その目的は
「ヴァイオリンを正しい音程で弾けるようになりたい」という最多のものから
「ヴァイオリンを綺麗な音で奏でたい」
とはいえ
正しい音程は、既述の[壺]を認識し選択する手法を学ぶことであり
綺麗な音 は、既述の[壺]で奏でることで綺麗な音となるのであり
ビブラートも、既述の[壺]を中心に僅かにずらし響きの濃淡から音を遠達させる
ことから、いずれの場合も、その音が最も響くポイントである[壺](つぼ ツボ)
について学ぶという点は必須で同一なものとなるのです。
ヴァイオリンの弓に関しては
ひとつには
かの歴史的名教師でいらした三郎先生(鷲見三郎先生のことを、門弟達は今でも尊敬
を込めてこうお呼びします)がおっしゃっていらした
「(弦の上で)弓を引きずる」感覚
ひとつには
かの歴史的名奏者、わけても運弓の極致ともいえる技術が求められるバッハ/無伴奏
での歴史的名録音を遺されたシェリング(ヘンリク・シェリング)先生が言われた
「弓が勝手にヴァイオリンの上を動いているんです。
けれども、それでは私が弾いていることにならないから、その動いている弓に
手を添えさせてもらうんです。」
この二つの感覚こそが必須であり、その結果、弓に添えた右手指には演奏中常に
弦からの振動を感じ続けていなければなりません。
同様に
ヴァイオリンの楽器に関しては
かの歴史的名奏者でいらしたスターン(アイザック・スターン)先生が
公開レッスンなどでも肩当てをしている受講生には肩当てを外すように言い、まるで
破壊するかの如くに床に叩き付けることさえあり、その理由として、楽器からの振動
を体で感じられなくなるからだ…と言われていたこともあり、私も肩当てを使わない
でいました。
ヴァイオリンの音程の正しい取り方として、よく響くポイントを探す指導と練習では
ヴァイオリンの響きがより豊かであるほど、その響くポイントが判別し易くなるため
本来はオーディオにおいてインシュレーターとして用いられるKaNaDeという製品を
ヴァイオリン→肩当て脚部→ブリッジ部分→KaNaDeと伝わった振動が
KaNaDeによって増幅されたうえで
Performa(パフォーマ)という肩当てを見つけました。
そして
あくまで私の主観的な表記ですが
響きの豊かさ 音量の大きさ
★ ★ 一般的な肩当て
★★ ★★ PIRASTRO KorfkerRest
★★★ ★★★ PIRASTRO KorfkerRest + KaNaDe
★★★★★ ★★★★★ Performa Padauk wood
★★★★★★★★ ★★★★★★ Performa Thermoplastic Polymers
響きの豊かさ 音量の大きさ
★ ★ 一般的な肩当て
★★ ★★ PIRASTRO KorfkerRest
★★★ ★★★ PIRASTRO KorfkerRest + KaNaDe
★★★★★★★★ ★★★★★★ Performa Thermoplastic Polymers
★★★★★★★★★★ ★★★★★★★ Performa Padauk wood
この製品は、肩に当たる部分と楽器を支える部分が分離しており
また
従来のブリッジ型は肩に当たるパッドの幅=楽器を支える幅となっていたのに対し
この肩当ての場合は肩に当たるパッドの幅<楽器を支える幅でパッドの幅が長過ぎず
急速なポジションの上昇や、ハイポジションの連続で、演奏の負担になりません。
ということで
車のサスペンションのような構造の肩当てである
HAYATE☆47 Standard
HAYATE☆47 Professional Air(現在は廃番)
HAYATE☆47 Fantasia
と買い揃えて弾き比べてみたのですが
それは
それらの製品を実際に弾き比べたあるヴァイオリニストも
HAYATE☆47 Standard を弾いた時点で、その響きの豊かさに驚いたものの
「弾き比べる意味が無い」(笑)と言って思わず笑い出してしまったほどに
HAYATE☆47 Fantasia こそが上掲中で圧倒的によく響く肩当てであると同時に
HAYATE☆47 Fantasia は他の肩当てと比べても圧倒的によく響いたのです!
さらには
そのように「弾き比べる意味が無い」とまで言ったヴァイオリニストをして
「コンクールで2位どまりだった奏者が、いえ
コンクールで3位どまりだった奏者でさえ、HAYATE☆47 Fantasia を使えば
優勝してしまえる」とまでいわしめたほどです。
そうした点で
日本音楽コンクールの第一回(当時は時事新報社音楽コンクール)に
ヴァイオリンを習い始めてわずか数年の四郎先生(鷲見四郎先生のことを、門弟達は
今でも尊敬を込めてこうお呼びします)がメンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲を
その翌年にもラロ/スペイン交響曲を弾いて優勝してしまったことで
一度優勝した人はもう参加できないという規定が作られてしまったのと同じように、
HAYATE☆47 Fantasia を使って今のうちに優勝してしまっておかないと
HAYATE☆47 Fantasia を使ってコンクールに参加することが禁止になる
可能性さえあるのではないか?と思わせられるほどです。
既掲の表記に倣えば
響きの豊かさ 音量の大きさ
★ ★ 一般的な肩当て
★★ ★★ PIRASTRO KorfkerRest
★★★ ★★★ PIRASTRO KorfkerRest + KaNaDe
★★★★★★★★ ★★★★★★ Performa Thermoplastic Polymers
★★★★★★★★★★ ★★★★★★★ Performa Padauk wood
★★★★★★★★★★ ★★★★★★★ HAYATE☆47 Fantasia
★★★★★★★★★★ ★★★★★★★
とでも記すしかないほどまでに、私が現時点で知り得て試すことが出来た
ブリッジ型のヴァイオリンの肩当ての全てにおいてまさに「弾き比べる意味が無い」
圧倒的(比べ物にならないほど優れている)などではなく
隔絶的(比べる対象として全く異なる次元)とでも表現したくなるほどまでに
ただし
HAYATE☆47 シリーズ全般に言えることですが、なかでも
HAYATE☆47 Fantasia による響きの変化は、あまりにも従来と異なるため
装着当初は、従来の振動パターン+新規の振動パターンで豊かな響きと音がしても
数日かけて、従来の振動パターンが無くなり、全体では響きと音が徐々に痩せますが
弾き続けると新規の振動パターンが段々と増え、新しい響きと音が大きくなります。
また
総てのパーツはネジ留めされているだけなので
総てのパーツの取り外しや交換が可能で
HAYATE☆47 Fantasia に装着されているカーボンロッドとは別に
別売の210mmではなく、専用の240mmのジュラルミンロッドを特注すれば
HAYATE☆47 Fantasia のロッドをカーボンからジュラルミンにも変えられ
(現在は、HAYATE☆47 Fantasia はジュラルミンロッドのみが販売されています)
(上 HAYATE☆47 Fantasia カーボンロッド
下 HAYATE☆47 Fantasia ジュラルミンロッド)
では
HAYATE☆47 が何故ここまでよく響くのかといえば
車のサスペンションが路面の振動を車体とある程度分離しているのと同様に
そうしたサスペンション構造におけるロッドは、あたかも下掲の黒枠で示した
チェロのエンドピンで、素材の違いによって響きが変わるのと同様の効果も
与えていると考えられます。
HAYATE☆47 Fantasia の支柱は総て硬質軽量なジュラルミン製であることに加え
青い丸印で示した楽器に嵌める脚部と
赤い丸印で示したパッドの支柱において
HAYATE☆47 の他製品では、210mmのロッドで脚部と支柱が片側で兼用ですが
HAYATE☆47 Fantasia は、240mmのロッドで脚部と支柱が両側で分離していて
HAYATE☆47 Fantasia はこれにより、楽器の振動と奏者をより一層分離して
楽器の響きをさらに損ない難いために、最もよく響くのではないかと考えられます。
さらに
HAYATE☆47 Fantasia は
楽器に嵌める左脚部をロッドに留める部分での横方向の位置と取り付ける向き
パッドの左側の支柱をロッドに留める部分での横方向の位置と取り付ける向き※
パッドの左側の支柱の高さ(長さ)
パッドの右側の支柱をロッドに留める部分での横方向の位置と取り付ける向き※
パッドの右側の支柱の高さ(長さ)
※
(上掲の写真では、ネジに対してドライバーを総て正面から差し込めていますが
最新の製品では、下掲の写真の赤い丸印で示したパッドの支柱をロッドに留める
部分は、ネジがしっかりと入るように、ネジを上から45度の斜めに入れる設計に
変更されていましたが
左:従来の製品 右:最新の製品
現在は総て正面から差し込む設計に戻した代わりに
パッドを支える支柱を従来品よりも太くし
上:従来の製品 下:最新の製品
いずれもロッドをカーボンからジュラルミンに変更
バッドを支える斜めの支柱(下掲写真では左側)についてのみは
正面のみだけでなく反対側からもロッドにネジで留める設計に変更されています)
(ネジの締め過ぎで破損させたケースもあるそうなので注意するとともに、
ネジを緩めて外れたネジを紛失した事例も私の周囲で実際にあったため、
ネジは予備用に追加注文して、ドライバーとともに常備・携行すると安心です)
固定用ホーローネジ
(なお
固定用のホーローネジは
・ジュラルミン支柱との色調の統一と
・ネジが落下した際の視認性の向上のため
従来の黒色が、現行では銀色に変更されています)
左:旧固定用ホーローネジ 右:新固定用ホーローネジ
そのままでは中身が出てこないので、付属のニードル入りの開栓キャップを被せて
先端に穴を開けてから使います)
(なお
HAYATE☆47 Fantasia では脚部やパッドの順番も自由に設定可能ですが
下掲の写真の赤枠で示したようにパッドを支える支柱の
右側(楽器に装着時にはE線側)が外側に向かって斜めになる設定でないと
また
HAYATE☆47 Fantasia の両脚部の位置を変えて幅を調整して
奏者側に 近づけて取り付ければ、構えた際に高さが高いセッティングとなり
奏者側から遠ざけて取り付ければ、構えた際に高さが低いセッティングとなり
コーナーブロックまで遠ざければ、構えた際にさらに低いセッティングとなります。
そうしたこともあり
HAYATE☆47 Fantasia は高さのあるブリッジ型肩当てと同様に使える一方で、
冒頭既述のように、響きを求める前はそもそも肩当てを使っていなかった私は
HAYATE☆47 Fantasia を上記のように奏者から遠ざけた位置に取り付けたうえ
HAYATE☆47 Fantasia はパッドの向きを両側の支柱で調整可能なので
パッドの支柱をロッドに留めるネジを、反対側からも留める支柱を特注して
左:ネジを片側のみ留める支柱 右:ネジを両側から留める支柱
パッドを大きく傾けても、パットの支柱がロッドに確実に留まるようにしました)
左:ネジを片側のみ留める支柱 右:ネジを両側から留める支柱
つまり
HAYATE☆47 シリーズの中でも
HAYATE☆47 Fantasia はパッドを支える支柱と脚部が両側で分離しているため
セッティングの自由度が極めて高いことから
肩当てとしての機能や十分な高さを求めるユーザーの使用にも
肩当ての使用を段階的にやめたいと考えるユーザーの使用にも対応するだけでなく
肩当てを使うべきではないという考え方のユーザーにおいても
是非とも
そして
従来のブリッジ型に改良を重ねた誉 (HOMARE)に座するのとは次元が異なる
画期的サスペンション構造が生む疾風(HAYATE) の如き圧倒的な響きの
HAYATE☆47 Fantasia こそは、世界中のあらゆる空間にヴァイオリンの音を
行き渡らせるに違いありません。
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